蝶にあそぶろぐ

~春はギフチョウ・夏はゼフィルス・四季をたのしみ・蝶にあそぶ~ 蝶の写真を撮りながら蝶あそびをつづります。

5/5/2018・午後のひととき、念願だったギフチョウの産卵を見届けました

クモツキを楽しんだあとは、昼すぎから友人たちとギフチョウを見に行きました。

 

前週はギフチョウの交尾シーンが撮れたので、今回は産卵が見られるんじゃないかという甘い期待。しかし産卵といってもイエローバンドの産卵が今回の狙いです。

訪れた場所は前回イエローバンドの交尾を撮影できた雑木林。ギフチョウは卵塊で産卵するため、オスのイエローバンドが居たということは、遅れてメスのイエローバンドが出てくる可能性が高いからです。

 

しばらく探すと林床をゆるやかに飛ぶギフチョウを発見。

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待望のイエローバンドのメス。やっぱり出てました!まずは出会いが叶って大喜び。

 

あとはこのメスが産卵するのを待つばかりです。

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しかしここからが苦難の始まり。ちっとも産卵しないのです。

 

葉に触れながらたまに産卵を思わせるような飛び方をするものの、アオイのないところを探しまくったり、アオイの近くに来たかと思えば全く違う葉に執着してみたり。そうかと思えば急に勢いよく飛んでそのまま見失ったりと、こちらが根気負けしそうな状態。

しばらく見つからなかったときは本当に焦りましたが、少し経つといつのまにか居たりしてホッとしたり。

 

かれこれ1時間ちかく振り回されたでしょうか…。

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小さめの葉に止まるや、じっと動かなくなり産卵を始めました。念願だったイエローバンドの産卵シーン、ついに撮ることができました。

 

このあとたくさんの卵を確認でき、来年もこの場所でイエローバンドに会えることを期待して、本日の蝶あそびを終えるのでした。ご一緒した皆さん、どうもありがとうございました。

 

明日は朝だけ少し白馬であそんで早めに帰阪する予定です。温泉につかって夕食をとり、早めに休みました。

 

5/5/2018・白馬村(長野県)にて

5/5/2018・今年も美しいオレンジ色を見ることができました

この日はギフチョウの産卵シーンを撮りに行く予定でしたが、数日前からクモマツマキチョウが発生しているという情報をいただき、午前中に寄ってみることにしました。

 

このクモツキは、蝶の美しさもさることながら、なんといっても生息地の景色が最高です。雪解け水の豪快な流れ、雪渓や雪山の稜線、ごつごつとした岩場…そんな眺めのなか、オスのオレンジを見ている時間は幸せなひとときです。

ここ最近、ミヤマハタザオなどの食草が卵ごと持ち去られるというニュースを特に目にしますので、素敵な光景を掲載できないことが残念です。

 

今回狙うのはミヤマハタザオに止まるオレンジ。ここぞという場所で朝から友人たちと待ち続けましたが、花に止まるどころか、近くを飛ぶ姿すらありませんでした。

このまま諦めても全然よかったのですが、せっかく来たのでせめてオレンジ姿だけでも見ておこうということで出会いが確実な場所へ移動。予想どおりスミレに来ている姿に出会うことができました。

 

スミレとクモツキ。

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オレンジ色が美しく、やっぱり見ておいてよかったです。

 

花の上で大きく開翅。

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短い時間でしたが、美しい姿を楽しめました。

 

冷たい風が吹いていたので、日が陰ると気温が下がっておとなしく。

雲間から太陽が顔を出すと、翅をゆっくりと広げる、まさにクモマのオレンジという絵が撮れました。

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きっとスミレには飽きてたからだと思うのですが、個人的にはこれが一番のお気に入りとなりました。

ヤマハタザオのオレンジには会えず満足には遠かったですが、オレンジを見れただけでも良かったとしましょう。

 

ご一緒できた皆さん、お世話になりありがとうございました。

 

さあ遅くなったけれどギフチョウへ向けて移動です。イエローバンドの産卵、今年こそ出会えるでしょうか?

 

5/5/2018・北アルプス(長野県)にて

4/29/2018・今年も白馬でギフチョウとヒメギフチョウに会ってきました

今年もギフチョウに会いに白馬へ行ってきました。もはや毎年の恒例行事です。

 

1週間前の情報ではカタクリが見ごろを迎えギフチョウも出始めたもよう。今年はもしかしたら時期的に遅いかもと思いましたが、行かずに後悔するよりは行って後悔する方がマシという格言?に従い、思い切って出かけました。

 

早朝の白馬。眠気も吹き飛ぶ寒さのなか、美しい景色にただただ癒されます。

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白馬へ来たらかかさず見ておきたい光景です。

 

朝食をとって発生地へ移動。朝は肌寒かったですが、どんどん気温が上がりギフチョウが次々に登場です。やはり傷んだものが多かったですが、ピカピカのも少しは混じっていたのでまずまずよかったです。

 

この日の狙いはもちろんイエローバンドギフチョウ。白馬といえば当然ですよね。地面に止まったものを確認していくなか、ついにバンドを発見し、一気にヒートアップです。

 

頑張って追いかけるも、からみあった瞬間に姿を見失い…でもご一緒していた蝶友さんが見つけてくれました。地面を見ると、バタバタした姿!

 

なんと交尾を迫っているところじゃないですか。

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イエローバンドのオスがメスをゲットしました。

 

羽化したばかりのメスの美しさに見とれます。

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一方、イエローバンドのオスがなかなか撮れずに苦戦。

 

オスのバンド姿は横から撮影しました。

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肝心の縁毛が少し傷んでましたが、まあバンドには違いありません。

 

ご一緒したみんなが撮影されたのを見届けるかのように交尾が終わり、オスメスそれぞれ別の場所へと飛んでいきました。せっかくなので、さらに追いつづけたかったのですが、気が緩んだのと疲れもあって追いつけませんでした。バンドは度々吸蜜に訪れましたが、うまく撮れずでした。

 

メスをさがしているときに出てきたのがトラフシジミ。

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久しぶりに出会ったので、ギフチョウそっちのけで撮影しました。トラフの春姿はいいですね。

 

昼食はそばを食べ、温泉につかって暑い時間帯を回避。暑さがやわらいだ頃を見計らってヒメギフチョウを見に行きました。

 

少しでしたが、1頭のヒメギフが林床に降りてきてまあまあ新鮮なカタクリに来てくれました。

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ヒメギフは時期的に遅くて撮れないかと思っていただけに、いい思い出になりました。

 

今年の白馬、ギフチョウを通じて多くの方々に出会えてよかったです。お世話になりどうもありがとうございました。

さて次週はメスのイエローバンドを狙いましょう。

 

4/29/2018・白馬村(長野県)にて

4/14/2018・大和葛城山のギフチョウは終盤、ミヤマセセリが多く飛んでいました

この日の大和葛城山ですが、ギフチョウの発生がとても早く、とくにオスは傷んだ姿がほとんど。なかなか見つからない新鮮な姿を選んでの撮影となりました。

 

産卵しようと葉を選んでいるようなメスに出会えました。

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このまま産卵するかと思いましたが、飛んできたオスに迫られ、嫌がって逃げ去ってしまいました。

 

数少ない、鮮度のよかったオス。

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なぜかカタクリではなく、スミレを好んで吸蜜していました。

 

小さな葉を選びながら飛ぶメスがいたので見つづけていると予想どおり産卵へ。

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今年も産卵シーンが撮れました。しかしまたしても飛んできたオスに絡まれ、途中で産卵をやめて飛んでしまいました。

 

今年は春が短いのか、オスの必死さがひしひしと感じられる1日でした。

 

ギフチョウの終盤期になると現れるのがミヤマセセリ。メスばかりでしたが、とても多かったです。

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久しぶりに出会えたのでギフチョウよりも嬉しかったり。

 

カタクリにも止まってくれました。葉ですけど。

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たくさん撮影できてよかったです。

 

昼すぎから雲と風が出るようになってきたので、ちょうど頃合いかなと帰路へ。

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林道のアオイには卵がたくさん見つかりました。また来年も会いに行きたいと思います。

 

この日はカタクリで吸蜜する新鮮なギフチョウは撮れず。でも時期遅れのおかげでミヤマセセリに会えて嬉しい1日になりました。

 

4/14/2018・大和葛城山にて

4/14/2018・今年もギフチョウに会いに大和葛城山に登ってきました

今年は春の進みがとても早いので、ギフチョウは時期的に遅いかもと思いつつ大和葛城山に登ってきました。

 

大雨の影響でしょうか、水越峠からの沢道も崩落が目立ってご覧のありさまです。

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案内に従いながら迂回し、足を進めました。
奈良県側は通行止めになっていたようです。)

 

しばらく歩くと、林床に広がるショウジョウバカマの群落地へ。

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静かな時間を過ごして、山頂付近を目指します。

 

歩き始めて数時間。そんなに疲れもなく到着です。

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この日は気温が高く、もうすでにギフチョウが飛び回ってました。

 

カタクリの花はまだ新鮮なものも多く残ってました。

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ギフチョウが来るのを期待しましたが、止まることはなかったです。

 

斜面にはヒトリシズカの花。

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たいてい群落になっていて、どこがひとり?と思ってしまいます。

 

蝶を追いかけたあとはロープウェイの見える景色を。

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大和平野が一望できるスポットなので、ついついここまで来てしまいます。

 

帰りは雨のなか傘を差しながらの下山となりました。

ギフチョウのことは次回にしたいと思います。

 

4/14/2018・大和葛城山大阪府奈良県)にて