だんだんと寒さが本格的になってきました。今年もあと少しですね。
さて身近な越冬蝶のうち、ムラサキシジミのオスがまだ撮れてなかったのもあってこの日も出かけました。この蝶は越冬するとき、枯葉や葉の枯れた部分に身をひそめることが多いので、アラカシの垣根にある枯葉を徹底的に見てまわることにしました。
コツ?そんなの知らないのでひたすら原始的に探します。
いくつかの枯葉を見ているとついに発見しました。
触覚を閉じ、じっと越冬しているムラサキシジミです。
一度見つけてしまうと、次々と見つかります。
こちらはくるっと巻かれた葉に隠れていました。越冬には良さそうな場所ですね。日ざしが出て気温が上がってきたのか、少しもぞもぞしていました。
昼まえになってくると、日ざしの当たったところで翅を広げている個体も見つかりました。うーん、メスですね。オスじゃなくて残念でした。
しばらく日を浴びた後、垣根のまわりを飛び始めました。
この日は翅を広げる姿をいくつか見たのですが、すべてメスでした。割合からみてオスはかなり少なそうに思えるのですが、どれくらい越冬しているのでしょうか。
詳しいことは知りませんが、春になったらメスはアラカシの芽に卵を産むんでしたっけ。オスは越冬明けにどんな役割があるのか…少し考えてるうちに1つの思いがよぎり、ちょっと身震いしてしまいました。
ところで越冬蝶が暖かい日に飛び出すのに意味があるのでしょうか?
動けば鳥などに見つかると思ってしまうのですが、、じっとしてる方が見つかりやすいのなら動ける方が逃げられるのかもしれないですかね。
ま、あれこれと色々と考えている時間は楽しいものです。
無事に冬を乗り越えられたら、またムラサキの君に会いに行きたいです。
12/10/2017・奈良県にて