蝶にあそぶろぐ

~春はギフチョウ・夏はゼフィルス・四季をたのしみ・蝶にあそぶ~ 蝶の写真を撮りながら蝶あそびをつづります。

7/10/2016・但馬のクロシジミ 〜 早朝の草原にたくさんの姿がありました

信州が面白い時期を迎えたので行こうか迷ったのですが、まだまだ関西を楽しみきれてなかったので、この週はひとまずやめました。今回もまたいつもの恩原高原に行こうとしたんですが、クロシジミが多く出てるよってのを仲間から教えていただいたので朝のうちに寄り道し、まずは但馬へ行くことにしました。

 

早朝の静かな高原、カッコウの声が霧のなか深く響きます。前日は雨が降ってたはずで草むらはびしょびしょ。濡れるのを覚悟して踏み入ると、さっそく足元にクロシジミが止まっているのを見つけました。

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翅がとがってるのでオスですね。久しぶりの出会いでした。

 

今度はメスも見つかりました。大きくて丸みのある翅が見ごたえあります。個人的にクロシジミはメスの方が好きです。何となくですけどね。

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さあ少しづつ草原に光が当たってきました。

 

日ざしが強く当たると、待ってたとばかりにあちこちでオスが翅を開き始めました。

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紫っぽく輝く、なんともいえない色あいです。ちょっと光が強くなりすぎてうまく撮れませんでした。もう少し明るい曇り空だったら良かったかな。

 

メスの表も撮っておきたかったんですが、こちらも日ざしが強くてうまく撮れず。快晴も悩みものです…

あまりゆっくりしていると恩原のゼフィルスに間に合わなくなるので、但馬のクロシジミはここまで。今年は割とたくさん出会えることができたので安心しました。

 

クロシジミついでに出会えたダイミョウセセリ。

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白いリングは関西の証ですね。こっちの方がしっくりくる姿です。

 

濡れた深い草むらを歩いたせいで腰から下はびしょ濡れ。長靴を脱ぎ、岡山に向けてちょっと休憩していると、顔見知りの方が通りすぎていきました。そういや今日はハチ高原のウスイロヒョウモンモドキの観察会があるので、その前に寄ってきたのかな〜なんて思いつつ、こちらは恩原高原へ場所を移動するのでありました。

 

7/10/2016 但馬(兵庫県)にて

7/3/2016・北摂のクロヒカゲモドキ 〜 湿度の高い暗がりを汗だくになって追いかけました

前日は日帰り恩原で疲れたので翌日は近場にしました。信州もいい頃になりましたが、さすがに逆向きに出かける気にはなれませんでした。

 

この日は大阪北摂のダブルモドキであるクロヒカゲモドキとキマダラモドキを撮影するのが目的。この時期、北摂といえばこれしかないですね。あとは近場で思いつくといえば京都山城のオオヒカゲでしょうか。撮影するとなるとどれも手ごわい相手ばかりです。

 

今回は近場なので朝ゆっくりめに出発、阪神高速を使うとポイントまであっという間に到着できるのが嬉しいです。

 

さっそく暗がりの草むらに入ったんですが、朝から湿度が高すぎ。気持ちわるい汗がふき出してきます。タダでサウナに入ってると思えば健康的かもしれませんね。ついでに身体のなかの嫌なやつも汗と一緒に出てってしまえと思いながら、モドキが飛び出してくれるようあえてがさがさ歩きます。

 

草むらを突き進んでいるとふわふわっと黒い影。飛び方が直線的でないことからクロヒカゲでないのはすぐにわかりました。

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追いかけてみると思ったとおりクロヒカゲモドキでした。じっとしていられたら間違いなく気づかなかったでしょう。

この日は風が強く気温が高いのかして、暗がりからまったく出てきません。おかげで撮影しにくいのなんの。かなり苦労してもこの程度にしか撮れませんでした。翅に丸みがないのでこれはオスでしょう。

 

翅が丸っこいメスです。やっぱり暗い草むらから出てきてくれません。

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草をそーっとかき分け、やっとのことで全体が見えるスペースを確保できました。

ものすごく美しい姿だったので、もっといい写真にしたかったのですが、この後どうしようもない奥に入ってしまい、深追いもむなしくどこかへ消えてしまいました。

 

この日はクロヒカゲモドキを4つ見かけましたが、実はもっとも惜しかったのがコレです。

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なんと4つ目のモドキなんですよ。それなのにこんなのしか撮れずで非常に残念でした。

 

蝶仲間から話をきくと、前日はもっと多くて撮影しやすかったとのこと。1日違えば大違いということは蝶撮影にあるあるな話でした。

この後、ほんとに山城のオオヒカゲに移動しようとしたんですが、ポイント近場に新しくできたコンビニに寄って食べたかき氷があまりにも美味しく、満足しきって家に帰ってしまいました。

 

今回はクロヒカゲモドキにはいくつか出会えましたが、キマダラモドキには出会えずでした。シカのせいなのかこの周辺でも下草がかなり減ってきたところがあって、このさき出会えるのか心配な状況です。一方、箕面の方は高速道路の建設だと思うのですが、開発が目に見えて進んでいることもあり、今のうちにしっかり撮影しておきたいと思うのでした。

 

7/3/2016 北摂大阪府)にて

7/2/2016・恩原高原のゼフィルス 〜 カシワの森にハヤシミドリシジミが舞うようになりました

この週末も恩原高原へ出かけてました。今回は長男と一緒です。

さすがにハヤシミドリシジミがたくさん出てるだろうと、まずは早朝からカシワ林を見て回りました。大きな葉を叩いてみると予想どおり飛び出したものの、なぜか全然降りてこずに樹上に上がってしまいます。

 

それでもあきらめずに次々に枝を叩いていると、やっとのことで大きめのゼフィルスが下草のシダに降りました。近づいてみると間違いなくハヤシミドリシジミでした。

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これ、白線が少し流れてますね!いきなりおもしろいのに出会えました。

 

あとは翅の表を撮るべくしばらく待ったのですが、期待むなしく遠くへ飛ばれてしまいました。この日は朝から強い風が吹いていたのが原因かもしれません。開翅する条件が良くなかったと思うしかないですね。すごく残念でした。このあとは全く降りてくることなく、貴重な朝の時間が終わってしまいました。

 

次に見たゼフィルスはミズイロオナガシジミ

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低地ではとっくにシーズンが過ぎているゼフィルスですが、ここではかなり新鮮な姿です。大きな笹の葉に止まると、その小ささがわかりますね。あちこちで可愛い姿に出会えました。

 

よく似たのが出てきました。今度はウスイロオナガシジミです。

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最近あまり見る機会がなかったので、これは嬉しい出会いでした。今年は多いのでしょうかね。ちょこちょこ見かけました。

 

ゼフィルスの合間にお気に入りのヒメシジミを追いかけます。

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いつも見ているよりもすごく小さい姿に驚きました。よく見るとヒメヒメシジミがいくつも見つかります。先週までは気づきませんでした。

もしかしたら雪が少なかったことで植物の成長が早くなり、孵化した幼虫にとって葉が硬くて食べにくかった?なんて少し真面目に推測してみたりと。まあ単なる思いつきですが。

 

この後ウスイロヒョウモンモドキを見にいこうかと思ったんですが、今までたくさん出会ってきてるから今回はいいやと長男と昼寝。外で寝るとブヨの餌食となるので、車内で。

夕方までゆっくりしてからもう一度ハヤシミドリを狙います。テリ張りの様子や飛翔する姿こそ遠目に見ることができたものの、ブルーの翅をじっくり見る機会には恵まれなかったです。

 

遠くのカシワに止まったところだけ撮影。

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この後、翅を広げてくれると良かったんですがねぇ。

 

このカシワ林では昨シーズン某所でお世話になった方と久しぶりに再会。息子ともども楽しく過ごさせていただき、またひとつ思い出ができました。

 

長男もだいぶと体力がついて動けるようになり、いい写真も残せるようになってきました。これからがほんと楽しみです。今回はハヤシミドリのブルーを見せてあげられなかったのが残念でしたが、また来ようねってことで帰ることにしました。

例年ならもっとたくさんのハヤシミドリが見られるので、今年は少ないのでしょうか。あまりいい成果がないまま、どんどんシーズンが流れていってるのを感じます。

 

7/2/2016 恩原高原岡山県)にて

6/26/2016・恩原高原の蝶たち 〜 みどりのゲレンデを舞うたくさんの蝶たちに癒されました

この週末、土曜は雑務をもくもくとこなしてました。たまっていたメールに返信したり家のかたづけなど。最近疲れぎみの身体にはちょうど良かったです。そして日曜は恩原高原スキー場です。

 

前に来たときは雨でしたが、この日は早朝からいい天気でした。

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スキー場といえば一般の方からしたら雪景色なんでしょうが、私にとってのスキー場はみどりの草原です。このすぐ右手にひろい草原が広がっているのですが、その景色を見るのが好きです。ただこの日は風が強かったです。

 

目の前の草むらに入ってみると、まずは大きめのヒョウモンがたくさん見つかりました。遠目からでもオレンジがすごく目立ちます。

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これはウラギンヒョウモン。とても美しい姿をしてました。

 

ヒョウモンはほかにはミドリヒョウモンもいました。
もう少ししてオカトラノオの花がいっぱいになるとオオウラギンスジヒョウモンが現れるようになります。

 

早朝のヒメシジミ。朝日をうけて翅を広げていました。

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先週は雨のなかの撮影でしたが、この日は晴れた天気だったので朝の早いうちに撮影しました。いいですね〜この姿。なんやかんや、雨でも晴れでも結局のところ美しいヒメシジミの姿を撮りたいだけでした。

 

もうひとつ、草原の旬といえばオレンジ色のセセリです。

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キマダラセセリです。勢いよく飛ぶ姿をみたくて近づいては飛ばしてみるのですが、あまり離れることなく近くへ止まります。

 

キマダラセセリの大きな姿をみるといつも思うんですが、どうしてキマダラセセリよりも大きいのにコキマダラセセリなんだと。オオキマダラセセリではないかと思うのは私だけでしょうか。

 

実は今週こそハヤシミドリシジミに出会えるのではと思っていたのですが、撮れたのはなんとこれだけ…

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発生していることはわかったのですが、カシワの葉を叩いたら出てきたものの、すぐに下草に潜り込んでしまいました。なんとかいい場所に移らないものかとそっと葉をどけたらあっというまに飛んで消えてしまいました。せっかくのチャンスだったのに残念でした。

ハヤシミドリは何となく翌週がよさそうな雰囲気でした。

 

ヒメシジミに戻ってみるとあちこちで交尾シーンが見られました。

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交尾しながらのオスの開翅。いいシーンが撮れました。

 

恩原高原はこの時期ほんとたくさんの蝶に出会えます。狭い閉鎖的空間で仕事をしている身としては、広大な草原を舞う蝶の姿には癒されます。恩原高原はしばらく通い続けるので、次週はどんなシーンに出会えるか楽しみです。次こそハヤシミドリが撮れるといいな〜。

 

6/26/2016 恩原高原岡山県)にて

6/19/2016・恩原高原のヒメシジミ 〜 雨のなかヒメシジミの姿を楽しみました

鳥取でゼフィルスとキマルリを楽しんだ翌日は岡山です。昼には大阪に戻る予定なのでこの日は午前中だけの蝶あそびです。朝からかなりの雨が降ってましたがヒメシジミが撮りたくて恩原高原へ向かいました。

 

高原の草むらにはたくさんのヒメシジミがすぐに見つかりましたが、みんな雨でおとなしくしてました。でも気温がそんなに低くなくて、草むらに入るとちょっと飛んで近くの草に止まるような感じでした。撮影に関してはこういう天気の方がかえって撮りやすいかもしれません。

 

さっそく雨ふるなかのヒメシジミマクロレンズで。

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梅雨らしいヒメシジミの光景、やさしく撮れました。

 

ススキのなかには雨を避ける姿が多く見られました。

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雨でも楽しめるヒメシジミはほんと癒しです。表の翅をぴったり内に収めて1枚の貝になったような姿でした。

 

いつも何気なく撮っているこのヒメシジミですが、実は各地の絶滅危惧種なんですよね。環境の保全においては食草だけを単に残すのではなく、こういった暮らしに必要な環境も必要なんだと改めて思いました。

 

しばらく雨が止んだ時があったのですが、そのときばかりはあちこちで翅を広げる姿が楽しめました。

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オスの美しいブルーがばっちり撮れました。

前日の暑すぎる快晴のなかではまったく楽しめなかったので、ある意味雨でほんと良かったです。欲をいえば蝶の撮影ではやや明るい曇り空なんかがちょうどいいですね。強すぎる雨だとこちらが大変…

 

ゼフィルスが居ないものかと周辺の枝を叩いてみると…

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アカシジミがひらひら〜ここではまだまだ新鮮な姿です。すぐに樹に戻っていったので写真はこれだけでしたが、美しいオレンジ色が思いがけず楽しめました。

 

この日はハヤシミドリシジミがまだ発生していないようで、カシワの枝を叩いてもまったく飛び出してきませんでした。今シーズン早かったゼフィルスもやっと例年どおりの発生に落ちついてきたのでしょうか…さぁどうなんでしょうね。

 

ところで、この日はあの雨のなかNさんにお会いしました。まさかこんな天気でお会いするとは思ってもみなくて驚いてしまいました。

 

雨がふったりやんだりの天気のなか、けっこうあそべていい時間になったので大阪へ戻ることに。中国道をつかったのですが、早い時間帯だったので宝塚の渋滞にも巻き込まれることはなかったです。友人を送ったあと、まっすぐに帰宅しました。

 

さてさてこの週末、友人と一緒に鳥取から岡山までと久しぶりに楽しめました。土曜は暑すぎて日ざしの強い快晴、日曜は雨が降ったりやんだりという両極端な天気。かなりいい成果とまではいかなかったですが、それも自然の成り行きでしょう。どうもお疲れさまでした〜。

 

恩原高原のヒメシジミ、しばらく通いつづけようと決めるのでした。

 

6/19/2016 恩原高原岡山県)にて