蝶にあそぶろぐ

~春はギフチョウ・夏はゼフィルス・四季をたのしみ・蝶にあそぶ~ 蝶の写真を撮りながら蝶あそびをつづります。

8/7/2016・奈良公園のムラサキツバメ ~ 暑い昼下がり、暗がりの林で多くの姿に出会えました

暑すぎる日々が続いてますが、いかがお過ごしでしょうか。暑いとはいっても立秋を過ぎ、確実に夕暮れが早くなっているのを感じながら、少しさみしい気にもなってきています。

 

さて先週末ですが、土曜は午前のうちに原付のオイルを交換してもらっての昼から休日出勤。7月はずっと対応してもらってたので今回は自主的に。

そして日曜は朝のうち長男と妻は学校行事で出かけたので、次男と留守番のあいだは動けず。戻ってきてからみんなで出かけようってことになり奈良公園まで行きました。奈良公園といえば鹿とのふれあいが目的なんでしょうが、自分は鹿そっちのけで夏のムラサキツバメを追いかけました。ムラサキツバメはここんところ越冬などの冬姿ばかり撮影していたので、夏姿を見に出かけるのはかなり久しぶりです。

 

生息地の日陰に踏み入るとさっそくムラサキツバメが飛び出し、少し距離を置いてすぐに止まります。

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飛んでいるとほとんど黒い姿にしか見えませんが、しっかりした大きさからムラサキツバメであることがわかります。止まったところをそーっと近づいて撮影しました。

 

少し前から発生してるようで今が最盛期のもよう。なかなか新鮮なのが居てないなーと探してたらやっと美しい姿を発見!

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尾状突起の先端にある白がはっきりした超新鮮な姿。逃がさないよう、追い続けてようやく撮れました。

もっとあそびたかったのですが、このシーンのあと見失ってしまいました。

 

ほかには林床の斜面にとまったところを広角で。すぐに飛んでしまうのであまり近づけなかったですが…

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この林床は気温が高くなく、木漏れ日がむしろ気持ちよかったくらいです。シリブカガシ?の根元にはひこばえがいっぱい伸びていたんですが、小さな葉には食べ跡がいっぱい。さらにはたくさんの卵も産みつけられてました。先週だったら産卵シーンも撮れたかもしれません。

 

この辺りではサトキマダラヒカゲも新鮮なのが多かったです。

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なかなか撮る機会が少ないので、ここぞとばかりに。よく見ると渋い蝶だと思うのですが、なぜか撮る気が起こりにくい蝶でもあったりします。

 

ムラサキツバメはそこそこに撮影できたので、家族みんなで参道あるき。鹿に葉っぱをあげたりしてあそんだのですが、参道は日ざしが強すぎて日焼けしてしまいました。

今回ムラサキツバメに夢中でムラサキシジミをしっかり撮れなかったので、夏休みになったらムラサキシジミも撮っておきたいところです…

 

8/7/2016 奈良公園奈良市)にて

7/31/2016・夏のコジャノメ 〜 暑い昼間の雑木林、暗がりのなかはコジャノメの楽園でした

前日は暗がりでのルーミスシジミ撮影が思いのほか楽しかったので、この日も暗がりでの撮影です。今回は夏のコジャノメがお目当て。映画を観にいく妻と次男をショッピングモールへ送りとどけ、そのまま長男と自分は飛鳥の公園に向かいます。

 

夏のコジャノメは春の姿と違って眼状紋がかなり大きく発達して見ごたえたっぷり。それでいて近場でも出会えるので嬉しい存在です。

 

公園のどうってことない雑木林の暗がり。落葉を踏む音に反応してか、さっそく飛び出してきました。

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止まったところを確認、ゆっくりと近づいて撮影しました。暗がりでもはっきりとした目玉模様。天敵の多い夏場の暗がりとあって、蛇の目も夏場仕様になってるのかなって思いました。

 

そういえば同じ仲間のヒメジャノメは眼状紋の変化がほとんどないのが不思議です。コジャノメほど蛇を必要としないところで暮らしてるからでしょうか。考えると面白いです。

 

さっきのよりもっとかっこいい目玉に出会えました。

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ウラジャノメ級の迫力です。今年も出会うことができました。目玉が多いのは警戒心の現れとばかりによく逃げるので疲れました。

 

ひたすら追い続けてなんとか広角でも。いい雰囲気で撮れました。この撮影では蚊の猛攻を浴びてえらいことになってしまいました。もう蚊ゆいのなんの~(笑)

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雑木林の暗がりと、木漏れ日なんかも入ってくれてお気に入りの1枚になりました。広角といってもあまり遠近感を誇張しない自然な感じがマイブームです。

 

長男が期待していたカブトやクワガタは見られず。カナブンばかりでした。早朝だったらいたかもしれないね。

 

撮影を済ませてショッピングモールに合流。みんなでお昼にしてから買い物をしたりとまったりと過ごしました。

 

7/31/2016 飛鳥地方(奈良県)にて

7/30/2016・暗がりの林床に降りた夏のルーミス 〜 紀伊半島の渓谷、暗がりに憧れのルーミスシジミを撮影できました

7月最後の週末、キリシマミドリに会いに行くこともちらっと考えましたが、今年も厳しいとの情報を見聞きしてやめちゃいました。そんでもって天気予報をみたら晴れてすごく暑くなる...これは行くなら今しかない!と紀伊半島のルーミス詣を決行しました。

 

日当たりのいい場所は倒れそうになるくらいの暑い林道も、日陰ならまだ過ごせるような状況。ルーミスシジミもきっと同じなんでしょう。暗がりの林床に降りてきてました。

 

林道を歩いていると小さな姿が飛び出しました。ムラサキシジミではありません。間違いなくルーミスです。あとは止まったところを確認し近づいて撮影するだけですが、小さな姿だけでも見失いそうになるのに飛び方自体がすばやく、強めの刺激を与えてしまうとかなり奥めいたところまで飛んでいってしまうことしばしば。そんなわけで見かけたほどには撮影できませんでした

 

それでもなんとか念願のルーミスを撮れました。

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苔むした林床に降りたルーミスシジミ。とても新鮮な姿に興奮しました。

暗いところにしか止まってくれないのでシャッタースピードがかせげず、ISO感度をかなりあげての撮影となりました。

 

暗がりのシダに止まるルーミスも撮れました!

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シダとのショットはかなり低いところまで降りてきたってのが伝えやすいのと、絵になるのでずっと憧れてました。ちゃんと撮れないうちに飛んでしまうのではないかと、めちゃくちゃ緊張しました。

 

しばらく見ていると急に翅をすりすり。そのうち変な感じで翅をぐりぐり。まるで体操をしているように見えました。

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これ、もしかしてこのまま翅を広げるんじゃないの!と期待したんですが、残念ながらここまで。もう少しで夏のブルーが見えたのに…でも一応少しは開くんですね。まったく無理だと思っていただけに驚きのシーンでした。ま、ここまで撮れただけでもやったねって感じでした。

運がよければ夏の開翅も撮れるかも。日光浴するわけじゃないと思うので、勢いよく逃げるための準備運動だったのかもしれません。いろいろ観察してると面白い発見ができそうです。

 

望遠でしっかり姿をおさえたあとは慎重に慎重に近づき、なんとか広角でも撮れました。

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今回はあえてストロボを使わず、自然の暗がりをできるだけそのまま表現してみました。今まで憧れていた「暗がりの林床に降りた夏のルーミス」にできたのではないかなっと勝手に喜んでます。

このあと思いきってもう少し踏みこんだところ、見事に逃げられました…でもすごく嬉しかったです。

 

日だまりで翅を広げる晩秋の姿も素敵ですが、やっぱり鮮度のことを考えるとルーミスは夏の蝶だなーと強く感じます。この日は少ないながらも新鮮なお目当てに出会うことができ、念願だった間近での撮影も叶って満足の日になりました。

 

7/30/2016 紀伊半島(某所)にて

7/24/2016・沢沿いの蝶たち 〜 北アルプスへつづく林道には身近なサカハチチョウやコミスジが多かったです

乗鞍高原で迎えた翌朝、まずはゼフィルスを見にいくことにしました。この場所は日だまりでテリを張るジョウザンミドリやアイノミドリが楽しめます。だんだん日が当たってくるとどこからともなく現れてたくさんの飛翔が見られましたが、どちらも適期が過ぎてしまっていて傷んだ姿ばかり。今シーズンはもう終わりのようでした。

 

そのあとはゴマシジミを見にいこうとしたものの、暑すぎるので昼に行ったところでまともに撮れないと確信。しばらくは涼しげな沢沿いの林道を歩くことにしました。実際行ってみるとそんなに涼しくもなかったですが…

 

この林道にはサカハチチョウを多く見かけました。

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日焼けした…というのは嘘ですが、黒くなった夏の姿です。サカハチチョウは春と夏で姿が全く違う蝶です。トラフシジミやギンイチモンジセセリ、結構いろんな種類がいてます。そんな蝶は季節のたびに楽しめたりするのが嬉しかったりします。

 

湿った地面では給水する姿がありました。

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少しだけ明るめの姿を見つけたので撮影しておきました。

 

翅を閉じた姿も撮れました。かっこいい模様です。

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すぐに翅を広げてしまうのでけっこう苦労しました。

 

この辺りではコミスジにも多く出会えました。

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羽化したてかと思うくらいの美しい姿でした。

 

ミスジとよく似たミスジチョウも多かったんですが、こちらは傷んだ姿ばかりでした。オオミスジはここでは見ませんでした。

 

蝶ではないですが、よく見かけたルリボシカミキリ。

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出会えると嬉しくなってついつい撮ってしまいます。子供の頃からずっと憧れてた虫って、いつまでたっても憧れの虫です。

 

この林道では、ほんとはミヤマカラスアゲハの吸水でも撮れたらいいなと思って来たんですが、たまに飛んでいく姿をみてドキッとするだけで撮影はできなかったです。もっと天気が曇りがちであった方が良かったのでしょうか。かわりに身近な蝶たちに癒してもらいました。

 

この林道で出会った蝶としては、サカハチチョウとコミスジ以外にもスジボソヤマキチョウやコムラサキ、シータテハにウラギンシジミ、スミナガシもちらっと見たような。エルタテハやキベリタテハは見かけなかったです。

信州らしい絵も撮れず、しかも身近な蝶だけとは少しさみしい気もしましたが、それでも信州の林道は蝶が豊富だなーと感じるのでありました。

 

7/24/2016 北アルプス山麓(長野県松本市)にて

 

 

このあとゴマシジミの様子を見にいきましたが、ワレモコウの花はあったものの、お目当ての姿はありませんでした。今年は会えるかなぁ。

7/23/2016・河川敷のアイドル 〜 コマツナギ咲く河川敷、夕暮れ時にたくさんのミヤマシジミを楽しみました

高ボッチの高原でたくさんの蝶にあそんだあとは、ミヤマシジミの舞う梓川に移動しました。ミヤマシジミはだらだらと羽化が続くので、大きく時期をはずさなければまずまず撮影できるいいモデルです。

 

昼過ぎに到着しても暑くてまともに撮れないだろうってことで、まずはゆっくり休憩してから移動。暑さが少しやわらいできた夕暮れ時にポイント到着です。夜は乗鞍高原の温泉につかることを考え、1時間ほどゆっくりと撮影しました。

 

河川敷に咲くコマツナギの花を見て回ると、あちこちでミヤマシジミがくっついてるのが見つかりました。ヒメシジミやアサマシジミよりもずっとずっと鮮やかな色合い、今年もやっと可愛い姿に出会えました。

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今がちょうど旬のようで、新鮮な姿がとても多かったです。後翅にあるブルーのポイントがとても眩しく見えました。オレンジの帯がかなり赤っぽかったのでたぶんメスでしょうね。大きめな姿も見ごたえありました。

 

これはオスです。後ろ翅をスリスリしながら吸蜜してました。

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夕暮れだとやっぱりおとなしくていいですね。ゆっくりと撮影することができました。

 

かわいい姿を見つけるとついついカメラを向けてしまいます。

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まさに河川敷のアイドルです。鮮度がいいとなおさら。近づいても飛ぶことがなかったので今日はこのまま休むつもりでしょうか。

 

コマツナギとミヤマシジミはやっぱり定番のショットですね。

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やさしい雰囲気に包まれて楽しく撮影できました。蝶と食草を一緒に撮れるのは蝶好きの冥利に尽きるってもんです。

 

久しぶりのミヤマシジミはほんと素敵な蝶でした。いつも1日の終わりにデザート感覚で撮影することが多いので、今度は早朝から楽しみたいと思うんですが…朝はどうしてもゼフィルスと重なったりするのでなかなか行けないでいます。

 

さてと、この日はもうおなかいっぱい。

 

翌日はどこへ行きましょう?まともな計画がないままとりあえずは乗鞍高原に向かって温泉つかって車中泊。先週と同じパターンでの就寝となりました。

 

7/23/2016 梓川河川敷(長野県)にて