8月もお盆をすぎるとウラナミジャノメのことが気になってきます。
ウラナミジャノメといえば6月頃にも出会えるのですが、その頃はヒメヒカゲの産地でおまけ的に見かけて追いかける程度。なのでこの残暑の時期こそウラナミジャノメに専念できるといってもおおげさではありません。兵庫の播磨ではなぜか年1化ということで、この時期には出会えないらしいのですが、京阪奈では確実に出会えます。
だんだんと朝晩が涼しくなってきた感じがしたので、もうそろそろ出てる頃だろうとまずは奈良の飛鳥から始めました。今年は発生が早く、まだ数は多くなかったもののいくつかの場所で見かけることができました。
少し暗がりのある笹まじりの草地、いかにもウラナミジャノメが居てくれそうな雰囲気です。
奈良の飛鳥は歴史的にも大切な場所が多いため、古くからの環境が多く残っているのかもしれません。そのおかげなのか、局所的ではあるものの多くの場所でウラナミジャノメを見ることができます。
何気に歩いているだけで出てきてくれる嬉しい存在です。出会える時間帯もとくになく、いつでも出会えます。
ウラナミジャノメとわかる4つの大きな眼状紋が草むらに目立ちます。
このウラナミジャノメ、一緒になって飛んでいるヒメウラナミジャノメよりもかっこよく感じてしまうのはどうしてでしょう。
もしかしたら希少種っていう響きがあるのかもしれません。でも眼状紋はヒメウラナミジャノメよりもかなりインパクトあるのは確かです。
初めの頃は混じって飛ばれると見分けが難しかったですが、最近では飛ぶ感じからでもすっかり見分けがつくようになりました。ちなみにウラナミジャノメの後翅の3つの眼状紋のうち、上から1つめと2つめの目玉が分裂したらヒメウラナミジャノメになります。
眼状紋には少しづつ位置や大きさに違いがあって面白く、いつかすごい目玉を見つけてやろうとこれからも通いつづけるような気がします。
この日は気温・湿度ともにかなり高く、少し歩いただけで汗びっしょりになってしまいました。またあまりにも多くのメマトイや蚊に参ってしまい疲れてしまいました。でもミヤマクワガタやクロカナブン、カブトムシにタマムシと色々うれしい虫を子供らにおみやげにすることができたのでいい日になりました。
8/20/2016 飛鳥地方(奈良県)にて