乗鞍高原で迎えた翌朝、まずはゼフィルスを見にいくことにしました。この場所は日だまりでテリを張るジョウザンミドリやアイノミドリが楽しめます。だんだん日が当たってくるとどこからともなく現れてたくさんの飛翔が見られましたが、どちらも適期が過ぎてしまっていて傷んだ姿ばかり。今シーズンはもう終わりのようでした。
そのあとはゴマシジミを見にいこうとしたものの、暑すぎるので昼に行ったところでまともに撮れないと確信。しばらくは涼しげな沢沿いの林道を歩くことにしました。実際行ってみるとそんなに涼しくもなかったですが…
この林道にはサカハチチョウを多く見かけました。
日焼けした…というのは嘘ですが、黒くなった夏の姿です。サカハチチョウは春と夏で姿が全く違う蝶です。トラフシジミやギンイチモンジセセリ、結構いろんな種類がいてます。そんな蝶は季節のたびに楽しめたりするのが嬉しかったりします。
湿った地面では給水する姿がありました。
少しだけ明るめの姿を見つけたので撮影しておきました。
翅を閉じた姿も撮れました。かっこいい模様です。
すぐに翅を広げてしまうのでけっこう苦労しました。
この辺りではコミスジにも多く出会えました。
羽化したてかと思うくらいの美しい姿でした。
コミスジとよく似たミスジチョウも多かったんですが、こちらは傷んだ姿ばかりでした。オオミスジはここでは見ませんでした。
蝶ではないですが、よく見かけたルリボシカミキリ。
出会えると嬉しくなってついつい撮ってしまいます。子供の頃からずっと憧れてた虫って、いつまでたっても憧れの虫です。
この林道では、ほんとはミヤマカラスアゲハの吸水でも撮れたらいいなと思って来たんですが、たまに飛んでいく姿をみてドキッとするだけで撮影はできなかったです。もっと天気が曇りがちであった方が良かったのでしょうか。かわりに身近な蝶たちに癒してもらいました。
この林道で出会った蝶としては、サカハチチョウとコミスジ以外にもスジボソヤマキチョウやコムラサキ、シータテハにウラギンシジミ、スミナガシもちらっと見たような。エルタテハやキベリタテハは見かけなかったです。
信州らしい絵も撮れず、しかも身近な蝶だけとは少しさみしい気もしましたが、それでも信州の林道は蝶が豊富だなーと感じるのでありました。
このあとゴマシジミの様子を見にいきましたが、ワレモコウの花はあったものの、お目当ての姿はありませんでした。今年は会えるかなぁ。