蝶にあそぶろぐ

~春はギフチョウ・夏はゼフィルス・四季をたのしみ・蝶にあそぶ~ 蝶の写真を撮りながら蝶あそびをつづります。

4/23~24/2016・今年も白馬へ(2) ~ ヒメギフチョウは最盛期を迎え、いろいろなシーンが見られました

まつみです。今回はギフチョウの合間をぬってヒメギフチョウも見てきました。今年は暖冬の影響なのか雪が少なかったこともあってヒメギフはすっかり最盛期を迎えていました。

 

土曜は暑いくらいの日ざしになってしまい、飛びまくってほとんど撮影できない状況。日曜は一転して曇りでひんやりのなか、ほんのたまに出てくる日ざしとともに降りてくるのをいくつか撮影できた程度。新鮮な姿もわずかには居たんですが、多くは時期をすぎた姿という厳しい週末でした。

 

一応は出会えたカタクリヒメギフチョウ

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カタクリ、ヒメギフともに傷みが見えてます。こんなはずじゃなかったんですがね。
美しい春はほんと一瞬で過ぎ去っていきます。

 

林床でばたばたする姿に目をやると、なんと交尾してました。

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このカップル、メスが翅をぶるぶる震わせてるだけで、それ以外まったく動きません。結局こんなシーンしか撮れませんでした。

 

しかしオスのなんとも言いがたい姿よ、、

ギフチョウとかの交尾を見てるとオスが気の毒なことになってることが多いような気が。懸命に子孫を残そうとする姿を見ることができました。

 

辺りをゆっくりと飛ぶメスを見ていると、ウスバサイシンの葉を見つけて産卵を始めました。

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ウスバサイシンの葉は大きいので、産卵は割と撮りやすい方だと思います。また来年、美しく舞う姿を見せてほしいものです。

 

今シーズンの白馬、ヒメギフチョウとしてはこの週が撮り頃だったような気がします。その割にあまりいい写真が撮れなかったのは、腕と引きがないという証ですね。

翌日は仕事なので、白馬の道の駅でみやげをいくつか買って、高速道路を多めに使って帰るのでした。

白馬でお会いできました皆さん、どうもお世話になりました。また近いうちに会えると思います~(笑)。

 

4/23~4/24/2016 白馬村(長野県)にて
写真はすべて4/24撮影

4/23~24/2016・今年も白馬へ(1) ~ いつもより早くギフチョウに会えました

まつみです。

更新が遅れてしまいましたが、こないだの週末どこへ出かけてたかと言いますと、実は白馬村でした。例年よりもかなり早い時期の出発でしたが、今年は春が早く進んでいるのでもしかしたらという思いです。前日はギフチョウまだ見ていないという連絡をいただいてたのですが、居てもたってもいられずフライング覚悟で家を飛び出しました。

金曜の仕事を終えたあと夜から車を走らせ白馬へは朝に到着です。今回は多治見から安曇野まで高速道路を使いました。白馬まではやっぱり遠かったですが、憧れのギフチョウに会えると思うと多少の(?)無茶もきくもんです。

 

早朝に到着した白馬。すっかり定番となった松川の景色です。

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すでに青い空が広がって気温も高め。
急いでギフチョウの生息地へ向かいました。

 

着くとすでに飛んでる姿を発見。出てて良かったという気持ちです。
最初のギフチョウはいつも心おどります。

 

砂利道に降りたつギフチョウ日なたぼっこですね。

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林床の落ち葉と違って新鮮な感じです。
こんなしょうもないシーンを掲載してと思われるかもしれませんが、けっこうこんな場面も好きなんですよね。

 

しばらくすると続々と蝶仲間も集まり、一緒に楽しい時間を共有させてもらいました。久しぶりにお会いする方も居られ、再会に嬉しくなりました。

 

みんなが愛するギフチョウ、この日はいくつか飛んでいたのですが、実はこの中にお目当てのイエローバンドが混じってたんですよね。私は今回まったく撮れなかったのですが、短い時間でしっかりゲットされてた方にはもう羨ましいったらないですね。この日は泊まって翌日も深追いしたのですが、見事にさっぱりでした。

厄年のせいもあるのか、ちょっとツイてない私でした。

 

スミレがちょこちょこあるところでなんとか吸蜜には出会えましたが、しっかり撮れずこの程度…気温が高くてほとんど止まってくれないってのが原因と言い訳をしておきましょう。

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まあそういう年もあるということで。

 

きれいに咲いたカタクリで待つものの、来てくれません。

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去年この場所で撮ったカタクリギフチョウが嬉しくてねぇ。今年も再び!といきたかったのですが、あきませんでした。

この辺りのカタクリが増えてきたのは嬉しいことなので、またいつか訪れたいです。

 

白馬のカタクリと山々(の描かれたマンホール)です。

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こんなシーンを撮ってる段階で、もうギフチョウはあきらめたということが伝わったかと思います。

 

今度はいつ会えるでしょうか。

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でも行かないと会えないわけで、、今回は会えただけでも良しとしましょう。

 

今回ギフチョウの満足な写真が撮れなかったのは残念でしたが、もっと残念だったのは温泉に入ってちょっと仮眠のつもりが、起きたら朝方だったってこと。晩にちょっと飲みましょうかって話を頂いてたのに非常に残念でした。疲労しすぎも良くないですね。

 

ギフチョウはこんな感じでしたが、合間にヒメギフチョウを撮って時間を過ごしたりしてましたので、それは次回へ続けます。

 

4/23~4/24/2016 白馬村(長野県)にて

4/23/2016・畑のねぎ坊主にやってきたアゲハ 〜 長男も写真が上手になってきました

まつみです。

大阪では桜にかわってツツジの花が見ごろを迎えています。アゲハはあちこちで飛びまわり賑やかになりました。植木のサンショウにもそろそろ卵が産みつけられると思うと楽しみではありますが、たくさんだと困ります。一度このサンショウの葉に産卵するところを狙ってみたいとは思うのですが、仕事から帰ってくると卵がついているという状況です。

 

さてこの週末、自分はちょっと出かけてたんですが、帰ってきたら長男がねぎ坊主にきたアゲハの写真を撮ったと喜んでました。写真をみせてもらったけどだいぶ上手になってきました。なんでも始めるのは早いうちがいいですね。

今はまだ小学生ですが、このまま写真をやり続けたらそのうち自分なんかあっという間に追い抜いていくことでしょう。嬉しいことです。素晴らしい人を目標にして、勢いづけてほしいと思います。

 

ちなみにこんな写真を撮ってました。
ねぎ坊主ってほんと蝶を呼びますね。きっとおいしい蜜があるんでしょう。

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100mmマクロで近づいての撮影、
さぞ気持ちよかったのではないかなぁと思うのでありました。 

 

縦位置といい、なんか自分と良く似た構図で気持ち悪いです。もうそのカメラあげるから大事につかってな。ってことで自分は中古のカメラを用意したのでした。

 

4/23/2016 河内(大阪府)にて

4/17/2016・雨上がりの散歩道 〜 花に次々にやってくるアゲハチョウたちを追いました

まつみです。

日曜は早朝のうちはまだ雨が降ってましたが、午前中にはすっかりおさまって昼くらいから青い空が戻ってきました。風がやや強く残ったものの家の周りでアゲハが飛ぶようになってきたので、長男と少し川沿いを散歩することにしました。

ギフチョウばっかし行ってるとほかの蝶たちが撮れないので、本日はギフチョウ休みです。

 

家から5分ほど歩いた散歩道にはすでにたくさんの蝶たちが飛んでました。アゲハにアオスジアゲハ、ツマキチョウにモンシロチョウ。ツマグロヒョウモンヤマトシジミも見かけます。今回はアゲハチョウにターゲットを絞りました。

 

ラベンダーの花はよほど人気があるのでしょう。いろんな蝶が飛んできます。

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春のアゲハは小さくて美しいです。ちょうどギフチョウと同じくらいの大きさでしょうか。色合いもやさしく、たくさん撮影してしまいました。

 

アゲハの撮影中にアオスジアゲハもやってきました。

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みず色のラインが美しいです。ほんといい季節になりました。

 

アオスジアゲハといえば、エサキ型とかの変異が気になるのでひとつひとつ見たのですが、すべてノーマルでした。

 

アゲハはいろんな花にやってきます。

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花の色は問いませんって感じです。アオスジアゲハはどんな花でもというわけではなく、白や青い花によくやってくる印象です。

 

これは何の花かな?

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とにかく集客力抜群の花でした。

 

ギフチョウもいいですが、アゲハも美しさでは負けてませんね。 しかもアゲハの方がギフチョウよりも撮影するのが難しかったので、撮りごたえがありました。

基本的に絶滅危惧種は撮りやすいものが多いような気がします。

 

ところでこの日、撮影していると近くの家のテレビから地震速報の警告音が何度も聞こえてきてました。

熊本県といえばゴールデンウィーク阿蘇オオルリシジミで訪れたのが初めてでした。あのときは熊本がすごく遠いと思い夜行バスで行ってレンタカーであそんだのを覚えています。夏にはシシンランの森でゴイシツバメシジミを楽しみ、草原ではオオウラギンヒョウモンに出会うことができたことも熊本のいい思い出になっています。

いつもの穏やかな生活が早く戻られますよう心よりお祈り申し上げます。

 

4/17/2016 西除川沿い(大阪府)にて

4/16/2016・大和葛城山のギフチョウ 〜 ちょうど最盛期を迎えたくさんのギフチョウが舞っていました

蝶にあそぶのまつみです。今年より新しくなった「蝶にあそぶろぐ」ですが、ギフチョウの掲載とともに多くの方にアクセスしていただけるようになり感謝しています。また日頃よりリンクしていただいている方々にもお礼申し上げます。リンクの際、お手数ですがブログのタイトルを「蝶にあそぶろぐ」としていただけると大変ありがたいです。

 

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さてこの週末、日曜の天気が悪そうだったので、晴れた土曜に大和葛城山へ出かけました。この日は休日出勤だったのですが、可能な限り遅めに出社することにして昼までギフチョウあそびです。駐車場やロープウェイ料金を考えると少しもったいない話ですが少しでもギフチョウに会うためには仕方ありません。なんせ家から一番近いギフチョウですから。

 

どこかで見覚えのある方たちと一緒に9:10発(始発)のロープウェイに乗りこみます。気持ちいい景色を見ながら数分間で一気に葛城山上駅へ。朝の山頂付近は気温が低いかもと思い上着を着込んでいたのですが、全く必要ないという暖かさ。むしろ歩くと暑いくらい。すぐにリュックにしまうことになりました。

 

山上駅から山頂へ向かう散歩道。時間があったら下からここまで上ってみたいと思いつつ、なかなか実現できてません。

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この時点で飛んでるギフチョウがいくつも見えました。
林道に入るまでもなかったです。

 

カタクリの自生地へ向かうべく尾根道を歩きます。

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ギフチョウがどんどん飛んできますが、まったく止まらず通過していくばかりです。

気温が高すぎて、すでに活性が上がっているもよう。急いでカタクリの自生地へ向かいました。

 

着くなりすぐに撮影できました。大和葛城山ギフチョウです。

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オスは全体的に色あせた姿が目立ったので、新鮮な姿を選んで撮影しました。

 

ここ大和葛城山ではギフチョウが御所市の天然記念物に指定されているためか、何名かの保護監視員に出会いました。また今まで見たことのない場所で早くから監視をされてたのには驚きました。(せっかくなので所属とお名前を伺っておいたらよかったです。)

この場所へギフチョウ最盛期に行ったのは久しぶりでしたが、今の現状を知ることができたと同時にいつまでもギフチョウが居てほしいと願うのでありました。

 

この日は昼すぎには下山しなければならないため、時間に迫られ無駄に焦ってしまうことしばしば。いいチャンスはほとんど巡ってこずでしたが、あと5分、あと5分だけと言い聞かせ、ぎりぎりまで粘っていくつか撮影することができました。

 

数回のチャンスに恵まれ、カタクリギフチョウが撮れました。

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逆光がすごく美しかったので、そのまま撮影してみました。

 

違う場所ではメスがちょんちょんと葉を脚で触りながら飛んでいたので見ていると、小さな葉に止まって卵を産み始めました。

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葉の奥だったので産卵中の卵を見ることはできませんでしたが、飛び立ったあとで葉を見てみると10個の卵がかたまって産んでありました。真珠のような美しい卵でした。

 

あ~もう時間がないので急いで戻ります!

 

ロープウェイが来るまでのちょっとの間、展望台から広がる景色を堪能。

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大和の平野を眺めつつ、昼過ぎのロープウェイで下山し職場までダッシュ
けっこうぎりぎりの到着となりました。

 

短い時間でしたが、なんとか奈良ギフを撮影できました。ぼろぼろの姿もちらほら居たことから、季節の進みが早いのはこの山でも同じでした。

またこの日はすごく気温が上がって夏日になったところもあったよう。ギフチョウ的には気温が穏やかになってくるおそらく午後2〜4時あたりが撮影しやすい時間帯かと思ったのですが、あいにくその頃は仕事真っ最中というわけで…

ギフチョウがまだまだ飛んでるのに帰らなければならないって~あれはなかなかのツラさでした。

 

ちなみに次の週末4/23(土)は「大和葛城山カタクリギフチョウ」観察会&講演会が予定されてますので、ここに連絡しておきますね。

いつまでもギフチョウの舞う山であってほしいものです。

 

4/16/2016 大和葛城山奈良県御所市)にて