蝶にあそぶろぐ

~春はギフチョウ・夏はゼフィルス・四季をたのしみ・蝶にあそぶ~ 蝶の写真を撮りながら蝶あそびをつづります。

7/23/2016・河川敷のアイドル 〜 コマツナギ咲く河川敷、夕暮れ時にたくさんのミヤマシジミを楽しみました

高ボッチの高原でたくさんの蝶にあそんだあとは、ミヤマシジミの舞う梓川に移動しました。ミヤマシジミはだらだらと羽化が続くので、大きく時期をはずさなければまずまず撮影できるいいモデルです。

 

昼過ぎに到着しても暑くてまともに撮れないだろうってことで、まずはゆっくり休憩してから移動。暑さが少しやわらいできた夕暮れ時にポイント到着です。夜は乗鞍高原の温泉につかることを考え、1時間ほどゆっくりと撮影しました。

 

河川敷に咲くコマツナギの花を見て回ると、あちこちでミヤマシジミがくっついてるのが見つかりました。ヒメシジミやアサマシジミよりもずっとずっと鮮やかな色合い、今年もやっと可愛い姿に出会えました。

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今がちょうど旬のようで、新鮮な姿がとても多かったです。後翅にあるブルーのポイントがとても眩しく見えました。オレンジの帯がかなり赤っぽかったのでたぶんメスでしょうね。大きめな姿も見ごたえありました。

 

これはオスです。後ろ翅をスリスリしながら吸蜜してました。

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夕暮れだとやっぱりおとなしくていいですね。ゆっくりと撮影することができました。

 

かわいい姿を見つけるとついついカメラを向けてしまいます。

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まさに河川敷のアイドルです。鮮度がいいとなおさら。近づいても飛ぶことがなかったので今日はこのまま休むつもりでしょうか。

 

コマツナギとミヤマシジミはやっぱり定番のショットですね。

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やさしい雰囲気に包まれて楽しく撮影できました。蝶と食草を一緒に撮れるのは蝶好きの冥利に尽きるってもんです。

 

久しぶりのミヤマシジミはほんと素敵な蝶でした。いつも1日の終わりにデザート感覚で撮影することが多いので、今度は早朝から楽しみたいと思うんですが…朝はどうしてもゼフィルスと重なったりするのでなかなか行けないでいます。

 

さてと、この日はもうおなかいっぱい。

 

翌日はどこへ行きましょう?まともな計画がないままとりあえずは乗鞍高原に向かって温泉つかって車中泊。先週と同じパターンでの就寝となりました。

 

7/23/2016 梓川河川敷(長野県)にて

7/23/2016・高ボッチ高原の蝶たち 〜 旬のヒメヒカゲやアカセセリ、たくさんのヒョウモンに出会えました

暑中お見舞い申し上げます。まつみです。

梅雨も明け、本格的な暑さが続いておりますが皆さまいかがお過ごしでしょうか。お目当ての蝶に夢中になり、熱中症にならないようお気をつけくださいませ。日陰でも要注意ですよ。

 

さて、この週末も信州へ行ってました。金曜の深夜に出発はできたものの、土曜の早朝に到着するのは体力的にかなり厳しく、長めの仮眠をしてしまい午前遅くに到着。まずは高ボッチ高原から始動しました。

 

まずはこの高原で出会えるヒメヒカゲ。すでに発生していることは仲間より聞いてたので先週が適期だったようですが、それでも長くつづく最盛期のおかげで美しい姿を選んで撮影することができました。

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この地のヒメヒカゲは眼状紋が小さくなるのが特徴です。

 

高標高地だからと思うのですが、中信の高原では播磨や三河よりも1ヶ月以上も遅めの発生です。いつか機会があったら霧ヶ峰にも出かけてみたいです。その頃ならウラジャノメにも会えそうですしね。

 

ヒメヒカゲがいる草むらではアカセセリにも出会えました。

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もう少し先なのかと思っていましたが、ちょうど最盛期のようで色鮮やかな美しい姿に出会えました。これはオスですね。

 

草原に見られるマルバダケブキの大きな花にはヒョウモンたちがいっぱい。

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メスグロヒョウモンは久しく出会っていないような気がして、ついつい目がいっちゃいました。とても新鮮な姿で嬉しかったです。これはメスですが、もしオスだったら気づかなかった可能性大です。

すぐ奥にいるヒョウモン…さて何でしょう?ウラギンかギンボシかな?

 

さてさて、望遠でいろいろ撮ったので今度は広角で周辺をうろうろしてみます。

 

斜面に咲く花にきたヒョウモン、これもよくわかりません。ウラギンスジだったら嬉しいんですが。あまり種類にこだわってないのがバレちゃいますね。

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マルバダケブキの大きな葉が草原に目立ってました。

 

高原の散歩道にも多くのヒメヒカゲを見ることができました。ロープの中には踏み込めませんが、たまに向こうから近づいてきてくれるので、撮影はそんなに難しくなかったです。

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新鮮なオスにもなんとか出会えました。もっと少ない目玉もようが見たいのですが、今回はこれが限界でした。

 

この日は日ざしが強くて暑かったですが、風も吹いてて涼しくもありました。

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景色がすごく美しくて気持ちよく歩くことができました。奥に見えるのは諏訪湖でしょうか。夜にきたら夏の花火が楽しめるかもしれませんね。

 

この高原では久しぶりにばったりお会いできた方とほんの短い時間でしたが楽しく過ごすことができました。お昼のパンまでいただき、どうもごちそうさまでした〜!

 

いつか極限まで目玉もようのないヒメヒカゲを夢見て、今後も訪れたいと思います。

 

7/23/2016 高ボッチ高原(長野県)にて

7/17/2016・乗鞍高原のジョウザンミドリシジミ 〜 雨でも元気に飛び回る姿がありました

乗鞍高原に着いたらさっそく立ち寄りの温泉です。乗鞍の温泉は硫黄臭がぷんぷんして、クセになっちゃってます。夕方遅くに到着してしまいましたが、受け付けてもらえて助かりました。それから夕食をとって早めに寝ることに、というより疲れきって知らないうちに寝てしまいました。

 

そして翌日は雨…まあ予報どおりでした。

 

がさがさ団長さんと現地で集合したものの、しばらくはお互い車のなかで待機。とはいってもずっと強い雨じゃなかったし、いつまでも車内にこもってるのはつまらないので、思いきって傘をさし、カメラと竿をかついで林道を歩いてみることにしました。

 

林道を進めていると、開けた空間にゼフィルスが舞ってるではないですか!しかもけっこうな数。下草にもたまに降りてきます。快晴よりもむしろ撮りやすいんじゃないかという感じでした。

 

雨が降ってるときは雨粒に当たらないよう翅を閉じているのですが、たまに雨がやむことがあり、そのときだけ翅を開いてくれたので美しいブルーをみることができました。

 

ほんと美しい姿です。

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雨空の下、この場所だけすごく輝いて見えました。

 

シダの葉がお気に入りのようで、飛び立ってもまた戻ってきます。

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ゆっくりと楽しむことができました。

 

たくさんの飛翔も見れたし、撮影もできたしで来てよかったです。たまたま翌日が雨だったからというものありますが、豪雨じゃない限り、行ってみるといいことあるのかもしれませんね。

ただ全体的に時期おそい感じで、新鮮な姿にはほとんど出会えませんでした。先週から発生していたのは知ってたので、成果としてはこんなもんでしょうか。

 

このあと雨が急に強くなったので退避。周辺をぶらぶらしたあと、昼すぎに解散となりました。団長さん、どうもありがとうございました。

まだまだ気になる場所があったんですが、まとまった時間がとれそうになかったので、それは来週の楽しみにとっておくことに。ちょっとだけ別の場所を下見して帰りました。

 

7/17/2016 乗鞍高原(長野県松本市)にて

7/16/2016・上高地のタカネキマダラセセリとアサマシジミ 〜 憧れの小さな蝶たちに会ってきました

いよいよ高山蝶の季節になりました〜!

ところで高山蝶といえば…思い浮かぶのはやっぱりタカネヒカゲですね。その次にタカネキマダラセセリやクモマベニヒカゲ、ベニヒカゲなんかが選ばれそうです。ミヤマモンキチョウやミヤマシロチョウ、オオイチモンジもいますね。あ、コヒオドシも入ってました。クモマツマキチョウは確か違いましたよね。そしてヤリガタケシジミ、これは高山蝶に入れてもいいのではないでしょうか。

どれもかっこいい憧れの蝶たちです。

 

3連休の初日、山に登りきる余裕まではなかったので、わりと楽に高山蝶にあそべる上高地に行ってきました。ヤリガタケシジミを撮るのが今回の一番の目標です。あとはついでにタカネキマダラセセリとクモマベニヒカゲが撮れたらいいかなという感じでした。

 

ヤリガタケシジミはもともとアサマシジミではあるんですが、低地のアサマシジミとはオスの翅色が全く違うだけでなく、なんと食草も異なるという個性っぷり。その個性的な姿を今までずっと撮りたいと思ってました。過去の日記を振り返ってみると、初めて出会ったのは6年も前のこと。そのときは雨の中でおとなしい姿に出会えたんですが、逆に雨のせいで翅の表が見られず。しかもアサマシジミの決定打ともいえる楕円の斑紋が撮れずに悔しい思いをしたのをはっきりと覚えています。

そんなわけで今年こそはしっかり撮りたいという思いで挑戦したのでした。

 

さすがに1人では不安も危険もあったので蝶仲間のがさがさ団長さんと一緒に探すことにしました。沢渡のバス乗り場で待ち合わせしていたのですが、なんと1時間も遅刻してしまい、いきなりご迷惑をかけてしまいました…

 

さっそくバス乗り場で見ず知らずのご夫婦に声をかけ4人でタクシーを使い、上高地へ向かいました。

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久しぶりの上高地〜いつもの河童橋からの光景です。風景を撮るなら晴天の方が絶景を楽しめるでしょうが、蝶を撮るにはこれくらの薄曇りがベストでしょう。気温も低くなく、まさに撮影日和でした。

 

林道をしばらく歩きつづけた先、さっそく草むらに小さなセセリチョウが止まりました。

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久しぶりに出会えたタカネキマダラセセリです。鮮度もよく幸先いいスタートでした。

 

タカネキを簡単に撮ったあと、さらに奥へ進んでアサマシジミを探します。まずは食草らしきが見つかったのでその周辺を探すもまったく見つかりません。しばらく探しているとついに団長さんが見つけました!

 

一瞬でヤリガタケシジミとわかる翅の表です。

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なんとも言えない翅の色、あまりの美しさに感動しました。

 

近くにあった花にも吸蜜にやってきました。

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これってもしかして食草ですよね。イワオウギでしょうか?ついでにアサマシジミといえる楕円の斑紋もなんとか写すことができました!

 

なんと吸蜜しながらのブルーも見ることができました。

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ここまで撮れるとは思ってもみなかったので、感動しっぱなしの時間でした。

 

これはタイツリオウギでしょうか。

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黄色い花におおきめの実が印象的でした。この花にも来てほしかったのですが、それは叶いませんでした。

 

残りの高山蝶クモマベニヒカゲですが、たまに飛んできて花に止まったりしてましたが、なにせ足場が悪く近づけず、まともに撮れやしませんでした。

 

時間とともにだんだんと青い空が広がり、穂高の美しい稜線が見えてきました。

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この頃から風が強くなり、しばらく楽しめたヤリガタケシジミは風にのって森の奥へと消えてしまいました。

 

結局、この日出会ったヤリガタケシジミはたった1つ。かなりあぶない成果でした。

 

帰りの林道はゆっくりゆっくり撮影しながら。

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線香花火がはじけたような花を見ました。余裕があればなんでも楽しめますね。

 

このあと明神近くでオオイチモンジの飛翔する姿を眺め、河童橋まで戻りバスに乗って下山するのでした。

 

今年の上高地、憧れの高山蝶ヤリガタケシジミとタカネキマダラセセリが撮れていい成果になりました。とくにヤリガタケシジミは今まで細々とよく残ってくれていたもんだと思いました。

またこの日は絶好の撮影日和とあって、やっぱりこの時期は上高地ですよね〜ってくらい、あちこちでおなじみの方々に出会えました。

 

高山蝶、やっぱりいいもんですね。久しぶりにタカネヒカゲやミヤマモンキチョウの舞う常念岳蝶ヶ岳にも挑戦したくなりました。来年ご一緒してくれる方いないかなぁと思いつつ、この日は乗鞍高原に移動して車中泊です。

 

7/16/2016 上高地(長野県松本市)にて

7/10/2016・恩原高原の蝶さがし 〜 高原は今が一番の旬を迎えたようで、数多くの蝶に出会えました

但馬でクロシジミを撮影したあとはいつもの恩原高原に移動しました。恩原高原はヒメシジミに出会ってから週末の度に訪れ、今年だけでもう4回目。大阪暮らしの私が行く回数ではないかもしれません。さすがに多すぎですかね。我ながらようやるなーと思ってしまいました。

 

今回の狙いはしつこくハヤシミドリと新たにウラミスジ。そしてついに恩原高原で採集禁止になったキマルリです。とくにキマルリは今まで下見してきた場所に果たして現れてくれるのかどうかを確認するのが目的です。

 

この日の恩原高原ですが、もしかしたらこの週末が一番多くの蝶に会えたのではないかと思うくらい、シジミチョウだけでなくヒョウモンやセセリ、、ほんとにたくさんの蝶に出会うことができました。

 

草原に咲くアザミにはヒョウモンの姿が似合います。これぞ夏の光景です。

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この日はウラギンヒョウモンが一番多かったです。これはメスですよね。

旬のオオウラギンスジヒョウモンもよく見かけましたが、そっけなくてまともに撮影できませんでした。

 

セセリも種類が増え、新しい顔としてはホソバセセリが目立ちました。

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朝に寄った但馬では傷んだ姿が多かったのですが、こちらはまだまだ新鮮だったので嬉しかったです。このホソバセセリは明るい草原よりもやや暗めな林の草むらに居ることが多いです。

 

先週行かなかった林縁ではウスイロヒョウモンモドキを見かけましたが、傷んだ姿でした。まあ先週が見頃だったと思うので時期的に少し遅かったでしょう。

昨年からだったと思うのですが、有名生息地の草原への立ち入りが禁止され、ちょっと不自由になってしまいました。まあこの蝶の将来を考えると仕方ないですね。いつまでもこの地を優雅に舞っていてほしいです。

 

ウスイロヒョウモンモドキの保全地におられた方々とお別れしてから、いよいよ向かうは本命のカシワ林へ。枝を叩くとさっそくハヤシミドリが飛び出しますが、やっぱり遠くへ飛んで行ってしまうだけ。やはり今年は撮影が難しすぎです。もしかしたら単純に自分との相性が悪いだけかもしれませんが…

 

行動範囲をさらに広げ、カシワの葉をいくつも叩きながら歩いてるとついにオレンジ色した姿が降りてきました。飛んでる感じ、アカシジミではありません。

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狙っていたウラミスジシジミでした。残念ながら翅を広げることなくカシワ林の奥に飛んでしまいましたが、印象的な美しい姿だけは見ることができました。

 

ハヤシミドリですが、カシワ林にいるのをやっと発見!

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見応えたっぷりの大きなメスでした。おとなしく止まっていたので撮ることができました。

 

あとはキマルリが残りましたが、カシワの葉を叩いてたらいきなりすっと落ちてきたのでびっくりしました。

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翅が丸っこいのでメスでしょうか。尾状突起が1つありませんでしたが、嬉しい出会いでした。

 

このあとキマルリのテリ張りが始まったと思う時間になったので、今まで下見してきた場所を次々に見回り。気になった6箇所中、結果2箇所でテリ張りを見ることができました。しかしどちらも下草ではなく、撮影には不向きな場所でした。いつか下草でテリを張る場所を自力で見つけてみたいものです。

まだまだ気になる場所がありましたが、これはまた来シーズンの楽しみにとっておくとして本日の蝶あそびを終えるのでした。

 

週末のたびに通いまくった恩原高原、来週からは信州になりそうなので、今年はこれでおしまいになるでしょう。結局ハヤシミドリの輝くウルトラマリン、今年は楽しめずでとほほ…な結末となってしまいました。

 

7/10/2016 恩原高原岡山県)にて