蝶にあそぶろぐ

~春はギフチョウ・夏はゼフィルス・四季をたのしみ・蝶にあそぶ~ 蝶の写真を撮りながら蝶あそびをつづります。

9/10/2016・散歩道のアゲハ 〜 アゲハが見ごろを迎え、花にやってくるようになりました

まつみです。9月に入ると急に秋らしくなりました。今月は少しお休みモード。遠くへは行かず近場で身近な蝶を追いかけてあそんでます。自分はどんな蝶であっても美しい姿を撮ることさえできればけっこう満足なので、その辺は良かったと思うところです。

 

さて家から歩いて5分程度にある川沿いの散歩道。ヒャクニチソウランタナなどの花が多く植えられていて、たくさんのアゲハが飛んできます。1年のうちでおそらく9月が花いっぱいになって一番面白い時期ではないかと思います。

 

この日も散歩道を歩いているとランタナの花にアゲハの姿を見つけました。

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弧を描くように並んだブルーがすごく美しくって感動しました。全開したところを撮影してずらっと表現したかったのですが、これが精一杯でした。

 

今日はこの美しいアゲハを追いかけることに決めました。

 

日ざしが強く、花から花へ活発に飛び移っていくので撮影が大変です。

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たまたまいい角度で写ったものがありました。

 

鮮度もよく、しばらく美しい姿を楽しみました。

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このあと、川を越えて向こう側へ飛んでいきました。

 

次にヒャクニチソウが咲いてる花壇を見にいくと別のアゲハがきてました。

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このアゲハも美しかったのですが、さきほどのランタナアゲハがあまりにも美しすぎて、正直撮影に力が入らなかったのが本音かな。

 

この散歩道ではキアゲハやアオスジアゲハもよくやってくるのですが、この日はなぜか見なかったです。もしかしたら端境期だったのかもしれません。

 

9/10/2016 河内地方(大阪府)にて

8/21/2016・ヒメウラナミジャノメのおもしろ眼状紋 〜 ウラナミジャノメはほどほどに、過剰紋を見つけては追いかけました

前日は奈良でウラナミジャノメを追いかけたので今日は京都に行ってみました。とはいってもここではウラナミジャノメよりもむしろヒメウラナミジャノメの変わった目玉模様を撮影するのが一番の目的です。

 

ウラナミジャノメの過剰紋は過去に三河や浜松で出会ったことがありますが、いまだに京阪奈では見たことがありません。ありがたいことに家から近場が多いのでこれからも気長に観察を続けていきたいと思います。

 

とりあえず挨拶がわりに京都のウラナミジャノメを。前翅後翅合わせて4つの目玉が特徴です。

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奈良で出会ったのとなんら変わりない姿ですね。この日は風が強く、暗がりに潜り込むことが多かったです。

 

下の2つの眼状紋がくっついた姿が目立ちます。

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まだ発生初期だったので、それほど多くは見なかったです。

 

こちらがヒメウラナミジャノメ、本日のメインです。

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前翅に大きな目が1つと後翅に小さな目が5つ、ごくごく普通の姿です。ウラナミジャノメの眼状紋が分裂した以外に何も変わらないように見えますが、実際に出会うと大きさや飛び方に違いがあることを感じます。

 

簡単にまとめるとだいたいこんな感じでしょうか。(個人的主観です)

  • ウラナミジャノメ … 大きく重厚・ピョンピョン・よく止まる
  • ヒメウラナミジャノメ … 小さく軽快・ピョコピョコ・あまり止まらない

ウラナミジャノメはやや暗め、ヒメウラナミジャノメは明るいところに生息、というのは自分の撮影場所ではあまり関係がないように思います。

 

さて、ヒメウラナミジャノメのおもしろ眼状紋ですが、探し回ってやっとのことで見つかりました。

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写真には2つのヒメウラナミジャノメが写っていますが、手前の姿が過剰紋のヒメウラナミジャノメです。

思いついたようにウラナミとヒメウラナミを1枚の写真に入れてみようと頑張ってみましたがこちらは無理でした。

 

過剰紋のヒメウラナミジャノメを追いかけて反対側からも撮影。

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こちら側の方がいい感じ。左右の翅で対称じゃないところも面白いです。

 

この日は台風の影響か、風がかなり強くて撮影には苦労しましたが、なんとか撮影できて良かったです。正直ウラナミジャノメよりもヒメウラナミジャノメの方が面白いです。

いつかウラナミジャノメとヒメウラナミジャノメの混生地でハイブリッドに出会えないかなと思ったりしてますが、もし見つかったところでどっちなのかは分からないでしょう。

 

8/21/2016 山城地方(京都府)にて

8/20/2016・飛鳥のウラナミジャノメ 〜 今年は発生が早く、いくつかの場所ではすでにウラナミジャノメが出始めていました

8月もお盆をすぎるとウラナミジャノメのことが気になってきます。

 

ウラナミジャノメといえば6月頃にも出会えるのですが、その頃はヒメヒカゲの産地でおまけ的に見かけて追いかける程度。なのでこの残暑の時期こそウラナミジャノメに専念できるといってもおおげさではありません。兵庫の播磨ではなぜか年1化ということで、この時期には出会えないらしいのですが、京阪奈では確実に出会えます。

 

だんだんと朝晩が涼しくなってきた感じがしたので、もうそろそろ出てる頃だろうとまずは奈良の飛鳥から始めました。今年は発生が早く、まだ数は多くなかったもののいくつかの場所で見かけることができました。

 

少し暗がりのある笹まじりの草地、いかにもウラナミジャノメが居てくれそうな雰囲気です。

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奈良の飛鳥は歴史的にも大切な場所が多いため、古くからの環境が多く残っているのかもしれません。そのおかげなのか、局所的ではあるものの多くの場所でウラナミジャノメを見ることができます。

 

何気に歩いているだけで出てきてくれる嬉しい存在です。出会える時間帯もとくになく、いつでも出会えます。

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ウラナミジャノメとわかる4つの大きな眼状紋が草むらに目立ちます。

 

このウラナミジャノメ、一緒になって飛んでいるヒメウラナミジャノメよりもかっこよく感じてしまうのはどうしてでしょう。

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もしかしたら希少種っていう響きがあるのかもしれません。でも眼状紋はヒメウラナミジャノメよりもかなりインパクトあるのは確かです。

 

初めの頃は混じって飛ばれると見分けが難しかったですが、最近では飛ぶ感じからでもすっかり見分けがつくようになりました。ちなみにウラナミジャノメの後翅の3つの眼状紋のうち、上から1つめと2つめの目玉が分裂したらヒメウラナミジャノメになります。

 

眼状紋には少しづつ位置や大きさに違いがあって面白く、いつかすごい目玉を見つけてやろうとこれからも通いつづけるような気がします。

 

この日は気温・湿度ともにかなり高く、少し歩いただけで汗びっしょりになってしまいました。またあまりにも多くのメマトイや蚊に参ってしまい疲れてしまいました。でもミヤマクワガタクロカナブン、カブトムシにタマムシと色々うれしい虫を子供らにおみやげにすることができたのでいい日になりました。

 

8/20/2016 飛鳥地方(奈良県)にて

8/16/2016・乗鞍高原のアサギマダラとエルタテハ 〜 林道をドライブしながら美しい姿をゆっくり楽しみました

乗鞍高原でひんやりと気持ちいい朝を迎えたあとは温泉と朝食。朝から温泉とはすごく幸せです。のんびりしすぎて遅めのチェックアウトになってしまいました。

 

まずは一の瀬園地で蝶さがし。天気がかなり良かったのでいい散歩になりました。ここではオオミスジコムラサキが飛んでいるのを見ました。

個人的には白樺にとまるキベリタテハを期待していたのですが、キベリタテハなんて姿すら見なかったです。ちょっと早かったのかもしれません。長男はコムラサキをつかまえたと言って喜んでました。(帰ってからみたら黒いやつだったのでめちゃくちゃびっくりしました。)

結局アサギマダラはこの園地でも見られませんでした。そんなに出会うのが難しい蝶でもないんですがねぇ。

 

翌日から仕事が始まるのでそんなに長くは居られず、仕方なく大阪に向けて戻ることに。さいごに高原を車で走りながら蝶をさがしているとやっとのことで吸蜜するアサギマダラ〜!大喜びする長男を見てほっと一安心するのでした。

 

アサギマダラってほんと美しいですね。

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今回はちょっと苦労した出会いでした。

 

ゆっくり吸蜜していたので近づいての撮影もできました。

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おもいきり撮影したあと、無事につかまえることができて満足の長男でした。

 

林道のコンクリート壁にはエルタテハも見かけました。

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壁なので絵的にはさみしいですが、渋い裏面を撮ることができました。

 

エルタテハは去年の信州でも多く見ました。増えてきているのかもしれません。

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出会えたのは素直に嬉しかったですが、できれば信州らしく白樺の幹とかで撮りたかったです。

 

家族で出かけた信州てふあそび、ゆっくりと楽しむことができました。かろうじてアサギマダラはとれたけれど、期待していたクジャクチョウやキベリタテハには出会えなかったので、またみんなで出かけられたらいいね〜ってことで夏休みはおしまいです。

 

8/16/2016 乗鞍高原(長野県)にて

8/15/2016・家族で信州てふあそび 〜 ワレモコウとゴマシジミいっぱいの奈川村、家族みんなで夏の蝶景色を楽しみました

夏休み後半、長男がアサギマダラをどうしてもつかまえたいというので、旬のトウモロコシとあわせて家族で信州へ行くことに決めました。直前にもかかわらず乗鞍高原の宿がわずかながら空いてたのでなんとか予約、安心して出発できました。

 

まずは開田高原からスタート。今まで下見してきたクルミの樹には今年もたくさんのオナガシジミを確認。時期が遅かったのでどれも傷んだ姿でしたが、安定した発生に安心しました。

 

この日は思ってたよりも朝の早いうちから雨が降ってきて、さらにそのあとも急な大雨になったりと、ゆっくりとアサギマダラを探すにはあいにくの天気でした。みんなで焼きもろこしを食べてる時だけは天気が回復してくれたのが良かったです。

 

ここ開田高原ではアサギマダラには出会えず残念でしたが、お目当てのトウモロコシであるピュアホワイトやグラビスを買えたり、美味しいソフトクリームを楽しめたのでこちらは満足。おいしいそばもごちそうになりました。

 

このあとですが乗鞍高原に行ってしまうにはまだ少し早いような感じ。せっかくなのでちょっとだけゴマシジミに会いに奈川村まで場所を移動しました。

 

この頃にはすっかりいい天気になって暑いのなんの。

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ワレモコウいっぱいの農道。夏らしい光景が広がっていました。

 

赤い花を順々にみているとすぐにゴマシジミが目につきました。最盛期とあってたくさんの姿。メスは新鮮な姿もまだまだ多く、あちこちで産卵するしぐさも見られました。

 

大きな姿のゴマシジミ。なんとか今年も見ることができました。

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花に止まっているときはゆっくりしているので眺めるのにはもってこいですね。散歩道のゴマシジミを家族みんなでゆっくりと楽しむことができました。

 

ゴマシジミはだらだらと発生してくれるおかげで、夏休みの時期に行っても新鮮なのがいてくれるのでありがたいです。

夕暮れになったらもっとゆっくりと撮影できるとは思うものの、さすがにそこまでは待てないので、今回はこれでおしまいです。

 

ワレモコウの花には赤とんぼがよく止まります。

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ついつい撮ってしまう夏の光景です。

 

さてと、ゴマシジミを楽しめたところで一気に乗鞍高原まで。宿に到着したあとはのんびり夕食と温泉。夜は星空をみたりと涼しい高原で過ごしました。月がちょっとまぶしかったかな。

一人で来るときは車中泊しかしないので、久しぶりにゆっくりとくつろぐことができました。

 

翌日は乗鞍高原での蝶あそびです。アサギマダラに出会えることを願って…

 

8/15/2016
開田高原奈川村乗鞍高原(長野県)にて