あぜ道で彼岸花とアゲハを撮影したあとは、場所を変えて雑木林に向かいました。昼からはルーズソックスを履いた蝶がお目当てだったのですが、もうご存知ですよね〜ゴイシシジミでした。
この蝶は笹の葉につくアブラムシと生涯をともにしています。卵はアブラムシのコロニーのなかに産みつけられ、そこから孵った幼虫はそのままアブラムシを食べて成長し蛹になります。そして成虫になってからもアブラムシの汁を吸うなど、なかなかに興味深い生態をしています。
また成虫はアブラムシのコロニーに入り込むためだと思うのですが、ふさふさした毛に覆われた脚をしていて、これがルーズソックスを履いたように見えてしまいます。
さっそく雑木林の笹薮を歩いていると、ちらちらした小さな蝶が飛んでクズの葉に止まりました。
いきなりゴイシシジミの登場です。碁石もようが名前の由来ですね。前翅の先が尖っているのでオスでした。
今度はメス。翅が丸っぽくなっているのがオスとの違いです。大きさはオスとそんなに変わりません。
鮮度もよく、いい時期に来れました。
クズの葉よりもせっかくなので笹で撮れると嬉しいですね。
翅の表はほとんど黒色なのですが、この日は少ししか見せてくれませんでした。
ゴイシシジミが居ることがわかったので、ここからはひたすら笹の葉裏を見ながらアブラムシのコロニーを探します。
ひたすら探しまくって、ようやく見つけました。
なんと2つのゴイシシジミも一緒です。
よく見ると、オスは口吻を伸ばしてアブラムシの汁を吸い、メスはコロニーに産卵という欲張りなシーン。暗がりでの撮影だったのもあって、おもいきり蚊にやられてしまいましたが、嬉しい生態シーンを見ることができました。
今回は出かける時期をすこし遅めにしたのが上手くいき、狙っていたシーンを撮影できてむちゃくちゃ満足の1日になりました。
9/18/2017・奈良県にて