蝶にあそぶろぐ

~春はギフチョウ・夏はゼフィルス・四季をたのしみ・蝶にあそぶ~ 蝶の写真を撮りながら蝶あそびをつづります。

4/8/2017・石川のギフチョウは最盛期、たくさんのシーンに恵まれました(後半)

ちょっと遅れましたが、石川ギフチョウのつづきです。

 

この日は朝からずっと曇り空だったのですが、午後の2時頃から急に雲が薄くなり日ざしが出てきたんです。すると樹上から次々にギフチョウが降りてきて林床を飛び交うように。翅を閉じたまますーっと降りてくる瞬間はなんとも言えない幸せな気分です。

あっという間に林床はギフチョウでいっぱい。ギフチョウの楽園とでも言った方がいいくらいです。思ったとおり撮影自体は難しくなりましたが、見飽きることのない光景となりました。

 

 

カタクリで吸蜜する姿もあちこちで。

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カタクリ群落のなかで撮るギフチョウは賑やかです。

 

今度はしっとりとやさしい吸蜜シーンも撮れました。

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ため息がでそうなくらい美しいシーンでした。

 

日ざしが強くなってきて撮影に不向きになったので、ちょっとぶらぶらしてると…!

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メスにオスがアタックし、なんと目の前で交尾成立です。そのままメスがオスを引きずって小枝まで移動し、そこで落ち着きました。

今まで交尾シーンといえば、メスが翅を広げているのしか見たことがなかったので、今回メスが翅を閉じたシーンを撮れて本当に嬉しかったです。しばらく交尾を見ているとメスが翅を広げたので、翅を閉じるのは交尾の始めのうちしかないのかなと思いました。

 

スミレの花にもたまに吸蜜にやってくるので息抜きにちょっと撮影。

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スミレとギフチョウも美しいですね。花の背丈が低いので、撮影はカタクリよりも難しいです。

 

日ざしが続いたおかげで遅くまで吸蜜シーンが楽しめました。

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光の当たり具合がよく、きれいに撮れました。

 

この日は天気を心配しながらも、出かけてほんと良かったです。

吸蜜や交尾など、たくさんのシーンに恵まれ、また日記に掲載できないような風景写真もたくさん残すことができ、とても満足な1日になりました。バッテリーが半分以下になるまで撮影したのはほんと久しぶりで、それだけ撮影チャンスが多く、石川ギフチョウの豊富さが実感できました。

 

結局夕暮れまでここに居てしまい、そこから帰阪の大変なこと。結局日帰りができず、仮眠後の朝帰りとなってしまいました。

 

4/8/2017・石川県にて

4/8/2017・石川のギフチョウは最盛期、たくさんのシーンに恵まれました(前半)

まつみです。福井のギフチョウを楽しんだ翌週は石川に挑戦してきました。

 

平日のうちから繰り返し何度も確認した天気予報。それなのに週末の土曜はほとんどの地域で曇りか雨だったんですよね。広島や島根あたりはなんとか昼から晴れマーク。でもギフチョウカタクリと一緒に撮りたいな…。そんななか石川の天気だけがなぜか穴場的に悪くなさそうじゃないですか。これはもう行くしかないですね。

という流れで金曜の深夜から石川へ向け、雨ふる大阪を出発しました。

 

京都から滋賀と、行きの道中はどこまでも雨。

福井に着いてもしばらくは雨が残っていたけれど、石川へ入る頃にはすっかり消えてたので一安心。現地へ着くと雲は多かったものの気温がそこそこあってギフチョウが期待できそうな雰囲気になってました。うん、ここまでは順調〜!

 

今回の場所はカタクリがそこそこ多く咲いていて見ごたえがありました。まずはカタクリの姿を撮ってると遠くで林床すれすれを舞うギフチョウが見えました。ギフチョウは晴れの日じゃないと飛ばないとか聞くことがありますが、飛ぶ一番の条件は気温だと私は思ってます。しかも快晴よりも曇り空の方がゆっくりと写真が撮れたりするので、ある意味良かったりします。

 

とはいえこの日のギフチョウはほとんどカタクリに止まってくれません。ずっとメスを探して飛んでいるような印象です。曇りなのでおとなしくカタクリで吸蜜してくれると思ったのは誤算でした。

 

カタクリに止まることを願って、飛んでいるギフチョウを目で追いかけたり、カタクリにすでに止まってないかと目を次々に移しているとカタクリのそばで何やらバタバタしたものが。よく見るとギフチョウの交尾でした。

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いきなり交尾シーンに出会えるとは。しかもカタクリを写真に入れられて興奮!上がメスで、下がオスですね。

たいていはメスが翅を広げ、オスが翅を閉じてることが多いです。

 

昼前になってくると少しづつではあるけれど、カタクリにも止まってくれるようになってきました。

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そういえば石川のギフチョウは初撮影でした。

 

もっといい場所がないかと歩いていると、またもや交尾に出会えました。

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翅を開いて止まるメスの美しさにしびれました。尾状突起がまだねじれてることから、明らかに羽化したばかりでしょう。間近でじっくりと見させてもらいました。

 

場所を変えたところでしばらく粘ることに。

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この場所ではカタクリに止まるギフチョウの裏翅を撮ることができました。

実は裏側を撮るのは簡単なことではなく、どうしても表側が撮れずに仕方なく撮りました的な絵になりがち。でもしっかりと花を抱えて吸蜜しているところが撮りたくて、絶妙の角度になるのをじっと待ちました。

 

この後もたくさん写真が撮れたのでここでいったん休憩。長くなりそうなので以降は次回につづけます。

 

4/8/2017・石川県にて

4/2/2017・福井のギフチョウで今年の春も始まりました!

まつみです。

各地でギフチョウの便りが聞こえてきてそわそわ。週末の天気が気になってしようがないシーズン開幕となりました。

とは言っても3月末は仕事や天気に恵まれずで思うように出かけられず。ギフチョウは4月からのはじまりとなりました。まずは安定の北陸である福井からスタートです。

 

まだまだ気温が低い朝、越冬明けのテングチョウが早くから日だまりの場所を陣取ってます。

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ギフチョウが飛び出すまで準備運動がてらの撮影です。(失礼…)

 

けっこう待ったでしょうか。ついに林床を舞うギフチョウの姿が見えました。

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シーズン初めて見る姿は格別で、それはそれは鮮やかで美しく見えました。

 

この日の気温は低めでしたが、とにかく日ざしが強すぎ。カタクリギフチョウがほとんど止まりません。たまに止まっても今度は飛び出すまでの時間の短いこと。撮影には苦労しました。

 

そんなこんなで、やっとのことで今年のカタクリギフチョウです。

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花にしっかりとつかまって吸蜜します。この間にギフチョウの体には花粉がついて、受粉できるというしくみですね。

カタクリギフチョウを受粉に利用するため、この形になったのではないかと思えてなりません。

 

福井ではちょっと珍しい?顔つきのギフチョウカタクリにやってきました。

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変わった姿をみると嬉しさよりも飼育個体が放されたんじゃないかと思ってしまうのですが、実際のことはわかりません。ちょっと複雑な気分でしたが、このカタクリギフチョウはすごく美しかったです。

 

花の蜜が気に入ったのか、時間をあけては度々吸蜜にやってきてました。

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ギフチョウの模様は個体によって少しづつ異なっていたりするので、さっきと同じギフチョウだとわかります。これは観察によって得られる楽しさです。

 

本日の私的ベストショットはこちら。

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枯葉を突き抜いて出てきてしまったせいでまともに葉を広げることができなかったカタクリ。しかも折れた枝が花を倒してしまい立ち上がれず哀れな姿に。でもそれに手を差しのべるかのようにギフチョウが来たんです。儚い春のシーンに感動しました。次へ命を繋げられることを祈ってます。

 

ほとんどがカタクリでしたが、スミレにもたまに吸蜜に来てました。

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日ざしのせいか、あっという間に飛んでしまってまともに撮影できませんでした。

 

シーズン始めのギフチョウ、たくさん撮影できていい1日となりましたが、日ざしが強くて林床からの照り返しで顔が日焼けしてしまうほどに。ほんとよくあそびました。

帰りは道の駅で羽二重餅を買い、コンビニではルマンドアイス(今はまだ北陸限定?)を食べ急いで帰りました。

 

今年もギフチョウに会うことができ、春本番を迎えることができました。

 

4/2/2017・福井県にて

3/19/2017・雑木林に越冬明けの蝶たちが目覚め始めました

映画を観にいく家族をショッピングモールに連れていったあと、自分だけ越冬明けの蝶たちを見に雑木林へ行きました。映画が終わるくらいまでの時間なので今回は昼すぎまでの蝶あそびです。

 

雑木林の散歩道を歩き始めるとさっそく黒っぽい影がちらっと。一瞬コツバメ?と思いましたが早すぎるような…

やはり違いました。越冬明けのムラサキシジミです。

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久しぶりに翅の表が見たくて待っていると、思いが通じたかのようにゆっくりと翅を広げて美しいブルーを見せてくれました。

 

次に出会ったのは越冬明けのキチョウ。キタキチョウですね。

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春らしいアマナの花に止まって口吻をのばしているところを撮影できました。こう書けば、すんなり花に来たように思われるでしょうが、実はものすごく粘りました。

 

昼前になって気温が上がってくると越冬タテハが飛び出してきました。

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ルリタテハ。石の上に止まって大きく開翅。羽化して何もしないまますぐに越冬したのではないかと思えるほどの新鮮な姿でした。

 

他には撮影できませんでしたがキタテハやアカタテハも飛んでいました。ヒオドシチョウは一度も見られなかったので、春もう一押しといったところでしょう。いい時間になったので戻って買い物して帰りました。

 

3/19/2017・飛鳥地方(奈良県)にて

3/18/2017・今日はモンシロチョウとベニシジミに出会えました

もう少しで訪れるギフチョウ撮影の準備運動をしておこうと、この日も朝から堤防の草むらに行ってきました。

 

朝のうちは気温まずまずの快晴。モンキチョウにはたくさん会えそうと思ってましたが、なぜか見ませんでした。いつもの大和川より遅めに出てくる場所だったのかもしれません。かわりにモンシロチョウに出会えました。

 

今年初めてのモンシロチョウはやさしく飛んですぐに止まりました。

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クリームがかった翅の裏。ゆっくり見てるととても美しい姿をしていることに気づきます。

 

しばらく辺りを歩いていると今度は鮮やかなオレンジ色が目に飛び込んできました。

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ベニシジミです。小さくても映える美しさに気づかないはずはないですね。

 

枯れ草まじりの草むらに止まる感じが早春らしくて最高です。

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これから一気に草が伸びてくるので、こんな光景もすぐに見納めになるでしょう。今年も忙しくなりそうです。

 

昼から少しだけ職場に行って残務処理。終えて部屋を出ると雲がかかって気温も低くなってしまっていたので、まっすぐ家に帰ることにしました。

 

3/18/2017・石川の堤防(大阪府)にて