ゼフィルスの撮影に忙しい時期ですが、日頃の疲れもあって早起きできず、この日は近場へ。京都の木津川にある、たけのこの里へ出かけました。お目当ては久しぶりのオオヒカゲです。
春先だと、たけのこ掘りが楽しめそうな里ですが、この時期はヤブ蚊が多く、入るのをためらうようなじめじめした場所になります。しかし、ところどころに生えているクヌギの樹からは、嬉しくなるような甘酸っぱい樹液のにおいがただよい、スズメバチやカナブン、たまにカブトやクワガタも集まってくる、虫好きにはたまらない場所になっています。今回は湿地に生えているスゲのまわりを中心にお目当てを探します。
さて里内の林道を歩き始めると、ものの数分もしないうちにぶわっと大きな姿が顔を出しました。いつ見ても飛翔のコントロールがよく、薮のなかをうまくすり抜けるように飛ぶ姿は見事としか言いようがありません。
もしかしたら見えないところで環境が変わり、居なくなってはいないかと少し心配でしたが、健在ぶりに安心しました。警戒心が高く、自分から積極的?に飛び出しては手の届かない暗がりへ逃げ込む姿も相変わらず。近場だったこともあって、撮影を始めた頃からこの場所へはよく出かけていたので、この蝶の扱いには慣れてるつもりです。とにかく強い刺激を与えないこと、見つけたら静かに近づくことが大切です。
この日は鮮度からみて、発生してから少し日数が経った感があったものの、まだまだ美しい姿が楽しめました。
すぐに出てきてくれたので、まるで迎えてくれたかのようでした。
場所を変えた先でも苦労することなく見られました。
雨上がりというのが良かったようです。
撮りたかった竹とのショットも。
ちょっと色あせた姿だったのが残念でした。
暗がりのなかでも出会えました。
渋い絵になり、お気に入りとなりました。
今回は昼まで楽しんで終了。たくさんの姿に出会えて楽しかったです。
オオヒカゲより明るめの草むらにはウラナミジャノメも飛んでいましたが、こちらは傷んだ姿が多かったです。また残暑の2化目に会いたいと思います。
6/22/2019・京都府にて