蝶にあそぶろぐ

~春はギフチョウ・夏はゼフィルス・四季をたのしみ・蝶にあそぶ~ 蝶の写真を撮りながら蝶あそびをつづります。

2/28/2016・2月の大和川に蝶が舞う 〜 幸せのモンキチョウ

2月最後の日曜日、気温がすごく上がるって予報を知ってからは、どうしても出かけてやろうとアピールしつづけたのは言うまでもありません。おかげで休みをゲットできました。

場所はいつもの大和川堤防。前日は奈良まで出かけてベニシジミの幼虫しか見つけられないという結果だったので、本日はおとなしく例年どおりの進め方にしました。せっかく出かけて全く蝶に会えないのはやだなーと安パイを狙った自分のちっちゃさに嫌気がさしてきますが、それくらい今日という日は大切です。2月に出会えるか3月に出会えるかはその年の出来事としては大きく異なりますからね。

最近の年だと大和川堤防では3月の半ばでモンキチョウに出会ってました。でも今年は暖冬というのでかなり期待できそうです。いや、飛んでてもらわないと悲しいです。

 

気温が高くなるということで、いつも着てるダウンジャケットをやめて薄着に変更しました。ほんとは朝から出かけたかったんですが、ちょこちょこ用事があって大和川に着いたのは11時頃だったかと。すでに日ざしが強く、高い気温に明らかに出遅れ感ありありでした。

 

急いで堤防斜面の草地を覗くと、すぐに黄色い蝶が飛んでるのが見えました。しかも1つじゃありません。いくつもいくつも飛んでます。もう一気にテンションアップです。

 

堤防の斜面を勢い良く駆け下り、モンキチョウを追いかけます。
でも昼前なので気温もすでに高くなってしまって、まったく止まる気配がありません。もちろんこの状況では撮影なんてできる気がしません。もっと早く来られたら良かったのに〜と、用事を恨んでみても仕方がありません。

 

と、近くのタンポポにオレンジの蝶が目に入りました。越冬明けのキタテハです。モンキチョウとはまったく違って花に止まったままなので、ゆっくり撮影することができました。

f:id:ma23_t:20160229001217j:plain

翅をゆっくり閉じたり開いたり。今年の冬は短かったのか聞いてみたかったです。

冬を越えられた蝶だけがこの蜜にありつけられるのかと思うと、どうぞごゆっくりという気持ちでしばらく撮影させてもらいました。

 

キタテハはさておき、モンキチョウへ狙いを戻します。

 

するとさっきまで飛んでた黄色いオスがパタッと消えました。
止まったのは間違いありません。

 

そっと近づいてみると…

f:id:ma23_t:20160229001226j:plain

おっと、見つかりました。
草の茂みにまぎれるように、それでいて日ざしを浴びていつでも飛び出せるように止まる春らしいシーンが撮れました。

青い空が撮れたらもっと良かったんですが、少し霞んでたかな。黄砂?

 

これだけ黄色くて目立つモンキチョウですが、実際に止まっているのを見つけるのはなかなかの難しさです。止まったとこを間違いなく確認したのに近づいても見つからないなんてのはしょっちゅう。それで、うろうろ探していたら結界に踏み入れるかごとく足元から飛んで、えっそんなところに!ってあるあるな状況を何度も経験できました。

 

それでも時間をかけていろいろ追いかけてると、絶対こいつ止まらんとか、これはいいモデルになりそうとか、性格みたいなものが少しうかがえるようになってきます。

 

おとなしく止まっててくれると嬉しいもんです。

f:id:ma23_t:20160229001233j:plain

すごく鮮度のいいオス。やさしい春の姿がたまりません。ピンクのアクセントがまた可愛さを引き立てています。

 

今度はタンポポに止まったのを見つけたので一気に近づいてみると、翅がちぎれたように深く欠けてました。

f:id:ma23_t:20160229001246j:plain

これは鳥に襲われた跡ですね。よく逃げ延びました。翅の後ろに傷があるのを見るのが多いですが、そりゃ前だったら食べられてるからだろうという結論に至りました。

 

まだ2月というのにメスもすでに出てました。

f:id:ma23_t:20160229001254j:plain

やっぱりメスは白に限ります。すごく美しい姿でした。

 

あったかいを通り越して着てきた服がお荷物になるほどの気温のなか、たくさんのモンキチョウに出会え幸せな時間を過ごせました。

実はもうひとつ嬉しい蝶に会えたんですが、これは次回に続けたいと思います。



2/28/2016 大和川の堤防(大阪府)にて