蝶にあそぶろぐ

~春はギフチョウ・夏はゼフィルス・四季をたのしみ・蝶にあそぶ~ 蝶の写真を撮りながら蝶あそびをつづります。

12/18/2016・短い小春日和の蝶たち 〜 雑木林の日だまりで翅ひらく蝶を追いかけました

会社の忘年会もこないだの週末に終わってあとは年末に向けてラストスパート。ここんところ出張の準備をしたり年賀状をつくったりで忙しい毎日を過ごしてます。

でもこの日の青空と陽気には居ても立っても居られず、勢いよく雑木林に出かけてしまいました。

 

雑木林に着いて明るい日だまりを歩き出すと、さっそくキタテハのお出まし。

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さすがにこの陽気にはじっとできなかったのでしょう。少し緩やかに飛んでは翅を大きく開いて日の光を受けていました。

 

キタテハを追いかけていると、足元から青く輝くシジミチョウ。

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今度はムラサキシジミでした。枯葉の上で見せてくれるブルーはなんともいえない美しさ。蝶好き冥利に尽きるといった感じでしょうか。

 

ムラサキシジミは数が多く、あちこちで見かけました。

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ゆっくりと近づいて広角レンズでも撮影。久しぶりにドキドキできました。

 

枯葉の上をくしゃくしゃと音を立てながら林道を歩いていると、ヒシバッタやツチイナゴが驚いたように飛び跳ねていきます。日だまりにはかなり多くの虫たちが動いているようでした。

 

イトトンボもまだ飛んでるんですね。

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たぶんアオイトトンボの仲間でしょう。すーっと飛びだして止まったところを。動くものが何でも楽しい季節です。

 

まぁ今日の昼はまさに春が来たような陽気。
ほんの少しでしたが、いろんな虫たちに出会えて久しぶりにワクワクする時間を過ごせました。

 

歩いていると暖かなんですが、じっとすると冷えてきたのでおしまい。
短い小春日和の蝶あそびとなりました。

 

12/18/2016 飛鳥地方(奈良県)にて

11/19,23/2016・いよいよ越冬蝶の季節になりました 〜 ウラギンシジミとムラサキシジミ

いよいよ越冬蝶のシーズン。少しでも時間があれば探しに行ってるのですが、ここにきて雨の日が増えたり、急に冷え込んだりでやっと冬らしくなってきたように思います。寒いのはすごく苦手ですが、冬はこうでなきゃと思ったりもするのです。

 

天候の不順や気温の低下もあって、越冬蝶をあちこちで見つけることができました。ただ今年は剪定がひどくていつも散歩する街路樹のマテバシイはかわいそうなくらいまでバッサリ。ここで越冬ムラサキツバメ集団を探すのは厳しいかもしれません。

 

アラカシの葉裏、雨降るなかウラギンシジミを見つけました。

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傘をさしながらの撮影です。ウラギンシジミはよく目立つので見つけるのは簡単です。

 

別の場所では寄り添ったウラギンシジミを発見。

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ウラギンシジミがこのように並んで越冬するのは珍しいのではないでしょうか。いいシーンを見つけることができ、ほっこりしました。

 

ようやくムラサキシジミも越冬集団になってきました。

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なかなかいい場所で越冬してますね。ほとんど目線の高さだったので今後どうなっていくのか楽しみです。また様子を見にいきたいと思います。

 

一眼レフに白い望遠レンズをもっての散歩、通行人に鳥の撮影者と思われてるようで、いい鳥いますか〜とよく尋ねられました。ムラサキツバメですって言ったらどんな顔するのか見てみたいけど、やっぱめんどくさくなりそうなのでやめときましょう。

 

越冬蝶の季節、これからしばらく楽しみたいと思います。

 

11/19,23/2016 大阪府堺市にて

11/13/2016・まだまだ元気な秋の蝶 〜 気温がぐんぐん上昇してたくさんの蝶が楽しめました

この日は晴れて気温がぐんぐん上昇。昼間なんて暑いくらいの1日になりました。そろそろ越冬蝶の季節になってきたと思ってましたが、思いがけず元気な蝶の姿を楽しむことができました。

 

セイタカアワダチソウの花にヒメアカタテハ

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元気に飛んでは吸蜜にきていました。近くにキタテハも来てたのですが、こちらは活発すぎて撮れませんでした。

 

植え込みには輝く宝石、ムラサキシジミ。メスですね。

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青い翅が美しく、よく目立ってました。

 

おっと、こちらはウラギンシジミ

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メスにはこの時期が一番よく出会えるように思います。翅もよく広げてくれるので表の撮影もしやすいです。

 

日陰に隠れてるムラサキツバメも発見。

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越冬というより、ただ止まってるだけのようでした。

 

今日は越冬集団でもさがそうと思ったものの、あまりの天気の良さに集団なんて見つかるはずもなく。まだまだみんな活動してるようでした。

 

11/13/2016 大阪府堺市にて

11/6/2016・秋のルーミスシジミを目指して渓谷あるき 〜 出会いはあったものの目の前には降りてくれませんでした

ルーミスシジミの開翅を狙って紀伊半島の渓谷へ行ってきました。土曜にご一緒しませんかと仲間よりお誘いを頂いたのですが、残念なことに仕事があって泣く泣くお断り。先発隊より情報をもらったので翌日に出かけました。

 

ルーミスシジミ、今年は夏にしっかり撮れてコツがだいぶとつかめてきたところ。夏はとにかく暑さを避けた暗がりが出会いの場でしたが、晩秋は日だまりが出会いの場となります。

 

渓谷の道には尖った石が多く、車で走って事故ると嫌だったので、ゆっくりと歩いて進むことにしました。その方が渓谷のためにもいいし、また運動にもなりますしね。

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この日は晴れ間が多くて気持ちいいのですが、風があって樹々が揺らいでいるのが心配。

日の当たった樹上を眺めながら歩いてると、白っぽい小さな姿がちらちら。ルーミスに間違いありません。あとは林道に降りてくるのを待つだけですが、さっぱり成果がありません。やっぱり風のせいでしょうか…

 

しばらくすると、ついに〜!

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…と思ったら、ムラサキシジミでした。それも、よりによって狙っていたシダの葉っぱで翅を開くなんて。これがルーミスだったらめっちゃ興奮したのに〜。

 

結局、お目当てのルーミスは林道に降りてくることなく、日が流れて谷は暗くなってしまいました。日の動きってけっこう早いんですね。このときばかりはすごく実感しました。

 

秋のルーミス、短い時間にいい条件がそろわないと狙った出会いが難しいということがよく分かりました。ま、けっこういいところまでは来て、開翅の証拠写真も撮れはしたのですが、掲載するには恥ずかしすぎるレベル。またいい絵が撮れたときにご覧いただきたいなと思います。

 

すっかり暗くなった帰りの林道。きれいな花が咲いてるのに気づきました。

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林道にリンドウ、ってね。ルーミスが撮れなかったので慰めの花になりました。

 

足元からはカエルがぴょこん。踏まなくて良かった〜

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カエルだけにもう帰ります。つまんなくてごめんなさい…

 

帰りは海岸まで抜け、海沿いを走りながら蝶さがし。ちょっと期待したサツマシジミには出会えませんでした。今年はすごく少ないもよう。去年はあれほどいたのに…

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かわりにヤクシマルリシジミは多かったです。風が強すぎてゆっくり撮影できませんでしたが。

 

帰りは下道で戻ったので家にはかなり遅くの帰宅となってしまいました。ルーミスはまた来年以降の楽しみにとっておくことにしましょう。

 

11/6/2016 紀伊半島にて

10/16/2016・ヤクシマルリシジミの産卵 ~ ウバメガシの若い芽をじっくり選んで卵を産みつけていました

土曜はすごくいい天気だったのにフルで仕事。思いのほか疲れてしまい、日曜も全く早起きできず。朝から天気が良さそうなのにもったいないことしたなぁと思いながら、先週に引きつづきヤクルリの撮影に出かけることにしました。前の週に見ることができなかったメスの産卵シーンが今回のお目当てです。

 

この日は車で。到着はまたもやお昼です。

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先週はおとなしかったメスが元気に活動していました。オスは相変わらず活発でしたが、だいぶと翅が傷んできてました。

 

今日は産卵シーンに専念すべく、ウバメガシの辺りをうろうろ。ちょこちょことメスが飛んでいるので期待できそうです。

 

天気予報では曇りだったので、撮れればいい感じになるだろうと思っていたのですが、意外と強い日ざしで暑いくらい。天気予報、全然当てになりませんね~。飛んでるメスを見つづけては産卵のチャンスを待ちました。

 

しばらくするとメスがウバメガシの葉に止まりました。

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新芽に移動してごそごそ。お腹を曲げたりとあやしい動き。

 

これは間違いなく産卵するでしょう〜

 

って見てるも細かく動くだけでちっとも産卵を始めません。微妙な位置を気にしているのか、産みつける場所をすごくじっくりと見定めているようでした。

 

かなりの時間をかけてようやく産卵を初めました。

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新芽の付け根に産卵したあと、飛んでいきました。

 

飛び立った後をみると小さな卵が1つ。うすい水色をしていました。

 

無事に産卵も撮れたので、残りの時間はゆっくりとメスの撮影を続けることに。

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何かあるんでしょうね。ストローを伸ばしていました。

 

葉先でゆっくりと翅を広げていたり。

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食樹との開翅ショットになりました。

 

今日はウバメガシの前で待ちながらの撮影スタイル。日ざしがちょっと暑かったけどいろいろなシーンを楽しめて良かったです。

 

今回産卵を観察してみて思ったのは、メスが葉に止まってから産卵に至るまでの時間がすごく長いこと。あんなに時間をかけるとは思ってもみませんでした。ちょっと考えてみましたが、ウバメガシは葉が硬くなってしまうため、幼虫が柔らかい葉を食べつづけられるよう、慎重に芽を選んでいるのでないかと…

孵化した我が子のためを想う母の一面を見たような気がするのでした。

 

10/16/2016 泉南地方(大阪府)にて