この高原でのもう一つのお目当てはカシワ林で暮らすゼフィルス、ハヤシミドリシジミです。ちょうど出始めで数はかなり少なかったものの、どれもみな新鮮で美しく、ずっと興奮しっぱなしでした。
早朝にカシワの葉を揺らすと、すぐに飛び出して下草に降りてきます。
抜群に新鮮なオスで、いい日に当たったことを確信しました。
今度は飛び出したあと明るい場所に止まったので、あとは翅を広げてくれるのをひたすら待つだけです。
この待ち時間はほんとドキドキしますね。アリやハエが近づいてこようものなら、シッシッって心の声で叫びます。
長い時間(と私は思ってます)、ブヨの猛攻に耐えながら待ち続けていると…!
急に憧れのブルーが目の前に広がりました。
このハヤシミドリシジミの学名は Favonius ultramarinus というのですが、まさにこの名前にふさわしいくらいのウルトラマリンブルーでした。しかもこの日は明るい曇り空という撮影にはベストコンディションだったので、とびきりの美しい色を見ることができました。
このあと身体が温まったのか、ぽっと飛んでカシワの林に上がっていきました。
喜んで周りを見渡すと、違うところでも翅を開いているウルトラマリンをたまたま発見。
ちょうどタイミング良く明るい日ざしがでたので、見事な輝きを捉えることができました。
マクロレンズでの撮影もできたので、今度は広角レンズでも。
こんな感じの草原の斜面です。背後にカシワ林が広がっています。
夕暮れ時はハヤシミドリの活動時間になるので、なかなか撮影できなくなりますが、かわりに美しい飛翔を楽しむことができました。
最近よく見られるようになった気がします。
枝を叩いたら落ちてきました。ハヤシミドリのメスでしょうか。
オレンジがすごく美しかったです。
この日は雨が一滴も降ることなく、おかげでいい撮影ができました。天気予報は信じちゃだめですね。出かけてほんと良かったです。
さて、このあとは温泉につかって移動。蒜山の道の駅で車中泊となりました。