蝶にあそぶろぐ

~春はギフチョウ・夏はゼフィルス・四季をたのしみ・蝶にあそぶ~ 蝶の写真を撮りながら蝶あそびをつづります。

6/11/2016・信州のヒメシジミ 〜 今年もヒメシジミの季節になりました

さあアサマシジミの次はヒメシジミです。今シーズンやっとヒメシジミに出会うことができ喜んでるまつみです。

 

ヒメシジミの好きなところ?それはもう可愛すぎるという一言に尽きるでしょう。蝶のなかで一番好きな蝶は?と聞かれると間違いなくヒメシジミです。大阪からは西に行っても東に行っても出会える手軽さ。だけど近畿にはいないので、ちょっと遠出しないと出会えない憧れの蝶です。

可愛い姿といえば、長くて真っ白な縁毛、ふさふさな毛並み、そしてやさしい色合い、どれをとっても素敵すぎます。それでいて毎年なんやかんや撮影している割に、今まで満足いく写真がほとんど撮れないのが不思議です。なのでこれからも美しい姿を追い求めて出かけてしまうのだろうと思います。

 

ヒメシジミのオス。信州方面ならでは?の広がる青さが美しいです。

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まるで草原に輝く宝石のようです。この日はあちこちで楽しめました。

 

表はもちろん綺麗ですが、裏はもっと美しいです。

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翅の付け根にかけてうっすらと染まるみず色がたまりません。オレンジの帯も鮮やかで見どころですが、やっぱり白くて長い縁毛がたまりません。

 

メスはオスに比べると少し地味ですが、それでもオスとはまた違って美しい姿です。

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全体的にシックな色合いが上品ですね。どうあってもひいきめに見てしまいます。

今回、見事なまでに完璧なハート姿を目撃。この姿勢の美しさにしばらく見とれてしまいました。

 

そんなこんなで遅くまでしっかりあそべたので気分よく大阪へ戻ることができました。

帰りのサービスエリアで夕食がてら但馬の成果がすごく良かったとのSNS情報を入手。家の最寄りまで送ってもらったあと、そのまま但馬へ向かった団長さんを追いかけ、自分も車を走らせるのでありました〜笑

 

団長さん、どうもありがとうございました!また明日〜

 

6/11/2016 長野県にて

6/11/2016・信州のアサマシジミ 〜 この日はとびきり美しいオスに出会えました

チョウアカを楽しんだ後はアサマシジミに会うため長野県に移動しました。昨年と同じコースです。前回は雨の中の移動でしたが、今回は晴れました。団長さん運転のもと、またもや助手席でうとうとさせていただきました。(言い訳しますと、自分が運転しないと眠くてしょうがないんですよね。)

 

草むらに到着するとたくさんのヒメシジミに混じって、大きめのアサマシジミが飛んでいるのを確認しました。数はかなり少ないものの居てくれて安心しました。自分はアサマシジミよりもヒメシジミが好みなので、ついつい美しいヒメシジミを見つけては追いかけてしまいますが、アサマの色も渋くていいもんです。

ヒメシジミはこの後に載せることにして、まずはこの日に出会ったアサマシジミをどうぞ。

 

到着した頃はまだ暑くて活発に飛んでいたアサマシジミも、時間とともに気温がやわらいでくると、翅を広げてくれるようになりました。ヒメシジミもそうですが、あまり日ざしの強いときは撮影に向かないように思います。どちらかといえば梅雨時期らしい曇り空の方がしっとりと美しい姿が楽しめるような気がします。

 

やや地味な色合いではありますが、これぞアサマ色って感じのオスです。

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今までよく見てきている姿です。この辺りでは標準的な色合いですかね。

 

別のオスを発見。

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見つけたときは翅を閉じていたので、表を期待してじっと待つことに。

 

ブヨの攻撃に耐えながらしばらく待ってると…

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ついに翅を広げてくれました。これは美しい~!

今度のオスはすごく明るい色をしていて感動しました。いわゆるミョウコウ型とでもいうのでしょうか?とにかく嬉しい出会いです。

 

ここではなんと交尾も目撃できました!

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だいぶ日が落ちてきての夕暮れ時でしたが、いい姿が撮影できました。

 

そんなわけで今回のアサマシジミはなかなかの濃い出会いができました。今度来るときはついでではなく、ここで時間をかけて美しいオスをじっくり撮影できればいいなと思いました。

 

ところでヒメシジミにしてもアサマシジミにしても、ほんの小さな範囲でしか出会うことができなくなってきたように思います。その生息地の中では割と出会えるのですが、すこしでも離れると全く見かけなくなってさっぱりな状況です。これは草原性の絶滅危惧種に共通するところがあるような気がします。最近メガソーラーがあちこちで造られ、もしかしたらこういった最後の生息地がなくなってしまうのではないかと心配になってきます。居なくなるとさみしいという理由しかありませんが、小さな蝶の舞う生息地がいつまでも残ってほしいなと思うのでありました。

 

6/11/2016 長野県にて

6/11/2016・農地のチョウセンアカシジミ 〜 トネリコの樹にたくさんの姿がありました

まつみです。すっかりゼフィルスの季節になりました。皆さんの成果はいかがでしょうか?

多くの方からお誘いやお尋ねメールを頂いてますが、まともに返せてなくてすみません。できるだけ早めに返事していきますのでご勘弁を〜。

 

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さて、この週末は昨年に引き続きチョウセンアカシジミに再び挑戦してきました。チョウセンだけに挑戦ってことに書いてて気づきましたが、面白くもなんともないですね。失礼しました。

えーと、前年は訪れる時期が遅く、すでに傷んだ姿ばっかりだったので、今年こそはと時期を早めてみました。

 

今回の再訪、2人で行ったんですが、お相手はなんと週末がさがさ団の団長さんでした。団長さんは蝶に限らずあらゆるいきものを求め全国を駆け巡るパワフルな方なのはもうこちらからあえて説明するまでもないですが、彼のおかげで今回の計画が実行に移ったのは言うまでもありません。ひとりで行くにはさすがに体力的にキツいので、団長さんの手助けがどうしても必要だったんですよね。メールでお願いしてみたところ、快くご一緒にしていただけることになりました。どうもありがとうございました。

 

自分が助手席で頭をぐらんぐらんしてる間にもほとんど休憩なしのぶっとおし運転、どこにそんな無限のパワーがあるのか、、私にはとうていマネできるものではありません。そんな団長さんの強力な運転のおかげで翌朝には余裕で現地に到着できました。

 

とりあえずは前回と同じコースを順にまわっていくことにしました。

トネリコの枝をぽんと叩くとぶわっと出てきます。安定の発生です。しかしどうしたことか、鮮度が良くありません。時期を早めてきたつもりだったのですが、今年はそれをも凌ぐ勢いで季節の進みが早かったようです…またやってしまいました。

 

このチョウセンアカシジミは一気に羽化してくると聞いているのですが、つまり鮮度の差がほとんどないんですよね。言い換えれば、全部新鮮か、または全部スレか、みたいな。またもや後者だったようです。オスの新鮮な姿を撮影したかっただけにさすがにショックでした。発生地を変えたらチャンスあるかなとかすかに期待もしたのですが、トネリコの幹には卵まで見つけてしまったので間違いなく時期は遅かったです。

 

それでも前回よりかはかなりマシだったので、少しでも鮮度のいい姿を探しては撮影しました。

 

チョウアカには農地のトネリコで出会えます。しかもいっぱい。

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草刈り作業してる方に許可をいただいての撮影でした。

 

トネリコの樹からほとんど離れることがないので、飛ばしてもすぐに戻ってきます。

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大きいので見ごたえたっぷり。
チョウアカは発生さえしてればゼフィルスのなかでも撮影自体はとても簡単だと思います。

 

いくつかのポイントを回ったあと、ウラキンシジミが混じってた場所に戻って粘ることに。せっかくなのでウラキンもしっかり撮りたかったですが、満足な絵にすることができませんでした。

 

この日は暑く、もうバテバテ。

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同じような写真ばかりになってしまいましたが、今年も楽しめました。

 

いい時間になったので場所を変えることに。
お次は、これも昨年と同様のコース、アサマシジミに会うべく長野県に向かいました。

 

6/11/2016 新潟県にて

 

このブログを見てチョウアカ撮影に行きたくなった方もいると思うので一言だけ。

ここに限らず、蝶の撮影場所は私有地であることがほとんどのため、現地の方との挨拶は基本でしょう。 そのうえで蝶の撮影をしたいことをしっかり伝え、気持ちよく撮影させていただけるように心がけたいものです。でないと立ち入り禁止にされたりと結局自分たちの首がしまることになるかもしれません。

6/4/2016・東三河のヒメヒカゲ 〜 今がまさに最盛期、個性的な姿を楽しめました

おっと前回のクロミドリシジミ、出かけた日付が間違ってましたのでこそっと直しておきました。わたしゃ平日に休暇をとれるようなそんなたいそうな身分ではございません。

 

まあクロミドリシジミは残念でしたが、気を取りなおしてヒメヒカゲの撮影に向かいました。まだまだ時間たっぷりです。

初めて訪れた湿原をのぞくと飛んでいるのはヒメウラナミジャノメばかり。だいぶ周辺を歩いてみたけどヒメヒカゲには出会えませんでした。場所が悪かったのかもしれません。いてるようなことはなんとなく聞いていたのでまた機会があれば。

 

次に向かったのは今まで撮影したことのある場所、ここなら確実です。せっかく来たからには撮影はしておきたいですからね〜笑

 

草むらに入ると、さっそく会えました。

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いつ見てもかわいい姿です。
東播磨で見た眼状紋とは明らかに模様の雰囲気が違ってみえます。たくさんの産地を知っているわけではありませんが、目玉の大小の差が激しすぎるのがこの地らしいヒメヒカゲのような気がします。

 

すごくおとなしいのが居たのでちょっと寄ってみました。

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みどりいっぱいの湿原に暮らす姿、今やかなり貴重な光景なのではないでしょうか。

 

しっとりと美しい姿です。

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濃厚なエスプレッソのような風格?味わいのあるオトナなひととき〜なんてね。

 

今度はメスにも出会えました。

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たくさんの目玉模様を備えたおしゃれさんです。いや、臆病さんかな。

 

見れば見るほど1つ1つみんな模様が違います。

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みんな違ってみんないい?なんかどっかで聞いたフレーズですね。

 

ここにいるもの全部みたくなるくらい、ほんと個性的な姿であふれています。
おかげで撮影に時間がかかって仕方がありません。

 

お!これはアイラインがパッチリと強調されてます。

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シャドウが渋いですね〜あまり見ない姿に思わず見とれてしまいました。

 
ほかにも最盛期とあってたくさんの姿を楽しめましたが、とにかく暑くて疲れました。
冷やしてきた水のまあおいしいこと。

 

そうそう、この辺りにはウラナミジャノメもいるのでついでに探してみました。

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たくさんはいなかったですが少しだけ見つかりました。

 

過剰紋かどうかを追いかけては確認したけど、この日は見つからなかったです。聞くところによると、過剰紋によく出会えるところがあるそうです。どなたか教えてください〜!

 

ちらっと飛ぶ黒い影があったので追いかけてみると…

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ムラサキシジミでした。な〜んやと思ってたら翅を広げました。美しいメスでした。
関係ないですが、奥には黄色っぽいクモも見えますね。

 

ヒメヒカゲが撮影できたらオオヒカゲもみておきたいですが、これからの季節はゼフィルスに忙しいので、なかなかあれもこれもとはいかないです…休日出勤が入ったら朝のうちに行くかもしれません。どうかな?

というわけで本日のヒメヒカゲ、すごい楽しめました。
たくさん歩けていい運動にはなりましたが、おかげで足が痛いのなんの…

 

現地では多くの方にお会いできました。久しぶりにお会いした方もいたのですが、ご挨拶程度だったので、またゆっくりとご一緒できたらいいですね。

 

6/4/2016 東三河(愛知県)にて

6/4/2016・愛知のクロミドリシジミに再挑戦 〜 今年は不調?期待むなしくメスが撮れただけでした

休日は蝶あそび、平日は本業のお仕事にと忙しく過ごしてまして、日記の更新が遅れ気味になっているまつみです。

今年は蝶たちに会える時期がどれも早いだけでなく、新鮮な時期がいっぺんに重なってしまってるせいなのか、いつの間にか適期を逃してしまった蝶も少なくありません。5月なんかはクモツキに精を出してるうちに春型ミヤマカラスアゲハも見に行けないうちに6月になってしまい、さらには身近なゼフィルスの季節までも過ぎ去ろうとしています。

 

さて、こないだ(すでに先々週になっちゃいましたね)の週末は愛知県をうろうろしてました。まずは前回にフライングしたクロミドリシジミからスタートです。

今度こそさすがに出てるだろうと期待したのですが、今年は数そのものが少ないのか、枝を叩いてもほとんど出てきません。たまに飛び出すのですが、降りてもこずで遠くへ飛んでいってしまうだけでした。

 

運よくメスが降りてきたのを教えてもらったので、なんとかヌルは逃れました。

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まずは出会えて一安心です。

 

大きな姿、長い尾状突起といい、クロミドリシジミはゼフィルスのなかでもかなりかっこいい姿だと思います。翅を広げるのを少し待ってみましたが、ぴたっと閉じたままでそのうち飛んでしまいました。まあメスなので、地味ではあるんですが…

 

ほんとはオスのしぶい色が撮りたかったんですが、この日はまったく叶わず。ちょっと場所を変えても出会えるのはメスばかり。

うまくいかないまま時間が過ぎてしまったので、本日のお目当てヒメヒカゲとウラナミジャノメを撮影すべく場所を変えるのでした。

 

朝のほんの短い時間でしたが、お会いしました方々どうもありがとうございました!

 

6/4/2016 愛知県にて