今年もそろそろハヤシミドリシジミの頃なんじゃないかと思い、岡山まで車を走らせました。週末はちょうどG20サミットの真っただ中。道路規制を気にして夜遅くに出発しましたが、大阪市内の混雑は全くなく、そのあとも特に問題なく無事に早朝現地入りです。
天気予報では週末にかけて雨が強くなるとのことでしたが、この蝶はカシワの樹からほとんど離れることがないため、よほどじゃない限りは雨でも出会えます。なんて嬉しい存在なのでしょう。
さて、朝の草原に入ると、気温も湿度も高いからか、洗礼とばかりにブヨの集団に囲まれます。もうじっとしてられません。虫よけを持ってなかったことを後悔しつつも、虫よけしたところで大した効果もないかと思ってみたり。
いつものように長竿でカシワの葉を叩いていると、飛び出てゆるやかに下草に降りました。ブヨの猛攻に耐えつつ翅を広げるのを待っていると、その時が訪れました。
翅が濡れてくっついていた部分だと思うのですが、そこだけ色が紫っぽくなっていました。
翅を広げているのを見ていると、だんだんもとのブルーに戻っていきました。
翅が乾いてきたのでしょう。しばらくすると飛び立っていきました。
別の場所でも。翅を閉じた姿もやさしくていいですね。
急に雨が強まってきました。
傘をかぶせて雨粒が直接当たらないようにしていると、雨がやんで明るくなると同時に開翅です。
なんて美しい色、まさにウルトラマリンの輝きです。
だんだんと翅が乾いていきます。
うっとりしながらシャッターを押しつづけます。
光の当たり具合が良く、最高の輝きです。
少し向きを変えたあと、勢いよく樹上に飛び上がっていきました。
まだまだ出始めのようで新鮮な姿ばかり。とびきり美しいブルーを楽しめました。今年は数が多いようです。
6/29/2019・岡山県にて