蝶にあそぶろぐ

~春はギフチョウ・夏はゼフィルス・四季をたのしみ・蝶にあそぶ~ 蝶の写真を撮りながら蝶あそびをつづります。

GWの小谷〜白馬では大変お世話になりました。(お礼とご報告)

まつみです。あっという間に連休が過ぎ去っていきますね。

 

さて、4月末から5月のGWにかけ、小谷と白馬村各地ではいつもお世話になっているたくさんのお仲間たちに久しぶりにお会いすることができ、おかげ様でとても楽しい時間を過ごせました。

5月の白馬は家族での旅行だったこともあり、ご迷惑をおかけするわけにもいかず、皆さんとゆっくり撮影をご一緒できなかったのが残念でした。やはりポイントに集まるときはせいぜい4〜5名くらいまでがちょうどいいですしね。またゆっくりご一緒できればいいなと思います。

 

せっかくですので、少しだけ成果のご報告を。

 

4/29は昼前に到着しましたが、昼すぎからの激しい雷雨でずぶ濡れ。カタクリを下見だけして1日目終了というありさまでした。翌4/30にヒメギフチョウが撮れて安心しました。

 

小谷のヒメギフチョウです。

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カタクリいっぱいの林床で産卵シーンが撮れました。天気も快晴で良かったです。

 

続いて5/4〜5は家族全員での旅行。午前遅くに白馬へ到着したのですでにギフチョウは活発に飛翔。晴れて気温が高いとほんとまともに撮れないですね。そばを食べて早めに旅館へチェックインしましたが、実は自分らがそばを食べてるときにヒメギフチョウがたくさんカタクリに来たと後で知って大変ショックをうけました…。

 

翌5/5は朝のうちにヒメギフを見たあと、ギフチョウの場所へ。花のあるところを中心に散歩しながら、吸蜜にきたギフチョウを少しだけ撮影できました。

 

5/5 白馬のギフチョウです。

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カタクリがちょうど見ごろでした。日ざしが良かったため、いい光での撮影ができました。

 

ちゃんとした更新はだいぶ遅れそうですので、まずはお礼とご連絡です。ほんとにどうもありがとうございました。「ギフチョウの里」にサインも頂けて良かったです。

今年もイエローバンドを目撃できなかったのが残念でしたが、それでも思い出残るGWになりました。来週もう一度狙ってみようかとも思いましたが、おそらく無理でしょう。

 

いよいよクモツキの季節がきましたね〜。今年も頑張る予定です。

4/23/2017・飛騨のギフチョウはたった1つのメスに救われました

前日は長男と奈良のギフチョウを楽しんだので、翌日は少し遠出してみました。天気や気温、蝶友たちの情報を参考に、岐阜県の飛騨に行くことにしました。飛騨ギフ…う〜ん、なんていい響きでしょう。

 

飛騨のギフチョウといえば、去年はカタクリでの吸蜜がろくに撮れなかった思い出があり、今年こそは撮りたいもの。現地につくと風が少し強かったけれど、快晴で気温もそんなに低くなく確実に出会えそうな予感。

 

しばらくすると越冬明けのスジボソヤマキチョウが飛び出してエンゴサクの花に来たのでギフチョウ待ちの暇つぶし。

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厳しい冬を乗り越えたものだけが味わえる花の蜜はきっと格別なことでしょう。シミがついて色あせた翅も印象的でした。

 

しかし待てどギフチョウが現れないので、いったん場所を変えて別の林道歩き。

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ルリシジミがちらちら。枯葉に舞い降りた白い翅がいっそう鮮やかに見えました。

 

今度は翅がややくすんだスギタニルリシジミ。

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こちらは立派なスプリングエフェメラル。葉の上に止まったので翅を広げるのかと思ったけど、そんなに甘くはなかったです。ちなみに翅の表もややくすんだブルーをしています。

 

そんなことをしているうちにも、どんどん時間だけが過ぎていき…どこへいってもギフチョウの姿は皆無。時期が早かったのかと思って最初の場所へ戻ってみると、なんと目の前にギフチョウがいるのを長男が発見〜しかもメスじゃないですか!

 

むちゃくちゃ新鮮な姿に大興奮です。

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羽化したてと思うほどの姿にみとれました。

 

ちょっと飛んでは止まってを繰り返して…!

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憧れ飛騨ギフのカタクリ吸蜜が撮れました。ほんの一瞬の出来事でピントばっちりとはいかなかったのがすごく悔しいです。

 

結局カタクリで吸蜜したのはこの1回だけ。強い風に吹かれて舞い上がり、何度か姿を目撃するも、撮影できないまま見失ってしまうのでした。

この日はかなりあぶなかったですが、なんとか飛騨のギフチョウが撮れて良かったです。長男が見つけていなければ完全に出会いすらなく終わっていたでしょう。いい仕事したなーと長男に感謝の1日でした。

 

例年と比べて全体的に発生が遅れているギフチョウですが、雪の多い地域ではそれがさらに顕著であるように思いました。しかしオスを全く見なかったのに対して、羽化したてのような鮮度のいいメスに会えたということは、前に発生していたオスが居なくなってしまった可能性も考えられます。自然の成り行きであればいいのですが…少し心配になりました。

 

4/23/2017・飛騨地方(岐阜県)にて

4/22/2017・葛城山でギフチョウの産卵シーンが楽しめました(葛城山のギフチョウ-後半)

まつみです。今になって気づいたのですが、スマホを新しくしたのでメールアドレスが変わってます。お伝えするのが遅れてしまってすみません。家のメールについては問題なくつながりますので、何かありましたらそちらにお願いします。スマホからもちゃんと確認できるのでご安心ください。

 

さてと、大和葛城山ギフチョウをつづけます。

 

せっかくなのでギフチョウの前にコツバメを。
コツバメも春にしか出会えないスプリングエフェメラルです。ギフチョウついでになりますが、今シーズン初めての出会いだったのでここぞとばかり写真を撮っておきました。

 

このコツバメ、カタクリを見てたときにどこからか飛んできて止まったものです。

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カタクリにコツバメ…ギフチョウよりも狙って撮れるものではないと思うのですが、やっぱり絵的にはギフチョウの美しさに遠く及びません。

 

でもコツバメっていいですね。よく見るととても美しい色合いをしていてモチベーション上がります。ま、春限定の蝶っていうだけで嬉しいです。

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しっかりストローを伸ばしているのですが、果たして蜜源に届いているのか…。なんとか吸蜜しようとしてるんでしょうかね〜ちょこちょこと動き回ってました。もしかしたら水分とか、蜜じゃないものを吸っているのかもしれません。

 

さあギフチョウの追っかけに戻りましょう。

 

本日のギフチョウ、オスは時期を過ぎたものも多くいましたが、まだまだ新鮮なものも少しは混じっている状況でした。雪溶けの差が影響したのか、鮮度にかなりばらつきがあるように思いました。

メスの方はおおむね新鮮。出てくる度に追いかけていると、アオイの葉をちょんちょんと脚で確かめるように飛ぶ個体を発見!

 

これはいいぞと距離を置き、遠くから産卵態勢に入るのを待っていると、待ちに待ったその瞬間です。

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小さな葉を選んで産み始めました。いくつか産んだことを確認してから、ゆっくりと近づき驚かさないようそっと撮影しました。

 

しばらく産卵したあと、翅を大きく広げて飛び立ちました。

この辺りでもたまに鹿をみるので、卵が葉っぱごと食べられることがなければいいなと思いました。来年も美しい姿に出会えることを願うばかりです。

 

余裕もできて辺りを歩いていると、またしても産卵しようとするメスを発見し、本日2度目の産卵です。

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模様が違うことから別のメスだとわかります。卵を写したかったので、ちょっとだけ失礼してストロボをたかせてもらいました。

 

長時間の産卵だったので、広角にして風景をいれてみました。

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念願だった生息環境を入れての産卵シーンが撮れました。

 

長男もたくさん写真が撮れて満足なようす?
下山の時間も考えないといけないのでここで終了です。

 

葛城山の午後。朝に撮った場所と同じです。

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朝はかすんでましたが、午後は青空が広がってはっきりと奈良の平野が見えました。

 

このあと帰りは少し早めに歩き、1時間半ほどで水越峠まで戻ることができました。

 

家からもっとも近い場所で出会える葛城山ギフチョウカタクリへの吸蜜だけでなく念願の産卵シーンが撮れていい1日になりました。また来年も訪れたいものです。

 

4/22/2017・大和葛城山奈良県)にて

4/22/2017・水越峠から大和葛城山を登ってギフチョウに会ってきました(葛城山のギフチョウ-前半)

まつみです。先週末の土曜は近場のギフチョウにしようと、大和葛城山へ長男と行ってきました。今回はロープウェイを使わず、水越峠から歩いて登りました。やっぱいいですね〜体を動かすのは。

 

少し前から葛城山ギフチョウが見頃になっていることをつかんでいたので、今回はメスの産卵シーンがお目当てです。前の週に石川へ挑戦したものの天気に阻まれ見ることができなかったので再挑戦をかねてます。

 

差し込む光が気持ちいい林道を歩き始めます。

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水越峠からのルートは険しい道もなく、案内もあるのでわかりやすいです。

 

暗がりの林道にショウジョウバカマが見ごろでした。

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カタクリの花もいいですが、こちらも負けず美しいですね。

 

ゆっくりと2時間ほどかけて山頂付近に到着です。明らかにロープウェイを使って来たって人がいて、服装の違いが面白かったです。

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春色混じりの葛城の森。眼下には奈良の平野が見えるのですが、少しかすんでました。

 

さあ目的のギフチョウに気持ちを切り替えましょう。カタクリ咲く林床に入るやさっそく出会えました。

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お、これぞ葛城山ギフチョウといわんばかりの姿でした。(ほんまかいな!)

 

風があるため長居はせずに去っていきますが、それでも数が多いのですぐに視界に入ってきます。

 

カタクリの花にもたまにやってくるので撮影できました。

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何度みても見飽きることがない幸せな光景です。風が強かったので、しっかりとつかまって吸蜜しているようでした。

 

昼を過ぎると晴れ間が多くなり、あちこちで吸蜜が楽しめました。

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カタクリも新鮮でタイミング的にばっちりでした。

 

ただこのギフチョウ葛城山のとは少し雰囲気が違うような気がしました。個人的な感想ですが、どちらかというと京都の西山で見てきたギフチョウに似ているような。生息地のギフチョウであってほしいなと思いました。

 

風が強かったけれど、昼すぎからの日ざしのおかげでたくさんの姿に出会えて安心しました。あとは産卵シーンを撮るだけです。

 

(後半へつづきます…)

 

4/22/2017・大和葛城山大阪府奈良県)にて

4/15/2017・石川へギフチョウの産卵シーンを狙いましたが、メスの姿には出会えず卵だけが見つかりました

先週たくさんの成果があった石川県を再び訪れました。今度はメスの産卵シーンがお目当て。天気予報を見る限りいけそうな感じだったのですが、いざ石川へ着くと気温が低く強めの雨まで降りだす始末…なかなかうまくいきません。

 

しばらくは暇つぶしに雨ふるなか兼六園金沢城の公園をぶらり。無料で公開されてたので散り桜を楽しみながら散歩するも、でもやっぱりギフチョウのことが気になって無理を承知で早めに現地入りしてしまうのでした。

 

カタクリの花は見頃を過ぎたものがちらほら。美しい春はあっという間に過ぎ去ってしまうなぁと感じつつ、イカリソウが美しく咲いていたので天気が回復するのを待ちながら撮影しました。

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スミレの淡い紫がいい背景になってくれました。

 

林道にアオイの小さな葉があちこちにあったのでちょっと裏をのぞくと…!

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なんと、あっさりと卵が見つかりました。 

 

ギフチョウの卵は丸くてまるで真珠のようです。ちょっと元気になりました。探してみると、あまりの多さにびっくりしました。

 

良さそうな場所に卵を見つけたので、林床の様子がわかるように撮ってみました。

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カタクリも背景に入れることができました。

 

卵を撮影している間もちっとも天気が良くならず、気温も低いまま。雨が落ちる度に車の中に戻って雨宿り…それでもひたすら待っていると昼おそくになって一瞬晴れ間が顔を出すや、すぐにギフチョウが降りてきてカタクリに止まりました。

 

たった一度だけでしたが、カタクリギフチョウを見ることができました。

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だいぶと色あせてきたオスでしたが、とても嬉しかったです。

 

でも晴れ間は長続きせず冷たい風もあって、この日は結局産卵シーンどころかメスの姿にすら出会えずで終わってしまいました。いい天気だったら産卵シーンが楽しめただろうにと悔しい思いでいっぱいでしたが、自然相手ではどうしようもありません。

 

まぁあれだけ卵があれば来年もたくさんの姿が舞うことでしょう。また来年訪れたいなと思いながら帰阪するのでした。

 

4/15/2017・石川県にて