蝶にあそぶろぐ

~春はギフチョウ・夏はゼフィルス・四季をたのしみ・蝶にあそぶ~ 蝶の写真を撮りながら蝶あそびをつづります。

10/16/2016・ヤクシマルリシジミの産卵 ~ ウバメガシの若い芽をじっくり選んで卵を産みつけていました

土曜はすごくいい天気だったのにフルで仕事。思いのほか疲れてしまい、日曜も全く早起きできず。朝から天気が良さそうなのにもったいないことしたなぁと思いながら、先週に引きつづきヤクルリの撮影に出かけることにしました。前の週に見ることができなかったメスの産卵シーンが今回のお目当てです。

 

この日は車で。到着はまたもやお昼です。

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先週はおとなしかったメスが元気に活動していました。オスは相変わらず活発でしたが、だいぶと翅が傷んできてました。

 

今日は産卵シーンに専念すべく、ウバメガシの辺りをうろうろ。ちょこちょことメスが飛んでいるので期待できそうです。

 

天気予報では曇りだったので、撮れればいい感じになるだろうと思っていたのですが、意外と強い日ざしで暑いくらい。天気予報、全然当てになりませんね~。飛んでるメスを見つづけては産卵のチャンスを待ちました。

 

しばらくするとメスがウバメガシの葉に止まりました。

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新芽に移動してごそごそ。お腹を曲げたりとあやしい動き。

 

これは間違いなく産卵するでしょう〜

 

って見てるも細かく動くだけでちっとも産卵を始めません。微妙な位置を気にしているのか、産みつける場所をすごくじっくりと見定めているようでした。

 

かなりの時間をかけてようやく産卵を初めました。

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新芽の付け根に産卵したあと、飛んでいきました。

 

飛び立った後をみると小さな卵が1つ。うすい水色をしていました。

 

無事に産卵も撮れたので、残りの時間はゆっくりとメスの撮影を続けることに。

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何かあるんでしょうね。ストローを伸ばしていました。

 

葉先でゆっくりと翅を広げていたり。

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食樹との開翅ショットになりました。

 

今日はウバメガシの前で待ちながらの撮影スタイル。日ざしがちょっと暑かったけどいろいろなシーンを楽しめて良かったです。

 

今回産卵を観察してみて思ったのは、メスが葉に止まってから産卵に至るまでの時間がすごく長いこと。あんなに時間をかけるとは思ってもみませんでした。ちょっと考えてみましたが、ウバメガシは葉が硬くなってしまうため、幼虫が柔らかい葉を食べつづけられるよう、慎重に芽を選んでいるのでないかと…

孵化した我が子のためを想う母の一面を見たような気がするのでした。

 

10/16/2016 泉南地方(大阪府)にて

10/10/2016・泉南のヤクシマルリシジミ 〜 オスメスともに今が旬のよう、たくさんの姿を楽しめました

シルビアシジミを楽しんだ翌日はヤクシマルリシジミに会いに出かけることにしました。家からそんなに遠くないだろうと原付きで行ったのですが、片道に2時間くらいかかってしまい、同じ大阪でも南まではけっこう遠いなぁと実感するのでした。

 

到着するとさっそくオスが乱舞してました。昼頃になるとヤクシマルリシジミのオスはゼフィルスのようにテリを張り、長い卍飛翔も時々みられます。小さな姿で活発に飛びまわる姿は見ていて楽しいですが、ちっとも撮影できないので困ります。

 

一方、メスはおとなしく止まっています。羽化して間もないのでしょう。

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白い翅と特徴ある黒い斑紋とのコントラストが鮮やかです。

 

しばらくすると翅を広げ始めましたが、全開になる雰囲気がありません。

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表の模様が見えるところまではなんとか。

 

ちょこっと飛んで翅を広げましたが、やはり全開には遠く。

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でもヤクルリのメスってのがわかったので良しとしましょう。

 

今回はメスの産卵を期待したのですが、まだ羽化が始まったばかりなのか、産卵しようとするものが見つからず。来週くらいが良さそうに思いました。

 

オスは先に羽化してきてるのか、活発なものばかり。

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テリ張りしてるものが降りてきたときをすかさず。鮮やかなヤクルリブルーを楽しむことができました。

 

目の前に居たのを気づかずに近づきすぎて飛ばれてしまうという大失敗をやらかしたものの、あきらめずに待ちつづけるとチャンス到来!

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今年も美しい姿に出会えました。

 

本日のおまけですが、ヤクルリついでに出会えたクロマダラソテツシジミ。ウラナミシジミかと思ったらこちらでした。

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大阪にやってきてるとは聞いてましたが、こんなとこでも出会えました。まぁ和歌山からも近いので居ててもおかしくないですね。

 

ここではいつもお世話になっている方とばったり。夕方には用事があったため、ちょっとだけ話してお先に失礼しました。またゆっくりとご一緒しましょう。どうもありがとうございました。ブログにアップされた美しいお写真、うっとりさせてもらいましたよ〜。

 

10/10/2016 泉南地方(大阪府)にて

10/9/2016・ふる里の秋シジミ 〜 稲刈り前にシルビアシジミに会ってきました

朝のうちは雨が残っていたけど、天気予報では昼から晴れるということだったので久しぶりにドライブをかねて遠出をしてきました。といってもお隣の兵庫県なんですけどね。

 

大阪市内の国道25号からそのまま43号へ、そして2号線に合流し明石方面からはバイパスを走るドライブ。朝ゆっくりめに出発して到着は昼すぎとなりました。

風が強かったけどさっそくお目当てのシルビアシジミを探します。

 

葉に止まって翅を広げる姿、一瞬サツマシジミじゃないかと焦りましたがごくごく普通のルリシジミでした。

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単なるルリシジミでしたが、ものすごくきれいなメスだったので興奮しました。曇り空に低い気温、おとなしかったので撮影はしやすかったですが、あともう少しで全開までいったんじゃないかというところで強風に葉が大きく揺れてしまい、飛んでいってしまいました。

 

風の影響が少ない土手の斜面を探していると、ようやくシルビアシジミを発見。

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翅をすりすりしてました。新鮮なオスです。

 

雲が切れ、光が当たると向きを変えて翅を全開しました。

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シルビアの美しいブルーです。ヤマトシジミにすごく似ていますが、色合いが大きく異なります。

 

草むらにうもれるように咲くミヤコグサの花にもシルビアシジミを見つけました。

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ちょっとかっこいい斑紋をもつメスでした。見つけたときはまだ吸蜜していたのですが、写真に撮る直前で止めてしまったのがすごく残念。びっくりさせちゃったかな…

 

辺りではちょうど稲刈りの真っ最中、刈られる前にあぜ道をシルビア探し。

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ふる里の秋景色です。

 

稲穂を見て歩いていると風を避けるように止まるシルビアを見つけました。

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これも特徴ある斑紋がありました。この場所では多いのでしょうか。稲穂とシルビア、久しぶりに撮ることができて良かったです。

 

この日は風があって撮影できるか心配でしたが、あちこちでいろいろなシーンを見ることができて癒されました。

 

10/9/2016 東播磨地方(兵庫県)にて

 

すっかり遅くなってしまったので、帰りは思いがけず神戸の夜景が楽しめるほど。ちなみに夜景といえばポートアイランドへ向かう2号バイパスからモザイクやポートタワーを見るのがオススメです。(もちろん運転中なので撮影できません…)

10/8/2016・深まる秋の蝶 〜 ヒャクニチソウの花にヒメアカテタハがやってきました

昼から仕事があったので、午前中だけ散歩に出かけました。場所はいつもと同じ近場の散歩道です。この日は暑いくらいのいい天気。風がけっこう強かったものの、蝶たちは元気に舞ってました。

 

もうそろそろ会えるかな〜と思ってたら、予想どおりのヒメアカタテハ

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ヒャクニチソウの花でゆっくりと吸蜜してました。

 

ゆっくり翅を動かしたり、少しづつ向きを変えたり。秋を楽しんでいるようでした。

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花より団子って言いますが、蝶にとっては花と団子は同じ存在ですね。

 

あまり飛びまわらず同じ花でずっと吸蜜しつづけてます。

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暑かったのか開翅はほとんどしなかったですが、なんとかここまでは撮れました。

ただ光の当たり具合が悪かったのか、右翅の傷が目立って写ってしまいました。安定の構図ではあったんですがね。

 

少し動いたら傷が目立たなく見えたので、その時を狙って。

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印象的な絵になりました。

 

この日は30分ほどしか出かけられませんでしたが、仕事を前に楽しい時間を過ごせました。ヒメアカタテハに出会えると、秋も深まってきたな〜と思います。

 

10/8/2016 河内地方(大阪府)にて

9/25/2016・秋を伝えるシジミチョウ ~ 散歩道にたくさんのウラナミシジミが舞っていました

この日も変わらずご近所あるきです。そろそろ遠くへ行きたくなってきましたが、10月になったら子供らの運動会がたて続けにあるのでそれが終わって余裕があったらということにしましょう。

 

さていつもの散歩道ですが、アゲハチョウが旬を迎えているうちにシジミチョウも見ごろになってきました。秋の身近なシジミチョウといえばやっぱりウラナミシジミです。

 

飛んでいるときはものすごく勢いがあるのに、花に止まったときは嘘みたいにおとなしくなるのでその時が撮影チャンスです。

 

秋らしい、ニラの白い花での吸蜜です。

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派手すぎず、やさしい模様と色合いがお気に入りです。

 

吸蜜をじっと眺めてるとゆっくり翅を開き始めました。

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この開いていく瞬間ってどんな蝶でもたまらない時間です。翅の表は淡い紫。オスですね。表面に覆われた水色の毛並みも美しいです。ほんのりピンクがかった後翅も見どころです。

 

ニラの花に包まれて。

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ニラの花は蝶が好むのかよくやって来ます。さぞかしいい蜜が出てるんでしょう。

 

同じ場所に通い続けていると出会える蝶が少しずつ変わり、季節の移り変わりが感じられていいものです。もう少ししたらアカタテハヒメアカタテハが現れて晩秋を迎えていくことになるのでしょう。

そしてベニシジミモンキチョウに再会し、今シーズンは終わりになるのかな〜なんて思うのでした。

 

9/25/2016 河内地方(大阪府)にて