蝶にあそぶろぐ

~春はギフチョウ・夏はゼフィルス・四季をたのしみ・蝶にあそぶ~ 蝶の写真を撮りながら蝶あそびをつづります。

9/18/2017・飛鳥の雑木林でゴイシシジミをじっくり観察できました

あぜ道で彼岸花とアゲハを撮影したあとは、場所を変えて雑木林に向かいました。昼からはルーズソックスを履いた蝶がお目当てだったのですが、もうご存知ですよね〜ゴイシシジミでした。

 

この蝶は笹の葉につくアブラムシと生涯をともにしています。卵はアブラムシのコロニーのなかに産みつけられ、そこから孵った幼虫はそのままアブラムシを食べて成長し蛹になります。そして成虫になってからもアブラムシの汁を吸うなど、なかなかに興味深い生態をしています。

また成虫はアブラムシのコロニーに入り込むためだと思うのですが、ふさふさした毛に覆われた脚をしていて、これがルーズソックスを履いたように見えてしまいます。

 

さっそく雑木林の笹薮を歩いていると、ちらちらした小さな蝶が飛んでクズの葉に止まりました。

f:id:ma23_t:20170919225054j:plain

いきなりゴイシシジミの登場です。碁石もようが名前の由来ですね。前翅の先が尖っているのでオスでした。

 

今度はメス。翅が丸っぽくなっているのがオスとの違いです。大きさはオスとそんなに変わりません。

f:id:ma23_t:20170919225103j:plain

鮮度もよく、いい時期に来れました。

 

クズの葉よりもせっかくなので笹で撮れると嬉しいですね。

f:id:ma23_t:20170919225119j:plain

翅の表はほとんど黒色なのですが、この日は少ししか見せてくれませんでした。

 

ゴイシシジミが居ることがわかったので、ここからはひたすら笹の葉裏を見ながらアブラムシのコロニーを探します。

 

ひたすら探しまくって、ようやく見つけました。

f:id:ma23_t:20170919225128j:plain

なんと2つのゴイシシジミも一緒です。

よく見ると、オスは口吻を伸ばしてアブラムシの汁を吸い、メスはコロニーに産卵という欲張りなシーン。暗がりでの撮影だったのもあって、おもいきり蚊にやられてしまいましたが、嬉しい生態シーンを見ることができました。

 

今回は出かける時期をすこし遅めにしたのが上手くいき、狙っていたシーンを撮影できてむちゃくちゃ満足の1日になりました。

 

9/18/2017・奈良県にて

9/18/2017・今年も彼岸花とアゲハを撮りに飛鳥を歩いてきました

今年も彼岸花の季節がやってきました。

 

すっかり恒例になった奈良の飛鳥方面をぶらり散歩です。

f:id:ma23_t:20170919224830j:plain

あぜ道の彼岸花、一気に咲き出し秋らしい景色になりました。

 

満開の花にさっそくアゲハが来ていました。

f:id:ma23_t:20170919224841j:plain

短い時間で飛んでしまいましたが、今年も彼岸花とアゲハを少しばかり撮影できました。いつものアゲハがより美しく見えるひとときでした。

 

キバナコスモスにはツマグロヒョウモンのメスがいくつか。

f:id:ma23_t:20170919224850j:plain

藍色から紅、オレンジへとつづくグラデーションがたまりません。身近な蝶ですが美しい姿にみとれました。

 

この日はちょっと気になる蝶が居たので、ここから少し移動して雑木林へ向かいました。お目当てはルーズソックスを履いたあの蝶です。

 

9/18/2017・奈良県にて

9/9,10/2017・秋が近づいてきてアゲハチョウの数がぐっと増えてきました

一気に秋めいてきましたね。

この週末も近場を歩きながらのんびり蝶あそびしてました。気がつくとアゲハの数が増え、花に来ている姿が目立つようになりました。

 

キバナコスモスへきたアゲハ。

f:id:ma23_t:20170919204442j:plain

やさしい光をうけ、透けた翅がステンドグラスのように見えて美しかったです。秋らしい光景を残すことができました。

 

アゲハといえば、今回たまたま産卵しているアゲハを撮影できました。

f:id:ma23_t:20170919204509j:plain

若い葉を見つけるやあっという間の産卵です。カメラを構えてもすでに産卵を終えて飛び立っていることが多く、撮影にはちょっと苦労しました。

 

雲が多くなり気温が少し落ち着いた昼すぎ。アベリアの花を見にいくと予想どおりアゲハが来ていました。気温が高いときよりも低めの方が出会いは多いです。

f:id:ma23_t:20170919204524j:plain

ゆっくりと吸蜜していたので、魚眼レンズをつけて思いきって寄ってみました。ちょっと大きくなりすぎたかな。

 

今度はすこし引いて撮影。ちょっと物足りないくらいがちょうどいい感じに撮影できました。

f:id:ma23_t:20170919204535j:plain

歩道に植えられているアベリアですが、この時期は虫たちでいっぱい。ほかにはオオスカシバやイチモンジセセリなんかが多かったです。

 

先週見かけなかったキアゲハがランタナの花にきていました。

f:id:ma23_t:20170919204547j:plain

黒っぽさはなくなり、やさしい秋の姿になりました。春や秋のキアゲハってほんと美しいと思います。

 

アオスジアゲハも飛んでいるのを見ましたが、この週末は花には来ずで撮れませんでした。一度くらいは撮っておきたいですが、来週はきっと彼岸花とアゲハを追いかけてると思います。

 

9/9,10/2017・大阪府にて

9/3/2017・秋までもうすぐ、しばらくは身近な顔ぶれを眺めています

まつみです。信州てふあそびもシーズンオフとなり、今は家の近くでのんびりとご近所さんの顔ぶれを眺めています。本格的な秋が始まるまではこのままゆっくり過ごしてると思います。

改めて「蝶にあそぶろぐ」、日々多くの方に来ていただいて感謝しています。はてなというブログですが何となくで選んでしまい、星のマークにどう応じたら良いかわからずですが、どうもありがとうございますということで、ここでお礼させてください。

 

最近蝶なんてほとんど見ないと職場の方にも言われるのですが、確かに減りはしましたがいるところにはちゃんといてます。もしこのブログを通じて、いいなって蝶がありましたら多くの方に紹介していただいて、皆さんにとって少しでも蝶との距離が近づいていけばとても嬉しいです。

またそんな蝶をきっかけにして、それを取り巻く大きな自然をのぞくきっかけになればこれ以上の幸せはありません。蝶が身近な存在になっていくために、まずは興味をもっていただくこと、これが始まりかなって思います。

 

現在、温暖化や異常気象があちこちで言われていますが、それ以外にも鹿の食害、森や草原の乾燥化、メガソーラーの建設などなど、、人が豊かに暮らしていくなかで、蝶の暮らせる場所がどんどん失われてきています。そんな時代を生きている私たちにとって、蝶に関心をもつことで、蝶の暮らせる場所を少しでも残せるのではないかと考えたりするのです。

 

難しいことを考えるとなんか頭がめんどくさいことになりそうなので、今までどおりの蝶あそびに戻します。いろいろ好き勝手言ってしまいましたが、詳しいことはよくわからず、ただ蝶や蝶のいる風景が好きなだけの私です。

 

**********

 

さてさて、朝晩はすっかり涼しくなって、だいぶと秋の訪れを感じるようになりました。

 

いつもの散歩道、花壇の百日草にはアゲハが来てました。

f:id:ma23_t:20170903213324j:plain

新鮮なオスが多くなってきました。姿はまだ大きめですが、色合いが少しづつ落ち着いてきて白っぽくなりました。

 

産卵しているアゲハにも出会えました。

f:id:ma23_t:20170903213345j:plain

若い葉を見つけたと同時にさっと産んでいきます。身近な蝶ですが、産卵シーンの撮影はけっこう難しいんじゃないかと思います。

 

ランタナの花にはツマグロヒョウモン

f:id:ma23_t:20170903213402j:plain

オスが出始めました。裏面はかなり個性的な模様をしたヒョウモンです。

 

後翅にある黒い帯がこの蝶の特徴ですかね。

f:id:ma23_t:20170903213419j:plain

秋になればもっとたくさん出会えるようになります。メスにはまだ出会えなかったのですが、そろそろ見かけるようになるでしょう。

 

土曜が出勤だったので日曜のみのご近所でしたが、アオスジアゲハやヤマトシジミも見ることができ、そこそこの出会いがありました。

キアゲハには出会えずでしたが、翌週には出会えそうな予感。あとはアカタテハヒメアカタテハ、ウラナミシジミあたりがこの辺りでは身近な秋の存在になります。

 

9/3/2017・大阪府にて

8/26/2017・キベリタテハは美しいですが絵になるところに止まってくれません

先週行けなかったキベリタテハを狙って今シーズンさいごとなる信州てふあそびです。

 

ベリタテハはコンクリの壁や車、リュックなどの人工物を好んで止まるので、そんな姿を見かけさえすれば、撮影するだけならすごく簡単です。しかしそんなシーンよりは岩場や樹木といった自然らしい光景がいいですよね。今回は樹液の出てるような場所がないかと白樺の林道をあちこち歩いて探してみましたが見つからずで、結局はいつものように建物のコンクリまわりに来ていた姿を撮影するに終わってしまいました。

 

コンクリートの壁に止まるキベリタテハ。口吻から水分を出し、濡らして溶け出たミネラルを吸っているように見えました。

f:id:ma23_t:20170903031011j:plain

青い点の並びに金色の縁…美しい姿をすぐ目の前で見られるのは嬉しいですが、撮影シーンとしてはちょっとねぇ。試しに指を近づけてみると機嫌が悪そうにちょっと飛び、また同じような場所に戻ってきてました。

 

たまに大きく飛び出し地面に止まったので追いかけるも、コンクリートのあるところばかりでがっかりです。

f:id:ma23_t:20170903031021j:plain

もっといいところに止まってほしいと願うのですが…時期的な問題なのでしょうか。

 

このキベリタテハは露出が難しいとか以前はよく聞きましたが、アンダーで撮って黄色を生かしておけばなんなと補正できるようになったので今ではほとんど失敗することがなくなりました。

画像処理技術の進歩はすごいですが、そんなことより蝶との出会いが減っていくことの方が心配です。

 

何かを思い立ったかのように近くの笹まで飛ぶことがあるのですが、翅を開くことなくすぐに移動してしまいます。

f:id:ma23_t:20170903031029j:plain

閉じた翅も渋くてかっこいいですが、絵になる写真にできずでした。

 

ベリタテハの撮影はとにかく場所がものを言いますね。機会があれば来シーズン以降もいい写真を目指してしつこく出かけることになるでしょう。

 

8/26/2017・長野県にて