但馬でクロシジミを撮影したあとはいつもの恩原高原に移動しました。恩原高原はヒメシジミに出会ってから週末の度に訪れ、今年だけでもう4回目。大阪暮らしの私が行く回数ではないかもしれません。さすがに多すぎですかね。我ながらようやるなーと思ってしまいました。
今回の狙いはしつこくハヤシミドリと新たにウラミスジ。そしてついに恩原高原で採集禁止になったキマルリです。とくにキマルリは今まで下見してきた場所に果たして現れてくれるのかどうかを確認するのが目的です。
この日の恩原高原ですが、もしかしたらこの週末が一番多くの蝶に会えたのではないかと思うくらい、シジミチョウだけでなくヒョウモンやセセリ、、ほんとにたくさんの蝶に出会うことができました。
草原に咲くアザミにはヒョウモンの姿が似合います。これぞ夏の光景です。
この日はウラギンヒョウモンが一番多かったです。これはメスですよね。
旬のオオウラギンスジヒョウモンもよく見かけましたが、そっけなくてまともに撮影できませんでした。
セセリも種類が増え、新しい顔としてはホソバセセリが目立ちました。
朝に寄った但馬では傷んだ姿が多かったのですが、こちらはまだまだ新鮮だったので嬉しかったです。このホソバセセリは明るい草原よりもやや暗めな林の草むらに居ることが多いです。
先週行かなかった林縁ではウスイロヒョウモンモドキを見かけましたが、傷んだ姿でした。まあ先週が見頃だったと思うので時期的に少し遅かったでしょう。
昨年からだったと思うのですが、有名生息地の草原への立ち入りが禁止され、ちょっと不自由になってしまいました。まあこの蝶の将来を考えると仕方ないですね。いつまでもこの地を優雅に舞っていてほしいです。
ウスイロヒョウモンモドキの保全地におられた方々とお別れしてから、いよいよ向かうは本命のカシワ林へ。枝を叩くとさっそくハヤシミドリが飛び出しますが、やっぱり遠くへ飛んで行ってしまうだけ。やはり今年は撮影が難しすぎです。もしかしたら単純に自分との相性が悪いだけかもしれませんが…
行動範囲をさらに広げ、カシワの葉をいくつも叩きながら歩いてるとついにオレンジ色した姿が降りてきました。飛んでる感じ、アカシジミではありません。
狙っていたウラミスジシジミでした。残念ながら翅を広げることなくカシワ林の奥に飛んでしまいましたが、印象的な美しい姿だけは見ることができました。
ハヤシミドリですが、カシワ林にいるのをやっと発見!
見応えたっぷりの大きなメスでした。おとなしく止まっていたので撮ることができました。
あとはキマルリが残りましたが、カシワの葉を叩いてたらいきなりすっと落ちてきたのでびっくりしました。
翅が丸っこいのでメスでしょうか。尾状突起が1つありませんでしたが、嬉しい出会いでした。
このあとキマルリのテリ張りが始まったと思う時間になったので、今まで下見してきた場所を次々に見回り。気になった6箇所中、結果2箇所でテリ張りを見ることができました。しかしどちらも下草ではなく、撮影には不向きな場所でした。いつか下草でテリを張る場所を自力で見つけてみたいものです。
まだまだ気になる場所がありましたが、これはまた来シーズンの楽しみにとっておくとして本日の蝶あそびを終えるのでした。
週末のたびに通いまくった恩原高原、来週からは信州になりそうなので、今年はこれでおしまいになるでしょう。結局ハヤシミドリの輝くウルトラマリン、今年は楽しめずでとほほ…な結末となってしまいました。