先週行けなかったキベリタテハを狙って今シーズンさいごとなる信州てふあそびです。
キベリタテハはコンクリの壁や車、リュックなどの人工物を好んで止まるので、そんな姿を見かけさえすれば、撮影するだけならすごく簡単です。しかしそんなシーンよりは岩場や樹木といった自然らしい光景がいいですよね。今回は樹液の出てるような場所がないかと白樺の林道をあちこち歩いて探してみましたが見つからずで、結局はいつものように建物のコンクリまわりに来ていた姿を撮影するに終わってしまいました。
コンクリートの壁に止まるキベリタテハ。口吻から水分を出し、濡らして溶け出たミネラルを吸っているように見えました。
青い点の並びに金色の縁…美しい姿をすぐ目の前で見られるのは嬉しいですが、撮影シーンとしてはちょっとねぇ。試しに指を近づけてみると機嫌が悪そうにちょっと飛び、また同じような場所に戻ってきてました。
たまに大きく飛び出し地面に止まったので追いかけるも、コンクリートのあるところばかりでがっかりです。
もっといいところに止まってほしいと願うのですが…時期的な問題なのでしょうか。
このキベリタテハは露出が難しいとか以前はよく聞きましたが、アンダーで撮って黄色を生かしておけばなんなと補正できるようになったので今ではほとんど失敗することがなくなりました。
画像処理技術の進歩はすごいですが、そんなことより蝶との出会いが減っていくことの方が心配です。
何かを思い立ったかのように近くの笹まで飛ぶことがあるのですが、翅を開くことなくすぐに移動してしまいます。
閉じた翅も渋くてかっこいいですが、絵になる写真にできずでした。
キベリタテハの撮影はとにかく場所がものを言いますね。機会があれば来シーズン以降もいい写真を目指してしつこく出かけることになるでしょう。
8/26/2017・長野県にて