蝶にあそぶろぐ

~春はギフチョウ・夏はゼフィルス・四季をたのしみ・蝶にあそぶ~ 蝶の写真を撮りながら蝶あそびをつづります。

6/18/2016・友人と鳥取てふあそび 〜 西の大山・東の鳥取砂丘で旬の蝶を追いかけました

ここんとこ仕事がめちゃくちゃに忙しくなり、週末に撮影は行けても日記の更新までほとんど手が回らない日々をすごしてます。蝶と同じで日記も鮮度のいいうちに公開したいのですが、写真だけばーっと載せるだけだとどうも味気ないし、、まがいなりにも蝶あそびをつづっておきたいのです。ということで遅れがちになってます。

 

さて、この週末は久しぶりに友人と蝶あそびに行ってました。今回は鳥取であそんでみようということで、金曜の深夜から出発。岡山の蒜山サービスエリアで仮眠してから早朝に大山に着くよう向かいました。まずは鳥取西部からスタートです。

 

久しぶりの大山です。駐車場から桝水原のゲレンデを一直線に上がって横手道まで歩いたのですが、朝からけっこうな運動で疲れました。

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まだ日の当たっていない草原でまずはヒメシジミを撮影しました。眼下に広がる光景が美しく、気持ち良かったです。

 

さてと、展望台のあるところでがさがさの団長さんと合流です。

時間がたって草原に日が当たってくるようになると、一気に気温が上昇。横手道の林道を歩きながら、ゼフィルスを待つことにしました。

 

しばらくすると林道にゼフィルスが舞い始めました。それほど数は多くなかったけど、アイノミドリシジミの長く続く卍飛翔が楽しめました。何度みても素晴らしい光景です。この日はいい場所には降りてくれなかったので撮影チャンスはなかったです。

 

一方ジョウザンミドリシジミは割と降りてくるので撮影は簡単な方です。

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ちらりと輝くブルーが見えましたが、ただこの日は日ざしが強すぎてまともに撮影できませんでした。

 

林道を予想以上に歩いてしまったため、駐車場に戻るのに一苦労。でも戻り道でジョウザンに出会えブルーが楽しめたのはラッキーでした。

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やや角度が悪かったですが、美しい姿を見ることができました。

 

なんとか駐車場に戻ったあと、夕暮れまでいったん団長さんとはお別れ。私と友人は少し早めに東の鳥取砂丘へと車を走らせました。

西から東への移動だったので時間がかかるかと思いきや、意外にもそんなに時間がかからず砂丘に到着できました。夕暮れまではだいぶ時間があったので、馬の背と呼ばれる砂丘を首すじの急斜面から一気にかけあがるという偉業(嘘)を友人と成し遂げ無駄にパワーを消費。無限に広がる日本海を見て納得したあと、また急斜面を降りて疲れました。

 

一応観光っぽいことはできたので、砂漠はこれくらいにしてマツ林へ移動。まだ日ざしが強く暑かったので、しばらく日陰で休憩しました。

 

ところで砂丘に来た理由といえばもうご存知ですよね。そうキマルリです。

鳥取砂丘のキマルリは防風林?のマツ林に暮らしてます。いい時間になったのでさっそくマツの枝を叩いてみると飛び出してきました。しばらくして団長さんも合流し、日暮れまでキマルリを追いかけました。この日はものすごく数が多かったんですが、ほとんどが傷んだ姿だったので、来る時期が遅かったようです。

 

少ないながらの美しい姿を見つけることができ、なんとか撮影できました。

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鳥取砂丘の松ルリ撮影がやっと叶いました。

 

メスも一度だけ目撃したんですが撮影できませんでした。すごく美しかったのが目に焼きついて悔しいのなんの。

ここ鳥取砂丘のキマルリは地色が濃い黄色になったものがいるということを事前に教えてもらってたのですが、傷んだ姿が多くてよくわかりませんでした。今回はいい下見になったので来年は適期に訪れたいなと思いました。

朝夕とご一緒した団長さん、どうもありがとうございました。また来月もお会いしましょう!

 

今回の鳥取てふあそび、西から東への大移動でしたが、そんなに苦労もなく移動できました。ゼフィルスにキマルリが1日の観光で楽しめる鳥取ってほんと最高ですね。鳥取県って大きな県だとずっと思ってたんですが、ウィキによると全国の都道府県のなかで7番目に面積が小さいんですね。ちなみに人口は一番少ないそうです。

鳥取からこのまま大阪に戻ってしまうのももったいないので、そのまま岡山に移動。温泉につかって道の駅で夕食の弁当を食べて寝落ちするのでした。

 

6/18/2016 大山/鳥取砂丘鳥取県)にて

6/12/2016・但馬のキマダラルリツバメ 〜 小雨のなか、テリ張りにきた姿を楽しめました

午前中のオオミドリのあとはこれといった成果もなく、早めに昼食をとって休憩。風があまりに心地よくて、窓をあけて車のなかでしばし仮眠することに。だいぶゆっくりできたかな。そのうちだんだん雲が広がってきたので、いい頃合いかとキマルリに会える場所へ向かいました。そういえば今日は午後から雨になるって予報でした。

 

キマルリのテリが見られる草むらへは一番乗り。しばらくすると天気予報が当たって雨がぽつりぽつり。このままどうなるのか、ちょっと心配になりましたがちゃんとテリ張りにやってきてくれました。キマルリは雨でも飛んできてくれるので助かります。

 

小さな姿でかなりすばやく飛ぶため美しい時期がすごく短いのですが、まだまだ綺麗な姿でいてくれて安心しました。

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トレードマークである4本の尾状突起も、先の白いところまで見事に揃っていてモチベーションが上がります。翅の裏面にある黒の縞もようの中に輝くラインもいいですね。

ひとつひとつ模様が違っていたり、左右の翅で非対称だったりするなど、キマルリは見どころの多い蝶です。

 

いくつか飛んでいたのですが、そのうちの1つがシダの葉に止まって全開!

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但馬のキマリンブルー。大きく広がった青が魅力的です。

 

ちょっとだけ広角ぎみにして寄ってみました。

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全開のキマルリに近づけるだけでも嬉しいです。さすがにここまで寄ってみるとあちこちに傷みがあることがわかってしまいますね。いつもならフライングしてもいい時期なのに…今年の出会いは早すぎです。

 

だんだんと雨が強くなって最終的には居なくなってしまいましたが、短い時間でなんとか撮影できて良かったです。

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梅雨らしく、しっとりした雰囲気で撮れたかな?いつもついつい喜んで寄りすぎてしまうのですが、今回はやさしい距離感が保てたような気がします。いい写真を撮ろうとするあまり蝶に負担をかけてしまうことがあるので、できるだけ蝶にやさしく接する姿勢を持ちつづけたいと思います。

 

しかしキマダラルリツバメ、ほんと素敵な蝶ですね。この日は小雨のなかでの撮影でしたが、すずしくていいもんでした。梅雨も四季のうちですし、しっかり楽しめたらと思います。

 

ところで、この場所なんですが、そのうちなくなってしまうような気がして心配です。

 

6/12/2016 但馬(兵庫県)にて

6/12/2016・但馬のオオミドリシジミ 〜 草原に舞い降りたゼフィルスの輝きが最高でした

さあ日曜は朝から但馬です。前日はどこに居たのかと思うほどの移動っぷりですね。もはや遊ぶというより狂うという表現がふさわしくなってきました。おかげで体はふらふらです。

 

まず朝から草原のオオミドリシジミ。前日の美しい姿がSNSへアップされてるのを団長さん経由で見てたので期待いっぱいです。しばらく待ってるとほぼいつもの時間どおりにオオミドリが現れてテリを張るようになりました。嬉しい時間の始まりです!

 

しばらく飛び回ったあと、見晴らしのいい草地に降り立ちました。

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まずは裏面から。ある意味貴重な姿です。
活発になってしまうとほとんど撮れなくなるので裏面は早めに撮影しておくに限ります。撮り忘れもなくなりますし。

 

日ざしが出てくると、ゆっくり翅を開き始めました。

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やわらかな輝きとでもいうのでしょうか、淡い色合いがオオミドリらしくてたまりません。まずはじっくりとこの目で楽しみ、そしてシャッターを押しました。

 

このオオミドリシジミは翅が薄いというか鱗粉がすぐに落ちるというか、なんかそんな感じがするので、新鮮な輝きはほんのわずかな一瞬しかないように思います。

この日は時期が割と合ったようで、すごく美しい姿が楽しめました。

 

翅の輝き具合を確認しながら少しづつ角度をかえて撮影します。

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控えめに輝くかっこいい姿が撮れました。

 

とある事情でJAFの救助から戻ってこられた団長さんも合流され一緒にオオミドリを楽しみました。

 

いい時間になると、あちこちで卍飛翔も見られ、飽きることのない光景でいっぱいとなりました。卍が解けると、たいていどちらかが下草に止まります。この時を狙って撮影するのですが、すぐに他のオスを追いかけて飛んでしまうことも多く、やきもきすることしばしば。これも楽しいひとときです。

 

この日のベストショットといえばこれかな。

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ゼフィルスらしい雰囲気で撮影できました。やっぱり下草で撮るよりは嬉しいです。

 

こちらを向いてくれると輝きがアップしますね。

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今年も美しい姿を楽しめました。

 

前日は大勢の方で賑わった場所でしたが、十分に満足されたのでしょう、この日は撮影者が少なくてゆっくりとできました。

 

天気もよく、満足いく時間が過ごせたのでさらに場所を移動したのですが、メスアカミドリが遠くに止まる姿を見れただけでほとんどいい成果がなく、午後からのキマルリ撮影に切り替えるのでした。

 

6/12/2016 但馬(兵庫県)にて

6/11/2016・信州のヒメシジミ 〜 今年もヒメシジミの季節になりました

さあアサマシジミの次はヒメシジミです。今シーズンやっとヒメシジミに出会うことができ喜んでるまつみです。

 

ヒメシジミの好きなところ?それはもう可愛すぎるという一言に尽きるでしょう。蝶のなかで一番好きな蝶は?と聞かれると間違いなくヒメシジミです。大阪からは西に行っても東に行っても出会える手軽さ。だけど近畿にはいないので、ちょっと遠出しないと出会えない憧れの蝶です。

可愛い姿といえば、長くて真っ白な縁毛、ふさふさな毛並み、そしてやさしい色合い、どれをとっても素敵すぎます。それでいて毎年なんやかんや撮影している割に、今まで満足いく写真がほとんど撮れないのが不思議です。なのでこれからも美しい姿を追い求めて出かけてしまうのだろうと思います。

 

ヒメシジミのオス。信州方面ならでは?の広がる青さが美しいです。

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まるで草原に輝く宝石のようです。この日はあちこちで楽しめました。

 

表はもちろん綺麗ですが、裏はもっと美しいです。

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翅の付け根にかけてうっすらと染まるみず色がたまりません。オレンジの帯も鮮やかで見どころですが、やっぱり白くて長い縁毛がたまりません。

 

メスはオスに比べると少し地味ですが、それでもオスとはまた違って美しい姿です。

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全体的にシックな色合いが上品ですね。どうあってもひいきめに見てしまいます。

今回、見事なまでに完璧なハート姿を目撃。この姿勢の美しさにしばらく見とれてしまいました。

 

そんなこんなで遅くまでしっかりあそべたので気分よく大阪へ戻ることができました。

帰りのサービスエリアで夕食がてら但馬の成果がすごく良かったとのSNS情報を入手。家の最寄りまで送ってもらったあと、そのまま但馬へ向かった団長さんを追いかけ、自分も車を走らせるのでありました〜笑

 

団長さん、どうもありがとうございました!また明日〜

 

6/11/2016 長野県にて

6/11/2016・信州のアサマシジミ 〜 この日はとびきり美しいオスに出会えました

チョウアカを楽しんだ後はアサマシジミに会うため長野県に移動しました。昨年と同じコースです。前回は雨の中の移動でしたが、今回は晴れました。団長さん運転のもと、またもや助手席でうとうとさせていただきました。(言い訳しますと、自分が運転しないと眠くてしょうがないんですよね。)

 

草むらに到着するとたくさんのヒメシジミに混じって、大きめのアサマシジミが飛んでいるのを確認しました。数はかなり少ないものの居てくれて安心しました。自分はアサマシジミよりもヒメシジミが好みなので、ついつい美しいヒメシジミを見つけては追いかけてしまいますが、アサマの色も渋くていいもんです。

ヒメシジミはこの後に載せることにして、まずはこの日に出会ったアサマシジミをどうぞ。

 

到着した頃はまだ暑くて活発に飛んでいたアサマシジミも、時間とともに気温がやわらいでくると、翅を広げてくれるようになりました。ヒメシジミもそうですが、あまり日ざしの強いときは撮影に向かないように思います。どちらかといえば梅雨時期らしい曇り空の方がしっとりと美しい姿が楽しめるような気がします。

 

やや地味な色合いではありますが、これぞアサマ色って感じのオスです。

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今までよく見てきている姿です。この辺りでは標準的な色合いですかね。

 

別のオスを発見。

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見つけたときは翅を閉じていたので、表を期待してじっと待つことに。

 

ブヨの攻撃に耐えながらしばらく待ってると…

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ついに翅を広げてくれました。これは美しい~!

今度のオスはすごく明るい色をしていて感動しました。いわゆるミョウコウ型とでもいうのでしょうか?とにかく嬉しい出会いです。

 

ここではなんと交尾も目撃できました!

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だいぶ日が落ちてきての夕暮れ時でしたが、いい姿が撮影できました。

 

そんなわけで今回のアサマシジミはなかなかの濃い出会いができました。今度来るときはついでではなく、ここで時間をかけて美しいオスをじっくり撮影できればいいなと思いました。

 

ところでヒメシジミにしてもアサマシジミにしても、ほんの小さな範囲でしか出会うことができなくなってきたように思います。その生息地の中では割と出会えるのですが、すこしでも離れると全く見かけなくなってさっぱりな状況です。これは草原性の絶滅危惧種に共通するところがあるような気がします。最近メガソーラーがあちこちで造られ、もしかしたらこういった最後の生息地がなくなってしまうのではないかと心配になってきます。居なくなるとさみしいという理由しかありませんが、小さな蝶の舞う生息地がいつまでも残ってほしいなと思うのでありました。

 

6/11/2016 長野県にて