蝶にあそぶろぐ

~春はギフチョウ・夏はゼフィルス・四季をたのしみ・蝶にあそぶ~ 蝶の写真を撮りながら蝶あそびをつづります。メールでの連絡はGmailにお願いします。

6/23/2019・天気に恵まれなかった1日、夕暮れの蝶に元気をもらいました

兵庫県北部の天気予報は晴れマークが雲から顔を出してましたが、実際行ってみると曇って小雨まで降ってくるではないですか。まったく予報はあてにならないですね。仕方なく長竿を使って叩き出ししてみましたが、たまに何かが飛び出す程度で、まともな姿は見られずでした。気温低めだったのもよくなかったと思います。

 

お目当てに出会えなかったことは残念でしたが、行かなければ絶対に会えないと思うと、この時期の恒例行事と考えた方がいいでしょう。はやくいい絵をとって、たまに見に行く程度に落ち着きたいものです。

 

さて、昼になっても天気は良くならなかったので、山を下りて道の駅でおみやげ。せっかく来たので、帰る前にキマダラルリツバメの姿でも見ておこうと移動しました。

 

先になじみの蝶友さんが来られており、おしゃべりしながら一緒に待っていると、遅くにようやく登場です。

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今シーズン初めての出会いです。

 

やや傷んだ姿でしたが、4本の尾はなんとか残してました。

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4本の尾状突起が揃っているかどうかで、満足度が全然違いますね。

 

反対側からも撮影。

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左右の翅で微妙ですが模様の違い、わかりますでしょうか。

 

よく開翅するので表も撮影しやすいです。

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この蝶は後ろ側から見た方が青が輝きます。といってもこの個体は、青がきりっと細めでした。これはこれで渋いかな。

しかし黒い翅は傷みが目立ちやすいですね。

 

時期やや遅かったですが、今年初めての出会いができ楽しんで帰りました。(お会いしました蝶友さん、どうもありがとうございました。)

 

さてと、お目当ての蝶はまた来シーズンです。

 

6/23/2019・兵庫県にて

6/22/2019・たけのこの里に暮らす大きな大きな日陰の蝶を追いかけました

ゼフィルスの撮影に忙しい時期ですが、日頃の疲れもあって早起きできず、この日は近場へ。京都の木津川にある、たけのこの里へ出かけました。お目当ては久しぶりのオオヒカゲです。

 

春先だと、たけのこ掘りが楽しめそうな里ですが、この時期はヤブ蚊が多く、入るのをためらうようなじめじめした場所になります。しかし、ところどころに生えているクヌギの樹からは、嬉しくなるような甘酸っぱい樹液のにおいがただよい、スズメバチやカナブン、たまにカブトやクワガタも集まってくる、虫好きにはたまらない場所になっています。今回は湿地に生えているスゲのまわりを中心にお目当てを探します。

 

さて里内の林道を歩き始めると、ものの数分もしないうちにぶわっと大きな姿が顔を出しました。いつ見ても飛翔のコントロールがよく、薮のなかをうまくすり抜けるように飛ぶ姿は見事としか言いようがありません。

 

もしかしたら見えないところで環境が変わり、居なくなってはいないかと少し心配でしたが、健在ぶりに安心しました。警戒心が高く、自分から積極的?に飛び出しては手の届かない暗がりへ逃げ込む姿も相変わらず。近場だったこともあって、撮影を始めた頃からこの場所へはよく出かけていたので、この蝶の扱いには慣れてるつもりです。とにかく強い刺激を与えないこと、見つけたら静かに近づくことが大切です。

 

この日は鮮度からみて、発生してから少し日数が経った感があったものの、まだまだ美しい姿が楽しめました。

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すぐに出てきてくれたので、まるで迎えてくれたかのようでした。

 

場所を変えた先でも苦労することなく見られました。

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雨上がりというのが良かったようです。

 

撮りたかった竹とのショットも。

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ちょっと色あせた姿だったのが残念でした。

 

暗がりのなかでも出会えました。

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渋い絵になり、お気に入りとなりました。

 

今回は昼まで楽しんで終了。たくさんの姿に出会えて楽しかったです。

オオヒカゲより明るめの草むらにはウラナミジャノメも飛んでいましたが、こちらは傷んだ姿が多かったです。また残暑の2化目に会いたいと思います。

 

6/22/2019・京都府にて

6/16/2019・蒸し暑い草むらを飛ぶ、暗がりの蝶を追いかけました

早朝ゼフィルスの撮影を終え、この週末に計画していた一番のお目当てに会いに場所を移動しました。道の駅でちょっと休憩したので到着は昼すぎです。

 

この蝶ですが、生息地として有名な箕面などの大阪北摂あたりは、大規模な開発があり、またシカの影響も加わってなのか、ここ数年は何度訪れてもめったに出会えることがありません。信州では比較的出会えるようですが、せめて近場で撮りたいという思いがあり、以前に情報を得たのち下見を繰り返すこと数回、昨年やっと姿を目撃できました。そのときは傷んだ姿だったので、今年こそはと早めに出かけてみたのでした。

 

良さそうな草道を見つけたので進んでいると、大きめの姿がいきなり現れて暗がりへ逃げ込んでいきました。あれこれ追いかけていると、樹の幹にぴたっと止まりました。

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すごく新鮮な姿…時期がばっちり的中したようです。

 

笹に止まったところを落ち着いて撮影。

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やっといい感じに撮れました。くっきりとした眼状紋と翅の白い部分がこんなにも美しいのかとしばし見とれてしまいました。

 

欲を出して近づき、広角にもトライ。

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奥行きこそ出せなかったけど、雰囲気よく撮れて満足。

 

これまで見たことのない変わった色合いの姿を発見。

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数カット撮ったところで、草に足を引っかけてしまい、どうしようもないところまで逃げられてしまいました。それだけに悔しすぎるのひとことです。またここに来る口実ができてしまいました。

 

言うのが遅れました、この蝶はキマダラモドキでした。いやいや冒頭の説明でわかりますよね(笑)。

 

この場所にはグンバイトンボも飛んでいました。

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今回はあまり相手することができなかったので、またじっくりと撮影したいです。

 

汗まみれと虫さされの苦行でしたが、とても美しい姿にうっとりした数時間でした。この時期はゼフィルスに忙しいですが、またうまくやりくりして会いに行きたいと思います。

朝に行くと開翅も撮れるんじゃないかと思いますが、さすがに朝はゼフィルスに会いたいので、すごく悩ましいところです。


6/16/2019・兵庫県にて

6/16/2019・ナラガシワの林で出会えたウラミスジシジミが翅を広げました

この日は早朝からナラガシワの林へ出かけました。お目当てはゼフィルスならなんでも来いです。

 

湿度が高く、濡れた下草が昨日ふった雨の強さを物語ります。

さっそく長竿で葉を揺らしてみると、大量の雨粒とともに、いくつものゼフィルスが飛び出してはふらふらと下草に降りてきます。ほとんどがウスイロオナガウラジロミドリだと思うのですが、その中に明らかに違うオレンジの姿が。なんと嬉しいウラミスジシジミでした。

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ウラミスジシジミ…撮影を始めた頃は、ほとんど見ることのできない憧れでしたが、だんだんとコツをつかめてきたのか、それとも単に増えてきたのかはわかりませんが、少ないながらも出会えるようになりました。でも今も憧れであることには変わりありません。

この日はこのウラミスジシジミの翅の表が撮りたくなって、飛び去るまで待つことに決めました。

 

さて、待てども待てども動きがありません。少し日が出てきたときに、一瞬飛んだときはめちゃくちゃ焦りましたが、すぐ近くの葉に止まってくれてホッと。

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現場を見ていて良かった!むしろこっちの方がいい場所かも?

 

一人なのでこの場から離れられないのが辛いなと思いつつ、ひたすら長い時間を過ごします。

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日の光が長く差し込むようになってきました。

 

いい機会なので広角でも撮影しておきました。

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まずは定番の縦位置。

 

続いて横位置でも。

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カメラとレンズを変えて撮影しました。

 

っと、ついにその瞬間がやってきました!

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出会ってからトータルで2時間ほど待ったでしょうか。

 

薄紫色の広がりが美しすぎます。

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もう興奮がとまりません。

 

向きを変え、さらに大きく翅を広げます。

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10秒ほどじっとしたかと思うと、ぱっと樹上に飛び上がり、それっきりとなりました。

 

気づけばすっかり強い日ざし。誰もいない草むらで至福の時間を過ごすことができました。これで本日のゼフィルスあそびはおわりです。

この調子で、本日一番のお目当てを撮影すべく場所を移動しました。

 

あとで気づいたのですが、せっかくのチャンスだったのに冷静さを失い、半開のときに表と裏翅の同時撮影を忘れてしまいました…あとの祭りですね。


6/16/2019・兵庫県にて

6/15/2019・ヒメシジミが出始め、羽化したばかりの美しい姿に出会えました

この週末、土曜の天気が雨ということで、これはチャンスとばかり岡山の草原へ出かけました。お目当ては雨のなかのヒメシジミです。

 

そんなに急ぐこともないのでゆっくりめに到着すると、すぐにお目当てを発見。今年も出会うことができたことに感謝です。 

さてこの日は雨が降ってるのでおとなしい姿ばかり。さっそく撮影を始めましたが、思いのほか雨の線が写真に入れられずで苦戦。風が強いのもあって、シャッター速度を遅くするとブレた写真ばかりになってしまいます。まぁ、あれこれ試行錯誤しながら撮影するのも面白いですね。濡れて疲れましたが、雨とともにヒメシジミの美しい姿を楽しみました。

 

ところでこの日、羽化したばかりの姿を多く目にしました。葉に止まって翅を固めている姿を撮影することができたのは良かったです。

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羽化したあと茎をのぼり、翅をのばしているところなんじゃないかと思います。2つのアリが集まってました。追われているのか、それとも幼虫時代からのお仕えでしょうか。

 

まさに羽化して地面から上がってきた感じのする絵も撮れました。

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雨のなかでも羽化はするようです。気温が低くなかったからかもしれません。

 

翅がまだやわらかく、風に揺られてました。

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せっかくなら翅が縮んでいたときの姿も見てみたかったのですが、出会いはかないませんでした。

 

雨ふるヒメシジミですが、この程度どまりでした。全く思っていた絵にならず、ちょっとショックです。

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風さえなければもっと写せたはず。次の雨に期待しましょう。

 

そんなこんなで昼すぎまで撮影したところで、灰色の雲が広がり草原が一気に暗く。雨風が強まるとともに雷鳴がしてきたので、慌てて車内に避難しました。そのあとは天気の回復も見込めることなく、この日の撮影は終わりとなりました。

 

とはいえ今年もようやくヒメシジミのシーズンを迎え、幸せな気分になれました。これからもあちこちで撮影できればと思うのでした。

 

6/15/2019・岡山県にて