この蝶は私にとってとても思い入れのあるゼフィルスです。もうずいぶんと前になりますがゼフィルスを求めて東大阪の公園を汗だくになって探したものです。今みたいに便利なカーボン竿もなく、重い竹竿を何本も持って行ってつなぎ合わせたことを覚えています。それでもめったに見ることができなかった憧れです。
表が紫で裏がオレンジ、まあ表と裏で色が違うくらいなら何も珍しくはないのですが、この蝶が飛ぶときのキラキラ輝くというより厚みを感じさせる色の対比が美しく森のなかで異彩を放ちます。もしお気に入りのゼフィルスを選ぶとすれば2番目にこのウラミスジシジミをあげたいと思います。
さて、今回の再訪ではやっと姿を撮影できました。
遠くにちらっと姿が見えたときの興奮がたまりません。まずはそのまま撮影したあと、もっといいところに来ないかと長竿で揺すったところ森の奥へと消えました。
別の場所では叩いた枝から飛び出て下草のススキへ。
ドキドキしながら慎重に葉をかき分け近くまで。後翅を何度も動かしかなり警戒しているようでした。開翅を期待しましたがすぐに飛び上がってしまいました。
今回はさらにもう1つ。少し低いカシワの樹に止まったところが撮れました。
やっぱりゼフィルスは食樹と撮れるとほんと嬉しいです。
目標であるV字開翅を撮影したくて1時間以上待ったのですが、曇ったうえに風も強くなり叶わず。待てば開くよウラミスジとはいかず残念でした。
蝶あそびを終えたあとは露天風呂へ。少し道の駅で休憩してから帰りました。この日は3回もウラミスジシジミを撮影することができて良かったです。
7/10/2021・岡山県にて