蝶にあそぶのまつみです。
こないだの日曜は大和葛城山に行こうかと思いましたが、頂上付近のカタクリが十分に咲いてないかもと思い、思いきって岐阜県北部の飛騨まで出かけておりました。飛騨といえば飛騨牛が有名でしょうが、やっぱり蝶好きであれば飛騨ギフと答えたくなります。
前日土曜の深夜に出発。いつものように下道で向かってたのですが、休憩しながらだと時間的に厳しくなりそうなので岐阜県の美濃インターから東海北陸道に乗って一気に北上しました。
さいごは「R41岐阜県最後のコンビニ」って看板のあったデイリーストアで仮眠。朝食をとってから憧れの飛騨ギフ目指しました。
この日は飛騨ギフに詳しいSさんにお世話になり、いくつかの場所を案内いただきました。晴れになるはずの天気予報が見事にはずれ、前日とは違って気温も上がらないという曇り一面の天気でしたが、ご一緒いただけたおかげで念願の飛騨ギフに会うことができました。
なんとか出てきてくれた飛騨ギフ。低地ではもうメスの時期でした。
多く咲いていたエンゴサクの吸蜜シーンを撮影できました。
花が低いところに咲いてあると尾状突起が隠れてしまうのですが、少し高い位置だといい具合に撮ることができました。
エンゴサクは茎がしっかりしてるようには見えなかったので、花に止まるとびよーんとしなるかと思いきや、意外にまっすぐ立ってるもんですね。ギフチョウがぶらさがっても大丈夫そうでした。
裏からの姿もしっかりゲットできました。というより裏側からしか撮れなかったというのが本音です。回り込んだら飛び立ってしまいました。
このシーン、間違いなく正面から撮ったらいい写真になっただろうなーと残念がるのでした。このあと、笹薮へ飛んでいってしまいました。
昼過ぎからは風も強くなってさらに状況が悪くなったのですが、ひたすら待ってたら今度はオスが1度だけやってきてエンゴサクの花に止まりました。粘り勝ちとしておきましょう。
近くにはカタクリもあったのですが、エンゴサクの方が圧倒的に人気があるようでした。場所によって花の好みも違うのかもしれません。
いつもはカタクリとのシーンばかりなので、エンゴサクとのシーンはすごく新鮮でした。天気が曇りなのもあって、しっとりした印象になりました。
いくつかの花を巡りながら吸蜜していきます。1つ1つの花の蜜が少ないからなのかな?
おかげでいろんな写真が撮れました。
このあとふらふら~っと樹上へ上がっていき、降りてくることはありませんでした。
朝のうちにSさんから暇つぶしの術を教えてもらってたので、ちょっとエンゴサクを見て回っていると・・・
聞いてたとおり、ウスバシロチョウの幼虫をいくつか見つけることができました。
ちょっと触ってみたのですが、くるっと丸まって落ちてしまいました。
この雑木林ではギフチョウの季節が終わったら今度はウスバシロチョウが舞うんですね。多くの生き物を支える自然の深さを感じるのでありました。
今回案内いただいたうちの1ヶ所がカタクリたくさんのすごくいい場所で、できるならそこで撮りたかったのですが、なんとギフチョウには全く出会えませんでした。林道にスギタニルリシジミがちょこっと飛んでいたんですが、まともに撮れなかったのは残念でした。
またいつか晴れた天気に訪れたいなと思いながら、本日の飛騨ギフを終わりにしました。
帰りはひるがのSAで「飛騨さるぼぼのたまご」を家族へのおみやげにしました。
(これがなかなかの食べごたえで評判良かったです。)
このまま家まで高速を使うのは財布にやさしくないので、行きに乗り込んだ美濃インターで降りて下道で戻るのでした。
今回はSさんには大変お世話になりました。またご一緒できること楽しみにしています。どうもありがとうございました。
初めての飛騨ギフに出会えてよかったです。
4/10/2016 飛騨(岐阜県)にて