午前中のオオミドリのあとはこれといった成果もなく、早めに昼食をとって休憩。風があまりに心地よくて、窓をあけて車のなかでしばし仮眠することに。だいぶゆっくりできたかな。そのうちだんだん雲が広がってきたので、いい頃合いかとキマルリに会える場所へ向かいました。そういえば今日は午後から雨になるって予報でした。
キマルリのテリが見られる草むらへは一番乗り。しばらくすると天気予報が当たって雨がぽつりぽつり。このままどうなるのか、ちょっと心配になりましたがちゃんとテリ張りにやってきてくれました。キマルリは雨でも飛んできてくれるので助かります。
小さな姿でかなりすばやく飛ぶため美しい時期がすごく短いのですが、まだまだ綺麗な姿でいてくれて安心しました。
トレードマークである4本の尾状突起も、先の白いところまで見事に揃っていてモチベーションが上がります。翅の裏面にある黒の縞もようの中に輝くラインもいいですね。
ひとつひとつ模様が違っていたり、左右の翅で非対称だったりするなど、キマルリは見どころの多い蝶です。
いくつか飛んでいたのですが、そのうちの1つがシダの葉に止まって全開!
但馬のキマリンブルー。大きく広がった青が魅力的です。
ちょっとだけ広角ぎみにして寄ってみました。
全開のキマルリに近づけるだけでも嬉しいです。さすがにここまで寄ってみるとあちこちに傷みがあることがわかってしまいますね。いつもならフライングしてもいい時期なのに…今年の出会いは早すぎです。
だんだんと雨が強くなって最終的には居なくなってしまいましたが、短い時間でなんとか撮影できて良かったです。
梅雨らしく、しっとりした雰囲気で撮れたかな?いつもついつい喜んで寄りすぎてしまうのですが、今回はやさしい距離感が保てたような気がします。いい写真を撮ろうとするあまり蝶に負担をかけてしまうことがあるので、できるだけ蝶にやさしく接する姿勢を持ちつづけたいと思います。
しかしキマダラルリツバメ、ほんと素敵な蝶ですね。この日は小雨のなかでの撮影でしたが、すずしくていいもんでした。梅雨も四季のうちですし、しっかり楽しめたらと思います。
ところで、この場所なんですが、そのうちなくなってしまうような気がして心配です。
6/12/2016 但馬(兵庫県)にて