チョウアカを楽しんだ後はアサマシジミに会うため長野県に移動しました。昨年と同じコースです。前回は雨の中の移動でしたが、今回は晴れました。団長さん運転のもと、またもや助手席でうとうとさせていただきました。(言い訳しますと、自分が運転しないと眠くてしょうがないんですよね。)
草むらに到着するとたくさんのヒメシジミに混じって、大きめのアサマシジミが飛んでいるのを確認しました。数はかなり少ないものの居てくれて安心しました。自分はアサマシジミよりもヒメシジミが好みなので、ついつい美しいヒメシジミを見つけては追いかけてしまいますが、アサマの色も渋くていいもんです。
ヒメシジミはこの後に載せることにして、まずはこの日に出会ったアサマシジミをどうぞ。
到着した頃はまだ暑くて活発に飛んでいたアサマシジミも、時間とともに気温がやわらいでくると、翅を広げてくれるようになりました。ヒメシジミもそうですが、あまり日ざしの強いときは撮影に向かないように思います。どちらかといえば梅雨時期らしい曇り空の方がしっとりと美しい姿が楽しめるような気がします。
やや地味な色合いではありますが、これぞアサマ色って感じのオスです。
今までよく見てきている姿です。この辺りでは標準的な色合いですかね。
別のオスを発見。
見つけたときは翅を閉じていたので、表を期待してじっと待つことに。
ブヨの攻撃に耐えながらしばらく待ってると…
ついに翅を広げてくれました。これは美しい~!
今度のオスはすごく明るい色をしていて感動しました。いわゆるミョウコウ型とでもいうのでしょうか?とにかく嬉しい出会いです。
ここではなんと交尾も目撃できました!
だいぶ日が落ちてきての夕暮れ時でしたが、いい姿が撮影できました。
そんなわけで今回のアサマシジミはなかなかの濃い出会いができました。今度来るときはついでではなく、ここで時間をかけて美しいオスをじっくり撮影できればいいなと思いました。
ところでヒメシジミにしてもアサマシジミにしても、ほんの小さな範囲でしか出会うことができなくなってきたように思います。その生息地の中では割と出会えるのですが、すこしでも離れると全く見かけなくなってさっぱりな状況です。これは草原性の絶滅危惧種に共通するところがあるような気がします。最近メガソーラーがあちこちで造られ、もしかしたらこういった最後の生息地がなくなってしまうのではないかと心配になってきます。居なくなるとさみしいという理由しかありませんが、小さな蝶の舞う生息地がいつまでも残ってほしいなと思うのでありました。
6/11/2016 長野県にて