今回の信州もう1つのお目当て、ミヤマシジミに会いに河川敷に向かいました。
このミヤマシジミと関連の深いキーワードはコマツナギと河原です。この2つをミヤマシジミと一緒に絵に入れることを今回のテーマとしました。ちなみにコマツナギはこの蝶の食草(食樹)で、ピンク色の花と丸っこいみどりの葉がミヤマシジミの可愛さを盛り立ててくれます。
いつも何かのついでに寄って撮影することがほとんどですが、今回はちょっとばかり時間をかけて追いかけてみました。
まずは手始め、河原の石に止まる姿を狙いました。もう少し小さな石の方がいい絵になりそうでしたが、なぜか大きめの石に止まることがほとんどでした。温度が関係しているのかな?
蝶の行動から、気持ちを考えるのはいつも面白いです。
さて、この蝶のポイントといえば、鮮やかなオレンジの帯、そして何より黒い紋のなかにひときわ輝く構造色のブルーでしょう。ヒメシジミやアサマシジミにも弱いながら出たりするのですが、ミヤマシジミの輝きは半端ではありません。このブルーこそがミヤマシジミのトレードマークで、これをしっかり写してミヤマシジミが撮れたと言えるのではないでしょうか。
もう言いたい放題ですね〜(笑)。
その間にもおとなしく止まっていたので、カメラを石の上に置いて撮影しました。
ピントは液晶を見ながら。コマツナギを背景に、ミヤマシジミの生息環境を残すことができました。ひとまず広角ではテーマ達成です。
暑いのでちょっと休憩。カワラバッタは居るのかと周りを探してみましたが見つからずでした。
じっと花に止まっていたのを発見。とても美しい姿に癒されました。警戒されてるようで、翅をすりすり。おかげで表のブルーがちらっと見えました。
まっすぐに生えている花だと、河原の石を背景にもっていくのが難しく、思っていたより苦労しました。
メスにも出会えました。翅の丸みがオスよりもかわいいです。
低い位置で、しかも横向きに吸蜜していたので、河原の石を背景にでき、こちらもテーマ達成できました。
写真撮影の面白いところは、自分で撮りたい絵を設定し、難易度を好きなように変えられることでしょうかね。
さあ撮影も満足にできたので、あとは温泉に入るため、乗鞍へ移動です。
そういえば、この日は交尾や産卵といったシーンには全く出会えずでした。開翅はあちこちで見かけましたが、あまりいい絵にできませんでした。
そんなこんなで、今回はちょっと頑張ってみよう!なんて感じで追いかけた午後のミヤマシジミでした。(なんか紅茶のフレーズみたいですね…)
7/6/2019・長野県にて