この日はギフチョウの産卵シーンを撮りに行く予定でしたが、数日前からクモマツマキチョウが発生しているという情報をいただき、午前中に寄ってみることにしました。
このクモツキは、蝶の美しさもさることながら、なんといっても生息地の景色が最高です。雪解け水の豪快な流れ、雪渓や雪山の稜線、ごつごつとした岩場…そんな眺めのなか、オスのオレンジを見ている時間は幸せなひとときです。
ここ最近、ミヤマハタザオなどの食草が卵ごと持ち去られるというニュースを特に目にしますので、素敵な光景を掲載できないことが残念です。
今回狙うのはミヤマハタザオに止まるオレンジ。ここぞという場所で朝から友人たちと待ち続けましたが、花に止まるどころか、近くを飛ぶ姿すらありませんでした。
このまま諦めても全然よかったのですが、せっかく来たのでせめてオレンジ姿だけでも見ておこうということで出会いが確実な場所へ移動。予想どおりスミレに来ている姿に出会うことができました。
スミレとクモツキ。
オレンジ色が美しく、やっぱり見ておいてよかったです。
花の上で大きく開翅。
短い時間でしたが、美しい姿を楽しめました。
冷たい風が吹いていたので、日が陰ると気温が下がっておとなしく。
雲間から太陽が顔を出すと、翅をゆっくりと広げる、まさにクモマのオレンジという絵が撮れました。
きっとスミレには飽きてたからだと思うのですが、個人的にはこれが一番のお気に入りとなりました。
ミヤマハタザオのオレンジには会えず満足には遠かったですが、オレンジを見れただけでも良かったとしましょう。
ご一緒できた皆さん、お世話になりありがとうございました。
さあ遅くなったけれどギフチョウへ向けて移動です。イエローバンドの産卵、今年こそ出会えるでしょうか?
5/5/2018・北アルプス(長野県)にて